今度の敵は「人口知能」

今年も半分が過ぎました、島岡美延です。
映画の全世界歴代興行収入第1位は『アバター』、第2位は『タイタニック』。
今、そこに迫る勢い…！
映画『アベンジャーズ　エイジ・オブ・ウルトロン（7月4日公開）』をご紹介します。
シリーズ作品を見ていない人でもちゃんと楽しめる、最強のエンターテインメント。
アイアンマンとして人類の危機を何度も救ってきたトニー・スターク（ロバート・ダウニーJr.）。
最強チームのアベンジャーズの限界をも知る彼は、さらなる敵が現れた時を想定し、“禁断の平和維持システム”である人工知能「ウルトロン」を起動させてしまう。
しかし、愛なき人工知能が選択する“究極の平和”とは、平和を脅かす唯一の存在＝人類の抹消だった…。
人類滅亡の危機に再び結集したアベンジャーズだが、進化を続けるウルトロンになすすべなし。
人間にあって人工知能にないもの…、“愛する者への想い”が戦いのカギ！？
個性ある者たちがチームで輝く気持ちよさ、ノンストップ感動アクション巨編です。

佐々木監督の掌握術

湿度も下がる梅雨の晴れ間、島岡美延です。
昨日のなでしこの試合、なかなか点が入らない中、後半出場のチーム最年少・岩淵真奈選手が決勝点をもぎ取りました。
W杯前の約1年、不安な要素も少なくなかったけれど、メンバー発表で澤穂希選手の名前を確信をもって呼んだあたりから、「佐々木マジック」が再び始まったように思います。
4年前に日本サッカーが初めて世界の頂点に立ち、一気に時の人になった佐々木則夫監督。
私がインタビューしたのは、北京五輪のあとでした。
印象的だったのはコミュニケーションの工夫。
身だしなみなど「女子の指導者として大丈夫か」、常に奥さんや娘さんの言葉に耳を傾け、ハーフタイムにはギャグで選手を送り出す…！
昨日のスポーツニュースで、元日本代表の丸山桂里奈選手が「ノリさんは、サブの選手こそ切り札」と言ってくれる、と話していました。
「心を一つに」って代表チームにとって当たり前のようで難しいこと。
個々の選手の想いを受け止める佐々木監督の采配。
頂点まであと2つ、ガンバレ！

冗談、軽口にこそ、本音が

なでしこ、きっちりベスト4、島岡美延です。
じりじりしましたが、期待に応えるニッポン女子、素晴らしいです。
女性を輝かせるために、という社会への第一歩がトイレの改善…？　
スポーツの世界で活躍する女性たちの姿勢こそ、素敵なお手本を見せてくれています。
政治家って、「勉強会」「懇話会」…、仲間内の集まりが大好きなよう。
国会という最大の公式の場面でも、不規則発言という野次ばかりで「もっとも人の話を聞かない大人」。
国会論戦も「はぐらかし」の連続…。
権力の座にいる議員とそこに呼ばれた作家による信じられないような発言が、ニュースになっています。
その後、発言は「冗談のつもり」とも。
政治家や有識者など、それなりに影響力を持つ人の発言が取沙汰されるとき、「そんなつもりではなかった」「誤解だ」という釈明が聞かれますが、「仲間内での発言こそ本音」でしょう。
あと1年後には18歳以上が有権者となります。
その世代に教育をする前に、国会議員こそ、その存在意義を自覚してほしいです。

スターリン時代、こんなことが

まだ雨が残る朝、島岡美延です。
独裁政権下では、“犯罪の存在”すら認められなかった…！
スターリン時代のソ連の内幕を暴き、ロシアで発売禁止になった世界的ベストセラーの映画化、人間の愚かさに迫ります。
映画『チャイルド44 森に消えた子供たち（7月3日公開）』をご紹介します。
1953年のソ連、子供たちの変死体が次々と発見される。
年齢は9歳から14歳、全裸で胃は摘出され、山の中なのに死因は溺死。
しかし“殺人は国家が掲げる思想に反する”ため、すべて事故として処理される。
秘密警察の捜査官レオ（トム・ハーディ）は、親友の息子の死をきっかけに、事件解明に乗り出す。
捜査が進むほどに、国家に行く手をはばまれ、さらには愛する妻にスパイ容疑が。
勤務地を移ったレオは、警察署長（ゲイリー・オールドマン）に捜査の協力を求める。
驚くべき連続殺人の犯人像とは？
自分以外の人間を信じられなくなる、恐怖の独裁政権下。
妻にも恐れられた男の哀しさを見せたトム・ハーディ、今回も完璧です。

運命を“書き直す”には！？

午後から傘の出番、島岡美延です。
あなたの運命は、天上の脚本家が執筆中…？
映画『天の茶助（27日公開）』をご紹介します。
今年、第65回ベルリン国際映画祭コンペティション部門19作品の大トリで上映されたSABU監督の新作は、原作・脚本も手がけたファンタジー。
天界では、数えきれぬほど多くの脚本家が、白装束で巻紙に向かい、人間たちの“シナリオ”を書いていた。
茶番頭の茶助（松山ケンイチ）は、そんなシナリオを興味深く眺めていたが、口のきけない可憐で清純な女性・ユリ（大野いと）への関心は、恋心にも似ていた。
そのユリが交通事故で死ぬ運命、と知った茶助。
なんとしても彼女を助けたいと、シナリオに影響のない天界の住人・茶助が自ら下界におりて行くことになる。
気がつくと、沖縄の商店街の路上にいた茶助。
彼には天界人ならではの“不思議な力”が備わっており、人々がそれを求めてやってきて…。
なんとも奇想天外な物語を説得力あるものにさせている松山ケンイチと沖縄コザの魅力、全開です。

園子温監督、感動巨編！

なでしこ、一歩ずつ前へ、島岡美延です。
“愛”について、考えていますか？
映画『ラブ＆ピース（27日公開）』をご紹介します。
『ヒミズ』『冷たい熱帯魚』など世界の映画祭で高い評価を受け、激しい描写を得意とする園子温監督が、原点ともいえる世界を徹底的なエンターテインメントに仕上げました。
2015年の夏、東京。
平凡なサラリーマン・鈴木良一（長谷川博己）はデパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い、運命的なものを感じる。
諦めた夢、まともに話せない寺島裕子（麻生久美子）への恋心…、彼の人生に必要な最後の欠片“ピース”、それこそが、そのミドリガメだった！
そこから、鈴木良一の人生は、日本中を席巻していくことに。
良一と裕子の前に、愛を背負った巨大な怪獣“LOVE”が姿を現す。
そして、すべての謎を知る老人（西田敏行）が地下から地上に現れる頃、夢の希望に満ちた奇跡が起きる…！！
豪華な出演者による“テレビ討論”シーンも必見。
園子温監督が温め続けた「怪獣映画」、驚きます。

運転中の男、圧巻の一人芝居

晴れて蒸し暑くなりそう、島岡美延です。
公開中の『マッド・マックス　怒りのデス・ロード』で暴れまくっている男・トム・ハーディが、「車中の一人芝居」で魅せます。
映画『オン・ザ・ハイウェイ　その夜、86分（27日公開）』をご紹介します。
映画の86分間、独演。緊迫のリアルタイム・サスペンス！
アイヴァン・ロックは、夜のハイウェイで、ある場所に向かっている。
妻と二人の子ども、建築現場監督として仕事、順風満帆にみえる生活を送っていたアイヴァン。
その夜は、家族とサッカー観戦する予定があり、翌日には大規模プロジェクトの着工。
にもかかわらず、彼が、予定外の行動を取ったのは、一本の電話のため。
そして彼は車を運転しながら、次々と電話（ハンドフリー）で話すはめになる。
妻、息子、仕事の関係者、そして一度だけ関係を持った女性…。
刻一刻と彼を取り巻く世界が崩壊へ向かう中、彼が守ろうとしたもの、そしてたどり着いた場所とは！？
脚本・監督のスティーヴン・ナイトに拍手！

“恋愛”って面倒？

沖縄慰霊の日、島岡美延です。
戦後70年、こんなに“戦争が近づいている”という空気になるなんて、どう考えてもおかしい。
若い世代の政治への無関心…、その世代こそ、大変な思いをするのに。
無関心は、世の中のことだけじゃなく、恋愛も？
内閣府が昨日、「結婚・家族形成に関する意識調査」を発表しました。
いわゆる“草食系”という言葉が聞かれて、ずいぶん久しい気がしますが、まさにそれを裏付けるような数字が。
20代と30代の男女を対象に郵送とインターネットで実施。
未婚で恋人がいない人に「恋人がほしいか」と聞くと、「ほしくない」が37.6%に上ったそう。
理由は、「恋愛が面倒」（46.2%）、「自分の趣味に力を入れたい」（45.1%）など。
交際に対する不安のトップは「出会いの場がない」。
「恋愛は面倒だし、出会いもないし、別に恋人いなくていいか…」というのが、現実＆ホンネでしょうか。
ドラマや映画、恋愛ゲームなどは楽しんでいるのかしら。
ぜひ、リアルな恋愛を。

相手にほしい、共感と支持

薄曇りの夏至、島岡美延です。
ソフトバンクのロボット“ペッパー”、あっという間に初回分1000台が完売したそう。
人工知能を搭載していて、自ら感情を持つ、というのが最大の特徴。
落ち込んでいる時に、一緒にため息をついたり、嬉しいことがあれば、ともに喜んでくれる。
しかも、身振り手振りを交えた会話ができる…。
これって、「コミュニケーション能力が高い」といわれる人の様子と一緒。
「うまく話せるようになりたい」と、人は話し方教室などに通います。
そんな人の多くが「聞くほうが得意」と考えているようですが、実は「聞き手の存在こそが相手の話を引き出す」のです。
相づちのバリエーションが豊富だったり、相手に身体を向け、話の内容に応じた表情ができる（笑顔は万能ではない）…、そんな聞き手に話をしたくなります。
話し手が相手に求めるのは、最後まで聞いてくれて、共感や支持をしてくれること。
国会論戦がまるでかみ合わないのは、“聞く耳を持たない”人の集まりだから！？

親子で旅行、次の機会は

雨に注意する父の日、島岡美延です。
3月に「北陸新幹線に乗ってみたい」と言い出した父。
杖と誰かの手を頼りに歩くと、普通の何倍も時間がかかります。
移動手段、目的地、ベッドのある宿、貸出車椅子など、あれこれ考える必要があります。
“駅に直結”など近すぎるホテルはタクシーを使えないとか、父との旅行で経験した知恵も。
今回の二泊三日、往きは北陸新幹線かがやき、帰りは小松空港から飛行機の旅程における最難関は、母一人で父を連れて、最寄り駅で東海道線（上野東京ライン）に乗るところ、だったよう。
食事の際は、車椅子から椅子に移る父。
従業員の方など、ほとんどスムーズな対応でした。
帰ってから早速「歩けるうちに次の旅行を」と意欲的になっている父のメールを見て、思い切って行って良かった、と心から思いました。
子どもの頃からよく旅行した私たち。
でも、父が病気をしていなかったら、“大人になってからの家族旅行”はもっと少ないままだったかも…。
親孝行、できるうちにしておかねば。