かく長そば屋の角を曲がると、整備された歩道の向こうに小桜館(右の写真)が目に入る。建物の周りは公園としてきれいに整備されていた。近所に住んでいる姉が、孫たちを連れて何度か遊びに来たことがあるとのことだった。
小桜館前の散歩道の所に、長井の市街地の小道のマップが掲げられていた。画面をクリックすると拡大図を見ることが出来ます。ちょうど真ん中に小桜館が描かれています。
建物の正面玄関が見えるが、ここは当時からお偉い人のみが出入りしていたと言う。建 物の南側に回り込んで、中に入ったのは2日の午前10時を過ぎていた。60代半ばの男性が熱心に係員の説明に耳を傾けていた。長井市内の人ではなさそうだった。私も一緒に話をしばらく聞いていた。約100年前の航空写真には、国鉄の長井線(現フラワー長井線:第3セクター)の駅や、長井小学校が映っていた。
2階を見学してから外に出て、公園の芝生を横切り、丸大扇屋には裏口から狭い路地を抜けて入った。長沼孝三彫塑館( ながぬまこうぞうちょうそかん:文教の杜)は、後日改めて来ることにして、扇屋の展示を駆け足で見学し、正面入り口から十日町の大通りに出た。
この通りは、子供の頃から現在に至るまで何千回と通った道である。何となく古びた建物があるなあと、見過ごしていた場所だった。県指定の文化財になった詳細が、壁面に書かれていた。
まちめぐりで見学者らしき人に出会ったのは、60代~70代と思われる4・5名だけだった。女性が大半で、唯一見かけた男性とは、小桜館を後にしてから2・3度通りですれ違った。