子どもの自殺が過去最多に、島岡美延です。全体の自殺数が減る一方、小・中・高校がいずれも前年より増加。
悩みの解決は簡単ではないけれど――。酒井雄哉著『一日一生』(朝日新書)を読みました。1926年生まれ、特攻隊基地で終戦、職を転々としたのち40歳で得度。約7年かけて4万㌔を歩くなどの荒行「千日回峰行」を80年、87年の2度満行。2013年没。2024年に37刷の本書。
千日回峰行はすごいと言われるけど「毎日毎日同じことをやる」のはラーメン屋をしていた時の日々の繰り返しと同じ。一日を一生と思って生きる、今が一番大切だってこと。特別なことでなく身の丈にあった目の前のことを毎日毎日、一生懸命やること。
「人生はその時だけじゃない」という表現にハッとしました。今日がダメだと明日からもずっとダメと思ってしまいがち。でもそうじゃない。今、この言葉が必要な人、多いのでは。振り出しに戻りたい時は「歩くことが何かを教えてくれる」。