美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

生きづらい女性が移住の決意

2025年03月03日 08時17分24秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

雪の予報も出ている桃の節句、島岡美延です。ひな祭りの催しは、本降りの雨と風にも要注意。

ひな祭りに「女の子だけずるい」と言われた記憶がある人もいるかもしれません。これは、ひな祭りはなく、5月5日「こどもの日」だけの国の物語。映画『ケナは韓国が嫌いで(7日公開)』をご紹介します。小説『82年生まれ、キム・ジヨン』の出版社から刊行されたベストセラーの映画化。『グエムル-漢江の怪物-』の天才子役、コ・アソンが主演。

ソウル郊外の小さな団地で両親と妹と暮らす28歳のケナ。大学卒業後に就職した金融会社への通勤は片道2時間、学生時代からの恋人ジミョンは、自分が就職したらケナを養うと言うが、ケナの苛立ちは募るばかり。ケナの母親は裕福な家庭で育ったジミョンが娘と結婚することを願っている。老朽化のために再開発される団地、転居先の購入費用をケナに頼る母。このままでは幸せになれないと、ケナはすべてを手放してニュージーランドへの移住を決意する――。

 

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読み書きできない夫に妻は

2025年02月28日 07時44分45秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

9年連続で出生数減って24年は最少72万人、島岡美延です。私の中学時代は、1学年に18クラス(日本一のマンモス校)!

第二次ベビーブームは1971年~74年。その頃結婚した夫婦の実話から生まれた物語。映画『35年目のラブレター(3月7日公開)』をご紹介します。「君は、僕と結婚して、幸せでしたか?」と書けるようになった夫・保を笑福亭鶴瓶、その妻・皎子を原田知世。

西畑保は貧しい家に生まれ、学校に通えず大人になったため生きづらい日々を過ごしていたが、運命的に皎子と出会い、結婚。しかし、読み書きが出来ないことをどうしても言い出せない。半年後、秘密が露見し、別れを覚悟した保に皎子は「今日から私があなたの手になる」と。長年寄り添ってくれた彼女に感謝のラブレターを書きたいと、定年退職した保は一大決心して夜間中学に通い始める。字を覚えるのに苦労し、5年の月日が流れ、保がやっと書いた手紙は――。

1972年の出会いの時代を演じるのは重岡大毅、上白石萌音。

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もし、こんなツアーがあったら

2025年02月27日 07時16分32秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

岩手県でロサンゼルスのような光景、島岡美延です。いったん山火事が起きたら、乾燥や強風がこんなにも怖いとは。

昨日は岡本太郎の言葉に深く感じ入り、今日は言葉の達人のDNAを感じる物語。映画『安楽死のススメ(3月1日公開)』をご紹介します。刺激的なタイトルは永六輔の孫である映像作家、岡﨑育之介の長編初監督作品。

27歳の正(石原滉也)は男性の平均寿命の3分の1が終わった自分の人生の残りが今より楽しくなる確率はきわめて低いと考え、死ぬことを決意。健全に死を選ぶべく相談窓口、自殺防止支援団体などへ出向くが、諭されるばかり。集めたチラシの中に「沖縄2泊3日安楽死ツアー」の文字を見つけ、友人から片道だけの旅費を借りて(返せない?)旅立つ。推進団体代表やもう一人のツアー参加者と過ごす中、正は「死とは何か」に向き合っていく。最終日、ついに安楽死の飲み薬を前にして――。

沖縄の海の生命力にあふれる光景が圧巻。コメディとして描いた異色作は世界の映画祭を席巻。

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空港への橋で、パニックサスペンス

2025年02月25日 07時25分54秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

好記録が生まれた大阪マラソンで運営側の折り返しミス発生、島岡美延です。大阪・関西万博は当日券も販売するなど、開幕まで約1ヵ月半。中身もだけど、交通手段は大丈夫?

こちらは大きな橋で事故が起きたら、という考えるのも怖い物語。映画『プロジェクト・サイレンス(28日公開)』をご紹介します。『新 感染 ファイナル・エクスプレス』『パラサイト 半地下の家族』の製作陣がまた大掛かりなパニックサスペンスを見せてくれます。

留学する娘を空港へ送る途中、大橋を渡っていた国家保安室の行政官ジョンウォン(イ・ソンギュン)は、濃霧による玉突き事故に巻き込まれてしまう。さらにタンクローリーが横転して有毒ガスが蔓延、通信障害も発生。救助のヘリも墜落し、橋は崩落の危機。そんな最悪の状況の中、国家機密計画「プロジェクト・サイレンス」のために生み出された軍事実験体の〈ヤツら〉が襲い来る――。

ヤツらの正体はご覧いただくとして、生還のために必要な術とは?

 

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イスラエルとイランの監督、史上初の合作

2025年02月24日 07時33分28秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

ロシアのウクライナ侵攻から3年、米大統領の頭には自国の利益のみ、島岡美延です。

これは政治に翻弄されるスポーツの物語。映画『TATAMI(28日公開)』をご紹介します。イスラエル出身のガイ・ナッティヴ監督と、イラン出身で『聖地には蜘蛛が巣を張る』でカンヌ国際映画祭女優賞受賞のザーラ・アミールが監督、出演。撮影はすべて極秘裏に行われ、映画に参加したイラン出身者は全員亡命。イランでは上映不可。第36回東京国際映画祭での大絶賛を受け公開。

ジョージアで開催中の女子世界柔道選手権。イラン代表のレイラは順調に勝ち進むが、金メダルを目前に敵対国であるイスラエルとの対戦を避けるため、政府からマルヤム監督(ザーラ)に棄権するよう命令が下る。自身と人質に取られた家族に危険が及ぶ中、怪我を装い政府に服従するか、自由と尊厳のため戦い続けるか、レイラの決断は――。

2019年、日本武道館での世界柔道で実際に起こった事件をベースに映画化。予告編に阿部詩選手が登場。

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引退した鈴木おさむの企画は

2025年02月20日 07時28分27秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

ウクライナ大統領を独裁者と呼ぶ米大統領、島岡美延です。当事者抜きで大国同士は急接近の様相、米国民はまだあの人が好き? 今のところ、日本にそういう独裁者が出てこないのが救い。

もし魔法が使えたら、世界中の戦争を止めたい。映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える(21日公開)』をご紹介します。昨年3月に放送作家業・脚本業を引退した鈴木おさむの原作・脚本。2019年から再演を繰り返した同名朗読劇の実写映画化。

自然豊かな小さな村には秘密があった。村の少年たちは18歳になると「人生で一度だけ魔法が使える」と知らされるのだ。魔法を使えるのは20歳までの2年間。この年、18歳を迎えたのはアキト(八木勇征)、ハルヒ(井上祐貴)、ナツキ(櫻井海音)、ユキオ(椿泰我)の4人のみ。最初は信じられず笑い飛ばすも、自分たちの父親もかつて魔法を使ったことを知り、真剣に「使い方」を考え始める。高校卒業を控え、人生の岐路に立つ4人、それぞれの選択は――。

あなただったら?

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1972年、オリンピック生中継で

2025年02月19日 07時36分48秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

大雪による予防的通行止めが各地で、島岡美延です。関東平野部は空気カラカラ。北風が強く火事に要注意。

公開中の映画『セプテンバー5』を観てきました。1972年のミュンヘンオリンピックで起きたパレスチナ武装組織によるイスラエル選手団の人質テロ事件を現地にいたアメリカのテレビ局の視点で描いた緊迫の95分。

選手村で夜明け前に銃声。情報確認は電話のみ。ドイツ語がわかるのは通訳の女性だけ。撮影素材は本人が運んで手渡す。コピーもなくテロップはアナログ。アメリカ本社報道局と現地のスポーツ局との対立。他局との衛星回線の調整、交渉。生中継ゆえスタジオのアンカーの慎重な言葉選び。選手村のテレビにより犯人にも情報は筒抜け。犯人が告げた交渉期限が刻一刻と迫る中、錯綜する情報を確認することは困難を極め、テレビは世界に何を見せることになるのか――。

今年のアカデミー賞脚本賞ノミネート。報道の使命、権力の介入。ガザ地区では現在も問題は未解決。

 

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ロシアの侵攻で犬たちは

2025年02月16日 07時21分57秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

ウクライナの頭越しに何を決めようというのか、島岡美延です。ウクライナのバレエダンサーたちは空襲警報の中、舞台で踊るなど、戦時下を生き延びる日々。ロシアの侵攻からまもなく3年。

2022年、侵攻開始から約1か月後のウクライナに入国。映画『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと(21日公開)』をご紹介します。これまで犬や猫の命をテーマに福島や能登など被災地への取材を重ねてきたドキュメンタリー映像作家、山田あかね監督。今は猟師としても命に向き合う東出昌大のナレーション。

戦場で生きる犬たち、その命を救うため世界中から駆けつけた人々。車で移動中もがれきの中から犬の声が聞こえたら、救い出す――。戦争に翻弄される人たちが様々な立場から語る平和への願い。そしてキーウ近郊で起きた犬を巡る衝撃的な事件について真相を調べ始める山田監督たち。動物を救う活動をする元軍人はPTSDに苦しんだ時、犬の力に助けられたと語る。

破壊された町、奪われる命。あの侵攻さえなければ。

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記憶に翻弄されつつ、未来へ

2025年02月14日 07時44分36秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

バレンタインデー、用意したチョコは誰に、島岡美延です。「自分用」が珍しくなくなった昨今。それにしてもチョコレート、高くなりました。

チョコレートの記憶は色々あるだろうけど、人は記憶を書き換えたり、無くしたりして生きていくのかも。映画『あの歌を憶えている(21日公開)』をご紹介します。名優の共演が複雑で美しい想いを引き出してくれるはず。

ソーシャルワーカーとして働き、13歳の娘とNY・ブルックリンで暮らすシルヴィア(ジェシカ・チャステイン)は高校の同窓会である男と出会う。それは若年性認知症による記憶障害を抱えたソール(ピーター・サースガード)だった。家族に頼まれ、ソールの日常の面倒をみるようになったシルヴィアは、優しい人柄と抗えない運命にある哀しみに触れて、次第に彼に惹かれていく。しかし、彼女もまた、過去の記憶からある傷を秘めていた――。

傷つきたくない、でも一歩、踏み出してみれば・・・。人生はまだまだ続くのです。

 

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中原中也と小林秀雄と女優

2025年02月13日 07時44分53秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

150年前の今日、「平民苗字必称義務令」公布、島岡美延です。誰もが苗字を持ち、結婚した女性の苗字はそのままに。明治民法で妻は夫の姓に、今はどちらかの姓に――。「伝統的な家族観が損なわれる」との主張が、止まらない超少子化につながっているのでは。

こちらは大正時代に出会ってしまった男二人と女一人。映画『ゆきてかへらぬ(21日公開)』をご紹介します。『セーラー服と機関銃』などの85歳の脚本家・田中陽造の幻の脚本を16年ぶりの新作として撮ったのは根岸吉太郎監督。

まだ芽の出ない二十歳の女優・長谷川泰子(広瀬すず)は、17歳の学生だった中原中也(木戸大聖)と京都で出会い、同棲を始める。東京に引っ越した二人の家を評論家・小林秀雄(岡田将生)が訪ねる。小林は中也の詩人としての才能を誰より知っており、二人の仲の良さを複雑な気持ちで見ていた泰子だったが、次第に小林に惹かれていく。そして二人の男に愛されることになった泰子は・・・。

天才たちの青春、リアルに。

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