このホテルは、ロビーばかりでなく、各部屋毎に、
テレビの地上波は受信できないものの、WiFiが
パスワードなしで利用できるようになっていたの
は嬉しいサービスであった。
夕食は、地下1階のレストラン「ワッカピリカ」で
18時から頂くこととした。
地下1階と言っても、地形的にフロントのある1階
より低いということで地下1階と表示させているが、
窓からは、阿寒川が眺められる位置関係にある。
レストランは、椅子・テーブル席が基本のよう。
面白いことに、阿寒川に向かって二人が共に川に向か
う形で座るテーブルが、窓側に一列備えられている。
となりとの境にしきりが設けられ、二人がけの席だが、
お部屋の阿寒川に向かったベンチシートと良い、阿
寒川に拘った造りが随所に見られる。
われわれ夫婦が案内されたテーブル席は、4人がけ。
夜空を照らすサーチライトが私の斜め前方に見える。
そのライトの光に照らされた周辺に小さな光りが飛ん
でいるのを妻が見て、「花火のよう」と感想を述べてい
たが、光に集まってきた 虫達である。
おもしろい発想をするものだ。
料理に先立って、クーラーに入れられたビールの小壜と
ウーロン茶が運ばれてきた。どちらかを選択していただくように
なっているらしいが、われわれには両方置いて行かれた。
テーブルには、「夕食 お献立」と表示された和紙に
印刷されたお品書きがおかれていた。
料理は基本お任せのようである。
お品書きにそって紹介する。
前菜:公魚(?、実際はシシャモ、香魚の間違えか?)南蛮漬け、
帆立梅貝旨煮、北海縞海老艶煮、松葉銀杏、筏牛蒡雲丹焼き、
帆立塩辛、秋刀魚小袖寿司、菊蕪
先椀:きんき潮仕立(きんき焼霜、白髪葱)
造里:天然鮃薄造り、皮湯引き(ぽん酢)、秋鮭ルイベ、いくら黄味卸し(醤油)
お造りだけは、息子が持ってきた。お品書きに書かれた内容と異なるので、
これが一般的に出されているものか尋ねたところ、調理長の特別サービスとのこと。
お品書きには書かれていないボタンエビ、トロ、ツブ貝なども入り、その量も2人前にしては多い。
調理長は、忙しい合間を縫って、われわれに挨拶に来てくれた。
私は、恐縮しながら「息子の人生の指導もお願いします。」と述べたのは余計だったか。
台の物:コタン鍋 ブイヤベース仕立て(津和井蟹、めぬき、帆立貝、
ムール貝、水蛸、烏賊、レタス、丘ひじき、きのこ色々、粟麩、芋餅、
軟白葱、チーズソース)
焼物替り:ローストビーフ(十勝牛、マッシュポテト、山わさび、茄子田楽、赤ワインソース)
油物:鱈場蟹ライスペーパー巻き、黒酢、玉蜀黍と枝豆の掻揚げ、丸十、レモン、昆布塩)
止肴:くるみ豆腐(とんぶり、山葵、旨味出汁)
~お選びにて~
い:栗ご飯黒米入り 香の物 味噌汁
ろ:北寄貝のライスカレー 香の物 レモンティー
は:蕎麦(とろろ汁) 落葉茸 長葱 山葵
妻は北寄貝のライスカレー、私は蕎麦(とろろ汁)を注文。
水菓子:葡萄シャーベット メイプルシロップ
甘味:モロコシムース メロン ミント
総体的な評価は、減点対象になる要素は見当たらなかったが、これは
ここでなければという特徴が薄いように感じた。
ローストビーフは良かったが、くるみ豆腐 はもう少し柔らかく調理されて
いる方が良かったように思った。
食事を終えて、部屋に戻り、私はアルコール飲酒の影響から、
すぐに床につき(だから痩せられない、笑)、妻は再度大浴場へチャレンジ。
帰りに、またアイスを二つ持ってきたので、頂いた。
22時30分から、地下の集い処で「夜鳴きそば」の提供が行われることに
なっていたが、とても入るスペースはお腹に残っていないので、どのような
物か確認できていない。
これを書いている最中に、何の前触れもなく突然書いた内容が消えてしま
った。例の現象である。最近、長めの文章を書いても、そのような現象が起
きなかったので、下書きをする手間を省いてしまったのがいけなかった。気
分を落ち着かせて、今日でおしまいにしようと再度書きはじめたが、途中で
気力(?)が失せてきたので、少々長く引っ張り過ぎのようだが、ここまでに
して「その5」に続く。