北のはげおやじの徒然日記

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

「青春の門」が帰って来た

2019-12-20 14:32:38 | 日記
私が青春時代に読んだ本の中で愛読書と呼べるものは
それほど多くないが、五木寛之氏の「青春の門」はまさし
くわたしの愛読書であった。
多くの方々もそうであったと思う。

週刊現代に連載されたものが単行本として1970年
(昭和45年)に「青春の門 筑豊編」として刊行されて
から今年で50年になる。

それが、今年、シリーズの第9部として「新 青春の門 
漂流編」が新刊書として刊行されたことを新聞で見か
けたときには、大変驚くと共に目を疑ってしまった。

私の記憶のなかでは、1980年(昭和55年)に「第6
部再起編」の刊行で途絶えたものと思いこみ、続編の
刊行はないものと諦めていたのである。

小説などは、ほとんど新刊では買わない私だが、この本
だけは何も考えずに、新刊を購入した。何回も読み返
す訳ではないのに、書棚に保管している。

556ページを一気に読んでしまったが、昔、五木先生
が、10年間に12冊のシリーズを書き上げた時に傾け
たであろうこの本に対する情熱は、些かも衰えておられ
ないように感じられた。先生は今年87歳のはずで、衰え
ない執筆意欲と作品に傾ける情熱に敬服の一言。

迂闊だったが、青春の門は全巻持っているものと思って
いたがそうではなかった。調べると第7部「挑戦編 上
下」と第8部「風雲編 上下」が蔵書にはない。第7部は
1993年(平成5年)、第8部は第7部刊行から23年の
時を経て2016年(平成28年)に刊行されていた。

第6部の結末がどうであったのか、記憶は定かでないが、
第7部と第8部を飛び越えて、第9部を読んだ事になる。

蔵書から欠落している第7・8部を購入しようとネット
で調べると、第7部は中古で上巻は1200円程度とな
っているものの、下巻が4000円代〜7000円代の
値がついていた。第8部は刊行して3年程度なので、
新刊書で手に入りそうであるが、全巻新刊書で揃えたい
気持ちはあるが、そこまでお金をかけなくても文庫で
いいかなと思い直している。

何れにしても、また、青春の門の世界に浸れる楽しみが
増え、思いがけず嬉しい限りである。

新 青春の門
            

私の蔵書