みちのくの風の旅人

米沢・山形・東北の自然や文化を季節の便りとして届けています。

まちめぐり美術館 in 長井~その4:十日町通り~

2014-09-07 05:52:33 | まち歩き

Cimg8134  丸大扇屋の店の前から東へ約70m進むと、「合資会社鍋屋本店」がある。かやぶき屋根の外観は50年前と少しも変わっていない。店の中には所狭しと金物や日用雑貨が、並んだりぶら下がったりしている(9月4日のグログ参照)。
Cimg8143   さらに、東へ十日町十字路まで行くと、休憩スペースのある「あやっか」にたどり着いた。私の他に二人連れの中年女性が見学していた。訪問者のノートに住所と名前を記入した。市外や県外の人が多くいたが、スイス人のサインもあった。数日前にコンサートツアーで長井市内に来た人だということだった。冷たい麦茶のお接待を受けてから、西へ引き返して、醸造元長沼合名会社を見学した。

Cimg8132 ヒンヤリとした土蔵の中には、昔の酒作りの道具類が沢山保管してあった。精米機や一升瓶のラベル貼付け機械など、どれも相当年数の経った物ばかりだった。昔から「小桜」の名前で慕われている清酒を作っている。

Cimg8148  貿上醤油店醸造元(ぼうじょうしょうてんじょうぞうもと)の店に入るのは初めてだった。ユニークな字の書が展示されていた。

 風間書店も昔とちっとも変わっていない。ペンテルの看板広告はとても懐かしい雰囲気を醸し出していた。

Cimg8152 あっという間の1時間半だった。醤油店を出てから、急ぎ足で南に向かい、小桜館の裏側を通り総合支庁西庁舎に戻った。

 ところで、小桜館といい、清酒小桜といい、長井には小桜が付くものがいろいろある。小桜幼稚園、長井では一番古い私立の幼稚園である。かつてこの近くにあったが、2・30年前に郊外の中道(なかみち)に移転している。「小桜」は平安時代から戦国時代 にかけて、この近辺に「小桜城」という城があったことに由来している。小桜幼稚園 と清酒小桜には半世紀以上の歴史があるが、小桜館は2年前に付いた旧郡役所の愛称である。長井出身のシニア世代にとって、小桜あやめ・つつじ・はぎ続く誰もが知っている地元長井のブランド名である。

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