美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

家計と世界情勢とのつながりは

2025年03月02日 07時23分36秒 | 日記、その他

人々が米大統領の振舞いを見習いませんように、島岡美延です。自分の利益のために呼んだ取引相手、思い通りにならないと攻撃して追い出す――、世界が目撃した異例の首脳会談。

昨年11月出版のこの本は米大統領選の結果前に書かれたもの。総監修:小山堅『家計と世界情勢の関係がまるわかり! 暮らしと物価の地政学』(ナツメ社)を図書館で借りました。表紙にはさらに「日本の物価上昇を引き起こす世界経済の混乱と気候変動」。

ロシアのウクライナ侵攻で物の値段が上がり、と説明されて早3年。特にエネルギーと食料を圧倒的に輸入に依存している日本。ロシアへの経済制裁として原油を禁輸にしたものの、天然ガス(LNG)の輸入は継続し、安定供給を保っている――。

コメは消費量、生産量ともに減り続けている日本。昨年秋から続く米の価格高騰はまだ収まらず。この本で知ったことは多いけど、2025年に入り、いかに世界は不安定で危ういかを実感する日々。平和なニュースが早く欲しい、ただそれだけ。

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岡本太郎の「太陽の塔」とは

2025年02月26日 07時27分06秒 | 日記、その他

正義ではないことを、正当かのように振舞うのは世界でも日本でも、島岡美延です。

今日2月26日は岡本太郎の誕生日(1911年生まれ)。図書館で目に留まった平野暁臣著『「太陽の塔」新発見! 岡本太郎は何を考えていたのか』は、目からウロコの連続。

万博プロデューサーへの打診を何度も断り続けた太郎、メキシコ滞在中に浮かんだ構想。建設部門の大屋根の模型を見て「優雅におさまっている大屋根の平面に、ベラボーなものを対決させる。屋根が30㍍ならそれを突き破って伸びる70㍍の塔のイメージが瞬間に心にひらめいた」としてプロデューサーを受諾。

「万国博は〈祭り〉。〈祭り〉とは〈お祭り〉のようにだらけきったものではなく、きわめて厳粛なもの。これによって何かを得ようといったさもしい根性を捨てた、まったくの無償の行為だ」と。

1970年のテーマ館で閉幕後は撤去、のはずが今や塔内部「生命の樹」に入れる施設。今年の大阪・関西万博会場とは別の場所です、念のため。

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多摩から、いろいろ出てくる

2025年02月22日 07時39分47秒 | 日記、その他

バレエの発表会まであと3週間、島岡美延です。このメンバーでは最初で最後。受験生の親、両親の介護、夜勤もある看護師etc、様々な事情を抱えながら、みな必死。

ダンサーの田中泯さんによれば、踊りは人類最初のコミュニケーション。文字のない縄文時代、どのように仲間と想いを伝えあっていたのか。東京都埋蔵文化財調査センターで令和6年度の企画展『多摩の“なんで!?”な出土品』(~3月9日)を見てきました。多摩ニュータウン工事で次々と出てきた遺跡。入場無料で今回も充実。

道具の大きさの違いに注目。不思議なミニチュア土器は縄文時代にも古墳時代にも。把手付深鉢や注口付土器も見慣れてきたけど用途は不明。有孔鍔付土器は縁にぐるっと小さな穴、その目的は諸説噴出。人面把手や土偶、動物型土製品は、可愛いくもあり不気味さもあり。

そして今回の目玉は人体文付土器。脚を広げ、バンザイをしたような姿。その意味もお手上げ!? 自分で「考える楽しさ」は大事。

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原爆裁判の判決文、全文掲載

2025年02月17日 07時34分41秒 | 日記、その他

有本恵子さんの父・明弘さんが96歳で死去、島岡美延です。拉致被害者家族会が「親世代が存命のうちに一括帰国を」と表明したのは昨日。

こちらは80年前の想像を絶する痛み、苦しみ。図書館の予約が回ってきた山我浩著『原爆裁判 アメリカの大罪を裁いた三淵嘉子』(毎日ワンズ)。前半は原爆開発から戦後の米軍調査、後半が三淵さんの足跡。昨年は映画『オッペンハイマー』日本公開、『虎に翼』は原爆裁判を描き、日本被団協がノーベル平和賞受賞――、でもどこまで原爆のこと、知っている?

女性初の弁護士となっても、三淵さんがその後「法曹界の女性差別」といかに戦ってきたか。「裁判官や検察官に女はいらない」といわれた時代。女=家庭裁判所、と進路が限定されることを懸念。

1955年の第一回口頭弁論から1963年の結審まで一貫して原爆裁判を担当した唯一の裁判官が三淵さん。判決文(本書約60頁!)の結びは『虎に翼』でも出てきた「政治の貧困を嘆かずにはおられない」。心に刻みました。

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クマがそばの実を食べているのは

2025年02月10日 07時33分30秒 | 日記、その他

スキージャンプで52歳の葛西紀明選手の2週連続優勝、島岡美延です。カーリングは五輪代表候補が絞られ、野球、サッカーは開幕目前。

アスリートには「シーズンとオフ」があるけど、この動物のリズムは? 図書館で目についた永幡嘉之著『クマはなぜ人里に出てきたのか』(旬報社)。自然写真家による秋田や山形のツキノワグマの生態観察。

最初に、「アーバンベア」というメディアが恐怖をあおるように使い始めた呼び名への警鐘。クマは昔から人里に出てくることはあり、町に住むようになったわけではない。2023年はブナ、コナラ、ミズナラの3種同時大凶作でクリを食べるようになり、その後、畑に出てきた。減反政策によって豆類、ソバが作られるようになり、それを食べるクマ。

母親グマが駆除され、はぐれた仔グマが里で人間と遭遇、という事態が多いそう(山にいるオスグマを母仔は避けるため)。けして「クマが冬眠に入らない」のではない――。報道もクマと人間を対立構造にしてしまっているのかも。

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東京の白蛇さま、巳の日に

2025年02月06日 07時19分38秒 | 日記、その他

次はどこをアメリカ所有にと言い出すのやら、島岡美延です。米大統領にとってガザ地区は不動産会社の物件か。日本の首相は国会答弁のごとく、要求をかわせる?

本来の自分の場所に戻りたい、それは白蛇さまにとっても同じ。2月最初の「巳の日」、品川区の『東京の白蛇さま 蛇窪神社』へ。昨日だけの御朱印など目的の人も多かったのか、通常の日の2倍以上の人だったよう。あまりの長蛇の列に少々迷ったけど「せっかく来たから」と母。寒い中、参拝まで約2時間半、今日が誕生日の母が引いたおみくじはなんと大吉。やっぱり頑張って良かった!

鎌倉時代から700年。一時期、戸越公園の池に移り住んだ白蛇が、元の住み処に戻してほしいと懇願し、宮司が池を掘り、辨財天社を建立。白蛇清水銭洗いなど昨日のような混雑の場合はできないそう、ご注意を。

私は厄除御守を求め、神社から少し離れた商店街でお披露目されていた白蛇、ミー君(令和3年生)を見て13000歩余りの小旅行。

 

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生き残ったホモ・サピエンス

2025年02月03日 07時47分57秒 | 日記、その他

サザンカの木で鳴くメジロを見かけた立春の朝、島岡美延です。春になったとたん強い寒波、それでも確実に季節は前へ。

昨日は縄文人のムラの変遷について触れました。当たり前だけど縄文人も現代人もホモ・サピエンス、かつて複数の種がいた人類のたった一つの生き残り。土屋健著『サピエンス前史 脊椎動物の進化から人類に至る5億年の物語』(ブルーバックス)を図書館で借りました。

最古の脊椎動物、サカナからどんな「別れ道」を経て人類が出現したか。実はネズミやウサギのほうが犬や猫より人類の近縁。類人猿になって尾がなくなる。最も近い現生動物チンパンジーは約98.8%の遺伝子配列が同じ。370万~300万年前のアウストラロピテクスで踵の骨は厚くなり土踏まず形成、歩行性能の高い長い足に。ホモ・ネアンデルターレンシスは43万~4万年前、ホモ・サピエンスは約20万年前~、同時に生息し交雑も。

絶滅しなかったホモ・サピエンスは、より知恵を絞って地球の未来を考えないと、と実感。

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縄文時代後期のムラを想像する

2025年02月02日 07時24分29秒 | 日記、その他

雪ではなく、静かな雨の節分の朝、島岡美延です。受験生は雪でも雨でも気をつけて。

天気予報なんてない時代にも日本列島に暮らす人々は四季の移ろいを感じたと、様々な想像をした昨日。かながわ考古学財団主催の公開セミナー『墓・ムラ・縄文人―縄文後期前葉の集落様相―』は6時間超の長丁場。東京や埼玉、群馬の事例報告にシンポジウム、専門的用語に頭をフル回転させました。

長い縄文時代の後期前葉とは今から4000年前の前後500年ほどの期間。実は大きな社会の転換期を迎えており、大規模集落の縄文中期から、水場遺構や祭祀具も多い縄文晩期への過渡期。

タイトルにもあるようにメインは、どんなお墓を作ったか。神奈川県では伊勢原や秦野など大山に近いところでは配石墓=石で囲むようなお墓が多く、それは群馬にも多い(でも栃木にはほぼ無し)。お墓にはムラの文化がにじみ出て、石器、トチ、漁網錘など加工技術の「専業化・分業化」により自給自足からネットワーク社会へ。すごいぞ、縄文人。

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千日回峰行を2度、大阿闍梨の言葉

2025年01月30日 07時18分27秒 | 日記、その他

子どもの自殺が過去最多に、島岡美延です。全体の自殺数が減る一方、小・中・高校がいずれも前年より増加。

悩みの解決は簡単ではないけれど――。酒井雄哉著『一日一生』(朝日新書)を読みました。1926年生まれ、特攻隊基地で終戦、職を転々としたのち40歳で得度。約7年かけて4万㌔を歩くなどの荒行「千日回峰行」を80年、87年の2度満行。2013年没。2024年に37刷の本書。

千日回峰行はすごいと言われるけど「毎日毎日同じことをやる」のはラーメン屋をしていた時の日々の繰り返しと同じ。一日を一生と思って生きる、今が一番大切だってこと。特別なことでなく身の丈にあった目の前のことを毎日毎日、一生懸命やること。

「人生はその時だけじゃない」という表現にハッとしました。今日がダメだと明日からもずっとダメと思ってしまいがち。でもそうじゃない。今、この言葉が必要な人、多いのでは。振り出しに戻りたい時は「歩くことが何かを教えてくれる」。

 

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カハクで一生分の鳥を見る

2025年01月21日 07時27分02秒 | 日記、その他

アメリカ新政権への懸念大、兵庫県で起きていることも深刻、島岡美延です。元県議を追い詰めたSNS、警察が事実無根と言うまで嘘も拡散し放題、この国の表現の自由ってそれほど幼稚?

空を飛ぶ鳥たちは、地上の人類をどう見ているのか。鳥の鳴き声、飛び方も今までと違って見えてきそう。先日、国立科学博物館の特別展『鳥』(~2月24日)に出かけました。哺乳類展は何度かあったけど、カハク初の鳥大集合。「一生分の鳥が見られる!?」のコピー通り、身近な鳥から世界の珍しい鳥まで、はく製と映像による展示は圧巻。

恐竜からの進化、2600万年前の翼を広げると7mの史上最大の飛べる鳥の復元。DNA解析で判明した意外な分類、系統。圧倒的に多いのがスズメ目、カラスもシマエナガもこの仲間。

日本館1階の企画展『貝類展 人はなぜ貝に魅せられるのか』(~3月2日)も楽しみました。なお次回の特別展は『古代DNA』という日本人のルーツに関して。こちらも期待大!

 

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