
どこまでも澄み切ったボネールの海(2010.5月)↑
まもなく終戦記念日が来ます。
先の大戦から65年の月日が経つことになります。
いま、何事もなかったようにウインドサーフィンを楽しんでいるサイパンのマイクロビーチは、先の大戦では、上陸してくる米兵と、これを迎え撃つ旧日本軍との間で激戦が繰り広げられたところです。マイクロビーチは、両軍兵士たちの死体の山だったところで、尊い命・血が大量に流されたところです。
このようなことを知ってウインドサーフィンをしている人は何人いるでしょうか。多分、多くの人たちは、このようなことを知らず、ただきれいな海だということでウインドを楽しんでいるのではないでしょうか。
今でもマイクロビーチのあちこちには、上陸してくる米兵を、旧日本軍が狙い打ったトーチカが多数残っていて、戦争の傷跡が生々しく残っています。今でも浮かばれぬ霊たちがこのビーチをきっとさまよっていることでしょう。このトーチカ跡を、マイクロビーチにあるウインドサーフィンのレンタルショップが、レンタル機材などの保管庫代わりにしていましたが、今でもそうしているのでしょうか。
戦後65年経ったいま、訪れるたびに日本酒や線香などをたむけ、祖国のために尊い命を失った亡き犠牲者の霊を鎮めるためにささげる人は何人いることでしょうか。戦争体験者の多くは、このようなところに遊びに行くのはやめてもらいたいと心の中では思っていることでしょう。事実、そのようなお話が、終戦記念日が近づくこの時期、ラジオからも流れていました。
きれいな海でウインドサーフィンをするなら、マウイやボネールなど、他にも沢山いいところがあります。ウインドをするなら、そのような、どこまでも澄み切った清らかな海でやりたいものですね。そこは、今日も、プレーニング可能ないい風が吹いているのですから。