岬のカフェに集う人々

噴火が続く御嶽山、島岡美延です。
あっという間に視界が遮られていく映像に、地震とも大雨とも違う恐怖を覚えました。
さりげない日々の幸せ、大切にしたいとあらためて感じます。
いつも素晴らしい景色を見ていたら、どこにも行きたくないかもしれません。
映画『ふしぎな岬の物語（10月11日公開）』をご紹介します。
モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞を受賞。
吉永小百合さん（主演及び、成島出監督との共同プロデュース）のフランス語のスピーチも素敵でした。
人々の笑顔があふれる岬のカフェで、美味しい珈琲を入れ続けてきた店主、柏木悦子（吉永）。
カフェの裏でなんでも屋を営む甥の浩司（阿部寛）。
悦子に想いを寄せる30年来の客、タニさん（笑福亭鶴瓶）。
漁師（笹野高史）の娘で都会から逃げ帰ってきた、みどり（竹内結子）。
なじみの客、初めての客、招かれざる客（！）がもたらす様々な事件。
そしてカフェには、最大の試練が訪れようとしていた・・・。
魔法のような珈琲、飲んでみたくなります。

「テッド」の監督が西部劇を

朝晩の気温差が大きくなりそう、島岡美延です。
御嶽山の大噴火は、専門家にも驚きの事態だったよう。
色々なことを「想像する力」が必要です。
「もしも、ぬいぐるみのクマが大人になったら」・・・、映画『テッド』が日本でも大人気となったセス・マクファーレン監督。
テッドの声を演じた彼は、本作で自ら主演。
映画『荒野はつらいよ　アリゾナより愛をこめて（10月10日公開）』をご紹介します。
1882年、西部開拓時代のアリゾナ。
タフな無法者とモラルの低い民衆の田舎町で暮らす、地味でオタクな羊飼いアルバート（セス）。
彼女（アマンダ・セイフライド）にフラれ、「都会に行きたい」と友人と愚痴る冴えない日々を送っていた。
ある日、射撃の腕が超一流の謎めいた美女、アナ（シャーリーズ・セロン）が現れ、ある事から彼女と急接近。
そこへ西部最悪の大悪党クリンチ（リーアム・ニーソン）が登場し、アルバートの命を狙う。
壮大な風景と音楽、豪華キャストが「下品さ」に挑んだ（？）前代未聞の西部劇！

どこまで想定できているか

テレビ画面に見慣れぬ「噴火情報」、島岡美延です。
噴煙を上げる御嶽山の映像に驚きました。
最近、東日本で震度5弱～4の地震が起きたり、地球が活動していることを再認識。
台風シーズンだし、広島の土砂災害から、まだ1ヵ月余り。
紅葉が見頃になってきた秋晴れの9月土曜日のお昼どき、そんな人間の事情など、なんのおかまいなしに、御嶽山が噴火。
2007年3月に小規模な噴火があって以来だそう。
「山ガール」スタイルの人たちも頭から火山灰をかぶって下山・・・、この登山ブームの中、「自分が登りに行く山で、噴火が起きるかも」と考えていた人は、どれだけいたでしょう。
山に行く場合、急な天候の変化への備えは当然としても、雨ではなく噴石、火山灰が降ってくるなんて・・・。
温泉に恵まれた日本列島。気象庁が24時間態勢で監視している火山は47あり、御嶽山もその一つ。
昨年11月の噴火以来、成長を続けている小笠原諸島西之島は、どうなったかしら。
日本列島が、まだ「固まって」いないことを思い出さなくては！

「身を守る」って難しい

今日は妹の誕生日、島岡美延です。
早朝から元気に出かけているよう。
誕生日って「この１年、無事に過ごせておめでとう」という日、と思うようになってきました。
私たちの身の周りには、いろんな危険があります。
例えば、自然災害、デング熱を媒介する蚊・・・。
蚊といえば、昨日、部屋で一匹、やっつけました。
でもすでに刺されていた私。気づいた時には、虫刺されのあと。
外出先で蚊に刺されることを完全に防ぐって、なかなか難しそう。
風邪に気をつけようって、常に思っていたとしても、朝起きたら、あれ、風邪引いちゃったかな？というのが、現実です。
今月、旅行した際、まさに「出かける日に」風邪を引いてしまった私。
一瞬の隙を見逃さないものですね。
先日、ちょっとした怪我をしました。
「ぶつける」という動作は、一瞬のことで、あ！と思った直後には「痛いっ」。
バレエの発表会を2週間後に控え、疲れてきた身体からの「もっと大きな怪我に要注意！」というサインだったのかも。
気をつけます！

香港ノワールの男気

しばらく秋晴れ、島岡美延です。
物語に欠かせないコンビ・・・、これがトリオとなると、さらに深みを増します。
「渋く」なってさらにいい男、香港映画の主役級3人が揃いました。
映画『レクイエム　最後の銃弾（10月4日公開）』をご紹介します。
幼なじみで親友の3人は警察官になり、麻薬捜査班で活躍していた。
チャウ（ルイス・クー）は、香港の麻薬組織に潜入し、タイの麻薬王ブッダに近づくチャンスを得る。
タイ警察の協力を得て取引現場に向かった3人だったが、捜査は失敗。
ブッダの娘を人質に逃げるも、ワイ（ニック・チョン）は殺され、生き残ったティン（ラウ・チンワン）とチャウは、大きな十字架を背負う。
5年の月日が流れ、香港の新興組織とブッダの組織の抗争が起きた時、立場もすっかり変わって、復讐を誓うティンと出世していたチャウの前に、死んだはずのワイが現れる。
友情と裏切りが交差する中、3人の生死を賭けた運命は・・・？
ベニー・チャン監督、渾身の21世紀版『男たちの挽歌』、カッコいいです。

まさかの「主役が被り物」映画

蒸し暑い雨になりそう、島岡美延です。
「素の自分」を隠したい、というのは誰にでもあること。
顔を見せない「だてマスク」をする人も増えています。
でも、首から上を一切見せない生活、想像できますか？
映画『フランク（10月4日公開）』をご紹介します。
アメリカの映画サイトの「世界で最もハンサムな顔100人」の第一位に輝いた、マイケル・ファスベンダーがなんと、巨大な被り物でセクシーな顔を封印して熱演！
張りぼてのマスクを被り、人前では絶対に素顔を見せない、正体不明のカリスマ・ミュージシャン、フランク。
屈指の奇人変人が集まる彼のバンドに、ロックスターに憧れる田舎青年ジョンが加入。
ジョンは、驚くほどクリエイティブなフランクの才能に心酔していく。
インターネットの動画をきっかけに、バンドは爆発的なセンセーションを巻き起こすが、想定外の事態は彼らに混乱をきたす。
情緒不安定になったフランクは遂に・・・！
被り物の秘密を知ると、「見た目」と「心理」の、実は深い話だと気づきます。

南北統一への切なる祈り

今夜から雨、島岡美延です。
拉致被害者の調査報告は、この秋に届くでしょうか。
そして、南北に分けられた国の未来は？
昨年の東京国際映画祭で観客賞受賞、映画『レッド・ファミリー（10月4日公開）』をご紹介します。
鬼才キム・ギドク監督が、製作・脚本・編集。
仲睦まじい4人家族のフリをして任務を遂行する北朝鮮のスパイ。
ケンカの絶えない隣の韓国人の4人家族を「資本主義の限界」とバカにするが、感情をぶつけ合う姿に、次第に心を動かされていく。
やがて、任務や人生に疑問を感じ始めたスパイたち。
そんな折、リーダーの妻役ベクは、夫役キムの妻が脱北に失敗したと聞かされる。
手柄を焦ったベクは、逆に大失態を犯す。
祖国に残してきた各々の家族の命と引き換えに「隣の家族の暗殺」という究極の命令が下される。
彼らが命を賭して打った“家族芝居”とは・・・。
南北統一を心から願って書いたというキム・ギドク。
家族って何だろうと考えた時、突きつけられる衝撃のラスト。
席を立てませんでした。

靴のサイズ、合ってます？

秋分の日、島岡美延です。
残暑を感じないお彼岸って、久しぶりかしら。
日傘を使う時はまだあるものの、ファッションがどんどん変わる季節。
その靴で大丈夫？という光景、けっこう見かけます。
靴のかかとを踏んでスリッパのようにしている若い女性。
つま先を引っかけただけの状態で歩いていますから、かかと部分は引きずるような形に。
ヒールがある靴で、かかとは踏まないけれど、脱げそうな「大きすぎる靴」も同じです。
靴擦れを気にしているのでしょうか、5㍉、時には1㌢くらいすき間のある靴をはいている人、かかとが自分の足の動きについてきてくれません。
こういう状態では、当然「かかとから着地、地面をけって歩く」ということは難しいです。
さらに「自分の足は幅広」と思い込んで、「幅の大きすぎる靴」をはいている人も多いです。
靴の中で足が動きすぎて「指の付け根で地面をける」ことがしにくくなります。
そもそもサイズの合わない靴こそ、足の痛み、トラブルの原因です。
美しい歩き方は、まず靴選びから！

1人の男を救うために

人間の記憶って興味深いもの、島岡美延です。
先日のクラス会、本人が覚えていない言葉や行動を複数の人が「証言」して、お互い、驚きの連続でした。
「あの時、実はこんなことが」という証言を集めて作られるドキュメンタリー。
1人の男を救おうとした男たちの「命を懸けた瞬間」に迫った、映画『アンナプルナ南壁　7400mの男たち（27日公開）』をご紹介します。
ヒマラヤ山脈のアンナプルナ南壁は、登山者の5人に2人が命を落とすという、世界で最も危険な山。
2008年5月、スペインのベテラン登山家イナキ・オチョア・デ・オルツァは、頂上に向かう途中で高山病に襲われ、危機的な状況に。
同行者のホリアが発したSOSを受け取った世界10ヶ国の12人の登山家たちは、自らの死をも覚悟するほどの危険な場所へ救助活動に向かったのだ。
世界的に有名な登山家も数多く含む12人を訪ねて得た証言、当時の貴重な映像で振り返ります。
「ただ救うことしか考えられない」という彼らの信念は、山を知らない人にも強く伝わるはず。

今という時間のいとおしさ

秋晴れの日曜に、島岡美延です。
昨夜のクラス会、あっという間に「あの日々」に戻りました。
数時間で語り合った10代以降の長い年月・・・、「時間を戻せたら」とは思わないけど、この主人公の立場なら？
映画『アバウト・タイム　愛おしい時間について（27日公開）』をご紹介します。
監督・脚本は『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス。
イギリスの海辺の町に住むティム（ドーナル・グリーソン）は、両親と妹、叔父の仲のよい5人家族。
ただ、彼女が出来ないのが悩み。
21歳の誕生日を迎えたティムに、父（ビル・ナイ）が告げたのは「一家に生まれた男たちには、タイムトラベル能力がある」という信じがたい事実！
これを使えば、失敗したシーンは何度でも「やり直せる」のだ。
ロンドンで働くようになり、メアリー（レイチェル・マクアダムス）と恋に落ち、愛し合うようになっても・・・。
この能力でも回避できない人生の悲しみは、必ず起こります。
愛と幸せの本質、気づいていますか？