現代変化物語
那須正幹 作
タカタカヲリ 絵
日本標準
江戸時代の怪談集、
上田秋成の「雨月物語」から五編を選び、現代の物語に作り変えたもの。
その中のひとつ「鬼」は、身の毛もよだつ一編。ある男性が鳥越の里を探してある集落に足を踏み入れた。集落のものは、あそこにいくのはやめたほうがええと、男性を制した。鬼が住んでいるんですねとたずねると、否定しなかった。初江という人間が鬼になったのだという。鬼なったのには恐ろしくも悲しい理由があった。
愛がここまでのことをさせるのかと気持ちが悪くなるほど怖いお話です。