仮装はいいけど、偽装は

ハロウィンですね、島岡美延です。
この前の週末に大きなパレードなどが行われたところもあったでしょうが、本来は今日のお楽しみ。
私は仮装や顔のペイントなどの経験はありません。ただ、「非日常感覚」は、楽しそう。
さて、ホテルのメニューの記載と実際に出された食材が違っていた問題。
予想通り（？）、あっちでもこっちでも同様の事態が発覚。
かつて「食品偽装」事件が相次ぎました。今回は「認識不足による誤表示（？）」ということで、世の中、納得するのかしら。
少なくとも「高級と思わせたい」という意図は明らかです。
ただ、こんなのはどうでしょう。
メニューに「シャンパン」、実は別物・・・？
フランスのシャンパーニュ地方の発泡ワインだけが「シャンパン」を名乗ることが許されますが、日本人は、発泡ワインの総称として、シャンパンと言っていることも。
話は少し違うけれど、公募展の『日展』で「入選を事前配分」していた、という疑惑。
誰もが「口に出せないこと」がある、という点では良く似た構造です。

永久欠番の辛い歴史

少し暖かくなりそう、島岡美延です。
10月らしい爽やかな日は、何日あったかしら。
差別の問題は、過酷な歴史を経て少しずつ前へ進んだ・・・。
映画『42　世界を変えた男(11月1日公開）』をご紹介します。
大リーグで唯一、全球団共通の永久欠番「42」の物語です。
1947年、一人のメジャーリーガーが誕生した。
ジャッキー・ロビンソン。背番号42。
400人の選手の中で、初の黒人選手。
試合中に飛ぶのは「出て行け！」の大合唱。
観客の野次だけでなく、相手チームの監督が口汚く罵り、ピッチャーは意図的な危険球。
実はそれだけではなかった。チームメイトになるべき白人たちも「一緒にプレイしたくない」、「シャワーを一緒に浴びることを拒否」・・・。
彼の周りはすべて「敵」だったが、ただ一人、球団GMブランチ・リッキー（ハリソン・フォード）は、命懸けで彼が大リーガーになることを支え続けた。
1年に1度、大リーグ全選手が背番号42をつける4月15日、その本当の意味が見えてきます。

フィギュアスケートの過酷さ

寒い雨になる予報、島岡美延です。
「冬物ファッション」が活躍する日も近そう。
フィギュアスケートのグランプリシリーズ、選手はどんな想いで、たった一人、滑りきるのだろうと感じたカナダ大会。
15歳に優勝をさらわれた鈴木明子選手ですが、「やるべきことはわかっている」という演技で、力は出していた印象。2位にも納得していたのでは。
観ていても各人のキツさが伝わってくる男子。
日本代表枠は、3人。
誰が選ばれてもおかしくない層の厚さ、ということは誰が落ちてもおかしくない・・・。
ソチ五輪は、来週行われるわけではなく、来年2月の時点で表彰台に上がれるように調整していけばいいはずですが、「印象」も大事な競技。
「いつも同じところでミス」をすると、選手自身には重圧、審判も「厳しい目」でチェックするでしょう。
表彰台に乗った羽生結弦選手、織田信成選手も「修正すべき点」がかなりありました。アメリカ大会優勝の町田選手以外は「次で、いかに取り返せるか」。
精神面の強さが問われるスポーツです。

エンターテイナーの真実

川崎市長選挙の開票速報番組を終えたのは日付が変わってから、島岡美延です。
昨日は世界を変えた経営者、今日は20世紀で最も偉大なエンターテイナーの一人。
映画『恋するリベラーチェ（11月1日公開）』をご紹介します。
1950～70年代にラスベガスのショーなどで活躍したピアニスト。
生前、明かされることのなかった私生活と同性愛者であった事実に基づいて作られました。
これを撮ったあと、長期休暇宣言をしたスティーヴン・ソダーバーグ監督作品。
主演はマイケル・ダグラス。
人気絶頂のスーパースターのカリスマ的輝きから、忍び寄る老い、病の恐怖などを表現し、「経歴中、最高の演技」とも評されています。
多くのボーイフレンドがいた中で、特別な存在だったスコット・ソーソン。
1977年の出会いから、1987年のリベラーチェの死の床での告白を受けることになるスコットをマット・デイモン。
愛するから近づきすぎ、壊れもする二人の関係。
プレスリー、マドンナ、レディ・ガガにも多大な影響を与えた男の物語です。

早くも「天才の人生」映画化

久々に晴れて寒い朝、、島岡美延です。
2011年10月5日、56歳で亡くなった、アップルコンピュータ創業者スティーブ・ジョブズ。
オバマ大統領ら、多くの著名人が哀悼の意を表しました。一方で、かなりの「嫌われ者」・・・。
映画『スティーブ・ジョブズ（11月1日公開）』をご紹介します。
長年、ジョブズの信奉者だったという主演のアシュトン・カッチャーに、本人が乗り移ったよう？
1974年、大学進学後、学費と時間の無駄と即中退。精神世界に傾倒、LSDを体験、インドへ導師に会いに行く。
1976年、実家のガレージにアップルコンピュータ設立。
1977年、世界初の一体型パーソナル・コンピュータAppleⅡを発表、爆発的な売上を記録。新機種の開発の先頭に立ち、意見が合わない社員を即、首にする独裁ぶり。
1985年、巨大化した会社から、ついに追われる（30歳）。
それでも彼にとって「終わりは次の始まり」にすぎなかった・・・。
アップル好きも、そうでない人も、天才の真実をご覧あれ。

戦火の街で代理母を探す

昨夜は大雨に地震、島岡美延です。
災害は待ってくれません。
地上の戦火は、人の力でなくさないと・・・。
映画『ある愛へと続く旅（11月1日公開）』をご紹介します。
ローマに暮らすジェンマ（ペネロペ・クルス）に、サラエボに住む旧い友人ゴイコから、誘いの電話が。
彼女は、扱いにくくなった16歳の一人息子ピエトロを連れて「自分の過去」を訪ねる旅に出るのだった。
サラエボで、出逢った瞬間に恋に落ちた、若き日のジェンマとディエゴ（エミール・ハーシュ）。
結婚したものの子どもが出来ない。二人は、1992年のサラエボ包囲の最中に代理母候補を見つける。
そうして生まれたピエトロとジェンマは、戦火の街を逃れたが、ディエゴはその地に残り、後に命を落とす・・・。
長い歳月を経て、ジェンマが知った真実とは。
映画『赤いアモーレ』のセルジオ・カステリット監督がペネロペと二度目のタッグ。
青春時代の輝きから、もう若くない母として苦悩する姿までを熱演。
なお、映画公式サイトに私のコメント載っています。

ライバルとともに輝いて

大雨が心配な週末のハロウィンパレード、島岡美延です。
プロ野球ドラフト会議、注目の松井裕樹投手は、5球団のくじ引きで楽天へ。
川崎市にある桐光学園から、初のプロ野球選手というのも嬉しいです。
去年は「大リーグ志望」を明確にしていた大谷翔平投手を日本ハムが指名、入団交渉にこぎつけた、という「事件」がありました。
彼の二刀流というプロ1年目の日々を誰が想像したでしょう。
晴れやかな新人同期生の「その後」も常に語られるもの。
今年はなんといっても田中将大投手の超人的な活躍。
甲子園で戦ったハンカチ王子、斎藤佑樹投手は、大学を経てプロ3年目、肩の痛みに苦しんでいるよう。
ライバルは、お互いを強くする必須の存在。
ゴルフでも今シーズン、巻き返しをはかる石川遼選手と同じ学年の松山英樹選手、世界を舞台に切磋琢磨が続くでしょう。
スケートでは、真央VSヨナの五輪となるか。
「永遠のライバルに胸を借り、頭を下げ、やっつける」と語ったのは、楽天の星野監督。
今年は日本シリーズが楽しみ！

20年、温め続けた物語

どんよりした空、台風近し、島岡美延です。
16歳で、ノーベル文学賞作家アンドレ・ジッドの名作『田園交響楽』を読んで衝撃を受け、プロとして映画化する・・・、それを実現させたのは、葉山陽一郎監督。
先日、ラジオにご登場いただきました。
小学生の頃、人間の生きる意味を両親に尋ねていたとか。
映画『瞳をとじて（11月1日公開）』をご紹介します。
鎌倉で、学校からドロップアウトした子どもたちに、更生活動を行っている元教師の神野智明（萩原流行）は、親に虐待を受けていた盲目の少女、百合絵を預かることにする。
学校にも行っていない百合絵を粘り強く教育する神野。
次第に人間性を取り戻した彼女は、純粋無垢で美しい姿に成長し、神野は惹かれていく自分に気づく。
更生施設は、妻や息子も様々な形で手伝っていたが、その家族にも、百合絵の存在は、危うい影響を与えていく。
そんな折、百合絵の目の手術が成功。見えるようになった彼女が知ったのは・・・。
純粋さとは、どうしてこんなに残酷なのか。衝撃的な物語です。

バイトのホンネが歌と踊りに

台風が接近中、島岡美延です。
どんな天候だって、頑張っているのは「バイトの人たち」かも。
劇団扉座『ミュージカル　バイトショウ（27日まで）』を座・高円寺で観てきました。強烈なメッセージで面白い！
客演は、元劇団四季の柳瀬大輔、五十嵐可絵。
ミュージカルのはじけた楽しさで「リアルすぎる？」夢を追う者たちの悲喜こもごもを描く、さすが、横内謙介氏の作・演出。
「セリフだと陳腐になることを音楽とダンスでしっかり伝えたい」という彼の想いを作曲したのは、音楽監督・ピアノ演奏の深沢桂子。
振付は、ラッキィ池田、彩木エリ。コミカルなダンスだけでなく、ロマンティックな作品も。
30代でなお、舞台への夢を追う久保薗チエの物語。
きっかけは中学時代に見たミュージカル。上京し、新聞奨学生として声優専門学校へ。劇団に入り、人生は思わぬ方向に・・・。
「時給ナンボのバイトがこの東京を回している」という内容のメインナンバーが印象的。
職業は「役者」か「バイト」か！？
人生に迷ったら、ぜひこの舞台へ。　

スケートはどんなシーズンに？

二つの台風はどこへ、島岡美延です。
飛行機や新幹線を使っての出張など、変更を迷う人、中止を決めた人・・・。
また、気温の急激な変化で、体調を崩す人も増えています。大丈夫ですか？
フィギュアスケートのグランプリシリーズがいよいよ始まりました。
第1戦のアメリカ大会は、3人出場の日本男子表彰台独占はならず・・・、というより、かなり明暗が分かれた結果に。
町田樹選手が、SP、フリーともに、大きな感動をもたらす演技で優勝。
「しっかり優勝を見すえて」の結果だったことが、力強いインタビューからも伝わりました。
浅田真央選手は、誰にも真似できないプログラムを用意して、今後、ミスなく滑ったらどれほどの点数が出るのかという、貫禄の優勝。
有終の美に向けて、こちらも迷いがありません。
五輪シーズン、バレエ音楽はやはり気になります。
「ロミオとジュリエット」のアシュリー・ワグナー、「牧神の午後」でニジンスキーのような姿を見せたアダム・リッポン。
「火の鳥」の町田樹・・・、羽ばたけ！