先日の日曜日。カンカン照りの快晴の中、予定通り花田植が開催されました。
とにかく暑い中、観光客も演者も牛もお店の人も汗をかきながら楽しみました。
壬生商店街は今ではすっかり廃れた通りなのですが、空きスペースや空き店舗、駐車場等を利用して出店を出したり、
観光客のみなさんが休憩できるテントなどを設置したりと、遊びに来てもらいやすいお祭りになりつつあります。
とは言え、暑い暑い日曜日。かき氷屋の前には長い行列。山尾永寿堂の前には観光客の方々が座って動けず。
うちもジュースが飛ぶように売れていきました。
さてさて、今年の花田植で道行き以外に 感慨深く感じたこと。
それはうちの93歳になる祖母(元三田風月堂の看板娘)の存在。
この日は外にもテントを張って、壬生銘菓を販売しました。すると、この数年
表には出なかった祖母がなんとなーくテントに入ってきて腰を掛け、販売を始めたんです。
そのとたんに大きなカメラを構えた一般のカメラツアーのレンズが祖母に集中。
何度も何度も、カメラが祖母に群がり、そこはまるでAKBの握手会会場のよう。
その後も、昔このお店が駄菓子屋だった頃にお客さんとして来られていた方々が
「あ!おばちゃんじゃ!!」「おばあちゃん、可愛いねぇ~!」と、足を止めてはお喋りし、お土産を買う。
そんな光景が一日続いて、長く健康に生きるということの価値をそこに見た気がしました。
古くから伝わる花田植えの田楽絵巻も、古くからいるうちの小さなおばあちゃんも、ありがたい存在。
大切にしていきたいな、と、心から思った一日でした。