美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

やっぱり「くるみ割り人形」の12月

2024年12月13日 07時54分05秒 | バレエ

東京でも1度台まで冷えた朝、島岡美延です。

昨夜の上野も寒かったけど、東京文化会館の中は熱気。東京バレエ団『くるみ割り人形』の初日を観てきました。15日までの5公演、主演ペアがすべて違い、ホワイエではクリスマスマーケット開催中。やはり12月はチャイコフスキーのこの音楽を聴かなきゃ!

マーシャに秋山瑛、くるみ割り王子に宮川新大というバレエ団の顔。マーシャはより可憐に、王子はよりカッコよく、そんな斎藤友佳理氏の演出・振付。アンドレイ・ボイテンコの舞台美術も美しく驚きに満ちたもの。クリスマス・イヴの夜、人形たちの不思議な国に迷い込んだ少女マーシャは、くるみ割り王子に誘われ、雪の国やお菓子の国へ。

1幕の最後は雪の踊り。来春の発表会でこの曲を踊るので、群舞の美しさにうっとり。さらに2幕の各国の踊りでスペインを踊ったのは、私が日頃レッスンを受けている先生。満場の拍手を浴びる先生にいつも注意を受けているありがたさ。さて、リハーサル、がんばらなくては。

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映画館で新作バレエを堪能

2024年12月07日 07時33分38秒 | バレエ

中山美穂さんの訃報に大きなショック、島岡美延です。あの世代のアイドルがこんな形で人生を終えるなんて。ヒートショックも指摘されていて、高齢者だけでなく急にきた冬将軍に要警戒。

昨夜の恵比寿ガーデンプレイスはイルミネーション撮影の人で大混雑。昨日から公開、熊川哲也Kバレエトウキョウの新作『マーメイドin Cinema』を恵比寿ガーデンシネマで観てきました。25周年記念のしめくくりはアンデルセンの『人魚姫』をモチーフにした新作バレエ。

マーメイドの飯島望未は驚異的なテクニックの完璧さに加え、表情、しぐさ、何をとっても女優のよう。海の中の人魚らしい動き、王子を見た心のときめき、初めて足を持った戸惑い、人間とは違う存在としての無邪気さ。

海の生き物の造形も楽しく、振付は圧巻。生の舞台とはまた違う魅力の「映画館でバレエ」。グラズノフの楽曲がこの世界観をひっぱり、やはり熊川哲也にしか出来ないファンタジーあふれるグランド・バレエ。

 

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ドラマティック・バレエの極み!

2024年11月04日 07時44分15秒 | バレエ

連休最後の月曜日もよく晴れそう、島岡美延です。

昨日の上野は多くの人出。東京文化会館にシュツットガルト・バレエ団『オネーギン』を観にいき、当日のキャスト変更発表に驚き。海外ダンサーは急に来日できなくなることもあるけど、初日のペアが再登場。開演前に芸術監督の挨拶も。

ということで初日完売で2日目を買っていたのが、オネーギンを演じるフリーデマン・フォーゲルを6年ぶりに拝めました。タチヤーナは6年前には妹役を演じていたエリサ・バデネス。ジョン・クランコ振付のドラマティック・バレエ、踊りからセリフが聴こえるよう。

一途なタチヤーナを振ったのに、人妻になった彼女を口説くという身勝手すぎる男オネーギン。これ以上ないという高貴な雰囲気を保ち、端正な踊りを披露するフォーゲル。年齢を重ねて増した深み。恋心を残しながらも人妻の矜持を全身で踊るバデネス。もう、感涙。

令和8年に大規模修繕に入る東京文化会館。その前にあといくつの感動を観られるかしら。

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ベジャールが考えたカブキ

2024年10月13日 07時32分32秒 | バレエ

三連休は屋外の催しも良さそう、島岡美延です。

賑わう上野、東京文化会館で東京バレエ団『ザ・カブキ』初日を鑑賞(14日まで)。先月はベジャール・バレエ団を観て、今回はベジャールが東京バレエ団に創った作品。

歌舞伎の仮名手本忠臣蔵は何度も見ていて、あらすじや登場人物などをしっかりなぞったバレエ。黛敏郎の音楽、義太夫の台詞や三味線、下座音楽(録音)を使用、ツケ打ちは舞台上で。

現代の若者が忠臣蔵の世界に迷い込み、自らが由良之助となり主君の仇討ち――。四十七士の討ち入りは舞台にあふれるほどの男性群舞で大迫力! 昨日は由良之助に絶対の安定感、柄本弾。顔世御前はゲストプリンシパルの上野水香。おかると勘平は、沖香菜子&池本祥真のプリンシパルコンビ。

人形浄瑠璃を思わせる動きもあって、ベジャールの日本文化に対する深い想いを感じます。舞台セットも定式幕や振り落としなど。1986年の初演から世界28都市、206回上演され喝采を浴びた作品、あっぱれ!

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クイーンの音楽で圧巻のバレエ

2024年09月22日 07時12分19秒 | バレエ

能登半島にまたも大きな試練、島岡美延です。地震からの復興住宅で浸水被害とは。

蒸し暑さが続く上野、モーリス・ベジャール・バレエ団『バレエ・フォー・ライフ』を東京文化会館で観てきました(明日まで。『ボレロ』などBプロは27~29日)。2007年に亡くなっても作品はもちろん、不滅の存在とすら感じるモーリス・ベジャール。

『バレエ・フォー・ライフ』はクイーンの曲に時々モーツァルトの音楽で、休憩なしの1時間45分。ジル・ロマンから今年3月に芸術監督を引き継いだジュリアン・ファヴローが10代から踊り続けているフレディらしき人物をこれが最後、と熱演。昨年から『ボレロ』の中心(許可されたダンサーのみ踊れる)として抜擢の大橋真理、初めて見たけど存在感がいい。

独特のハッとするシーンも多いベジャール作品。コンサート会場のような高揚感、ラスト近くにジョルジュ・ドンの映像が流れ、フィナーレは「ショウ・マスト・ゴー・オン」。スタンディングオベーション鳴りやまず。

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東京バレエ団60年の歩み

2024年09月02日 08時26分45秒 | バレエ

昨夜の雷雨から、久々に青空の朝、島岡美延です。「防災の日」の夜、雷鳴を繰り返し聞き、そのあと一瞬の停電があってドキッとしました。101年前の関東大震災の直前、8月末に日本列島には台風、あれは複合災害だったとも。

昨日は雷鳴の中、原宿駅からNHKホールへ。東京バレエ団60周年祝祭ガラ『ダイヤモンド・セレブレーション』に出かけました。東京五輪(1964)の年に設立、日本のバレエ団の中で最も古く、ロビーには1970年代のものなど現在まで続く海外公演ポスターも。

『エチュード』はレッスン風景から始まる演目。テクニックあるダンサーが数多くいて可能な作品。キリアン振付『ドリームタイム』は武満徹音楽で男女5人の濃密な世界。『スプリング・アンド・フォール』のパドドゥにうっとり。インド伝統音楽の『バクチⅢ』と最後の『ボレロ』はベジャール作品。60年の歴史の中での宝物ばかり。これらを持って、11月はイタリアでの13公演、現地の観客を熱狂させて。

 

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東京には世界のバレエダンサー

2024年07月28日 07時27分17秒 | バレエ

パリ五輪、早くも相次ぐ「まさか」、島岡美延です。周囲も本人もメダルが目標だったろうけど、このあとの切り替えこそ人生は大事。金メダル1号は31歳11か月で五輪初出場、柔道女子48㌔級の角田夏実選手、見事、夏に実った!

パリが世界のアスリートを集めるこの夏。東京では世界最高峰のダンサーが集結。昨日『世界バレエフェスティバル』が東京文化会館で開幕、全幕特別プログラム『ラ・バヤデール』を観てきました。

ニキヤはマリアネラ・ヌニェス、ソロルはリース・クラークという英国ロイヤル・バレエのプリンシパル。共演は東京バレエ団。ガムザッティにニキヤを踊ってきた上野水香、ブロンズ像には現プリンシパル宮川新大という最強のキャスト。

世界バレエの初登場から27年のヌニェスは、ダンサーの演技というより超絶技巧を持った大女優、という感じで、何もかもに見とれてしまう。「影の王国」で魅せる一糸乱れぬ白い群舞、客席の熱量も最高潮。今日は別キャストで同演目、来週から豪華ガラ。

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青年ロミオと少女ジュリエット

2024年05月25日 07時27分30秒 | バレエ

昨夜は、プロコフィエフの旋律にうっとり、島岡美延です。

東京文化会館で東京バレエ団創立60周年記念シリーズ第6弾、『ロミオとジュリエット』の初日を観てきました。今公演は3組のカップルが2回ずつ登場(6月9日まで)。マクミラン版を多く観てきたけど、クランコ版はより演劇的でエネルギッシュ。

何より、ベテランの柄本弾が青年ロミオを初々しく演じ、沖香菜子はまさに14歳のジュリエット。有名なバルコニーの場面、ジュリエットは階段を下りてくるのではなく、ロミオに抱き下ろされる感じで、これが彼が去る時に劇的な効果。求めあう二人のほとばしる感情そのままの振付!

テクニックを見せつけるロミオの友人マキューシオは宮川新大(先月は『白鳥の湖』で王子)。広場でのカーニバル、戦いの場面も見どころ。ジュリエットとロミオの別れがたい朝、マクミラン版とはかなり違う描き方。

演技力も強く求められる物語性の高いバレエ、ダンサーってすごい。

 

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これぞ優雅、豪華、白鳥の湖

2024年04月27日 07時22分24秒 | バレエ

雨がパラパラと落ちるGW初日、島岡美延です。

上野では既に『上野の森 バレエホリディ2024』スタート。昨夜、東京バレエ団『白鳥の湖』の初日を鑑賞。創立60周年記念シリーズ、このブルメイステル版は特に3幕の豪華さ、王子や観客をも幻惑するようなアンサンブルに目を見張ります。芸術監督・斎藤友佳理氏の想いが結実した圧倒的な3時間!

オデット/オディールは、沖香菜子。柔らかさと強さが無理なく融合しているので、2役どちらを踊っていても美しくしなやか。王子の宮川新大は、優雅さと青年の未熟さを体現、愛の表現はどこまでもまっすぐ。

3幕は各国の踊り手が皆、ロットバルトの手下! 演じる柄本弾はまさに自由自在。29日には初主演の榊優美枝を支えて王子になりきるはず。

私が習っている先生も優雅に三羽の白鳥や花嫁候補。それにしても東京バレエ団の群舞、ブラボー! 足、腕、首の角度の揃い方、海外のバレエ団ではムリ。バレエを観たことない人にもぜひ、体験してほしい。

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この新制作、「眠れる森の美女」は

2023年11月20日 07時42分30秒 | バレエ

今週はまた暖かく週末は急激な寒さに、島岡美延です。旅行先の「季節感」にご注意を。

昨日は東京文化会館で東京バレエ団『眠れる森の美女』へ。創立60周年記念、『かぐや姫』に続く第2弾。古典をどう解釈して新制作にするか、今年は各バレエ団『眠り』の競演。

チャイコフスキー3大バレエの1つ、芸術監督斎藤友佳理氏の新演出、振付は古典への敬意と現在のダンサーの技術の高さを見事に融合させました。東京公演最終日のオーロラ姫は秋山瑛、デジレ王子は宮川新大。前日には王子を踊った柄本弾が悪の精カラボス。

2幕の森の中。王子はリラの精に誘われて「黄泉の国」にいるオーロラを見つけても王子は「現世」、けして触れることは出来ない。この解釈により、群舞も新しくなって素敵。

3幕の結婚式。宝石の踊りは普通、男女3人、ここは4組のパ・ド・ドゥでゴージャス。カーテンコールには別日のダンサーらも登場、客席も一体感に包まれました。3時間の幸福感、優雅さ、これぞ『眠り』!

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