昨夜の集まりでは、チップを払う習慣があるアメリカでの暮らしの話しが中心になりました。そのアメリカ人にとって、チップを払うこと(払わないと罪悪感を感じる。)は大人になってからは普通のことでしたので、そのころはあまり気にはならなかったそうです。
日本のようにチップ習慣のない国の人にとっては、チップの習慣のある国に行った時のチップの煩わしさにはうんざりするものがあります。お支払いの何パーセントなのか?この場は払うべきか、払わなくても良いものなのか?だいたい常に小銭を準備していないといけないし、全く煩わしい以外の何物でもありません。チップの習慣のない日本に生まれてラッキーと思っています。
反対に、チップを払う習慣の国の人が日本へ来た時には、次第にチップ(苛立つ厄介なものと言っていた。)について悩まないで解放されていることに深く感謝するようになったそうです。それどころかある時、深夜タクシーに乗ったので、たとえ日本でもチップを払おうと差し出したら断られたというエピソードがありました。
「お給料は仕事に応じて貰っているんでしょ?」と思ったりしてしまいますが、チップを払う習慣の国では、雇用主があらかじめチップの分を差し引いて給料を減額して払ったり、有名人が訪れる特殊な場所(高額なチップが期待できる。)などでは、そこで雇ってもらうために、お店に袖の下を渡さないと働かせてもらえないとか、いろいろ問題があるようです。実際チップを貰わないと生きていけない階層の人もいるようですが・・・
スピーチ後のお茶タイム用にクッキーを作りました。 友達の作ったブラウニー
では、チップの習慣はいつ頃から?どこの国で?と知りたくなりますが、それは16世紀のイギリスで始まったようです。この時代、イギリスの貴族の家を訪問した人は、帰り際に、お金をその家の召使いに渡していたようです。なんとか伯爵とか夫人が手厚い持て成しのお礼として、貧しきものに施すのは当たり前のことであったのでしょう。
その習慣がやがてアメリカにも渡り、何世紀にも及んで引き継がれている。おそらくチップの習慣はこれからも厄介なものと思われながらも、辞めることもできずに続いていくのでしょう。ただし、オーストラリアにはチップの習慣は無いという話も聞きました。
チップの習慣のない日本でよかったです。
でも、チップはほしい???
クッキーもご馳走様でした。
皆さん手作りで大変ですね。
さて日本語教室へ行って来ます