同性婚を認めないのは違憲、と東京高裁、島岡美延です。司法や世論、世界に背を向け続けた与党。「多様性を認める社会」から最も遠かった衆議院に新しい風は吹く?
数合わせに与野党必死、人とのつながりはまず〈想い〉から。映画『アイミタガイ(11月1日公開)』をご紹介します。2013年刊行の中條ていの連作小説から『台風家族』の市井昌秀が脚本の骨組みを作り、佐々部清監督(2020没)が魂を注いだ企画。受け継いだのは草野翔吾監督。
ウェディングプランナーの梓(黒木華)に突然、親友の叶海(藤間爽子)の訃報が届く。澄人(中村蒼)との結婚には踏み出せず、叶海にメッセージを送り続ける梓。同じ頃、叶海の両親(西田尚美・田口トモロヲ)は児童養護施設から娘宛のカードを受け取る。一方、金婚式を担当した梓は、こみち(草笛光子)のピアノを中学時代に叶海と聞いたことを思い出し――。
アイミタガイ=相身互い。誰かを想ってしたことは巡り巡って誰かを救う。幸せの歯車が回り出す物語。