きみの友だち
重松清
新潮文庫
小学生の恵美は、急な雨に傘をさした。友達がその傘に集まって、恵美が押し出されてしまった。前に歩いていた由香ちゃん(どんな子かよく知らなかったが)の傘めがけて走ったが、勢い余って歩道を飛び出し、交通事故に遭ってしまった。それから、恵美は、みんなを恨み距離ができてしまう。
恵美や、周りの友達、弟などにまつわるお話などがたくさん入っています。
自分の学生時代と重なり、いろいろな感情が溢れてきました。
幸せいっぱいだった頃と、最悪だった頃が交互にあった。自分も物語のようにかけたらいいなと思う。自分なんてちっぽけな存在と、そんなこと考えたことはなかったけど、自分とそっくりな状況の女の子がこの本の中にいました。自分は友達のことを、憎みはしなかったけど、どこに身を置けば良いのかと思うことがけっこうあった。
中学生以上の人に勧めたい本です。いい本です。