「しろみ茂平の話」記事一覧
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「奥の細道」月清し遊行のもてる砂の上 (福井県敦賀)
(2024年09月13日 | 旅と文学(奥の細道))
敦賀の宿の主は酒をすすめてくれた。それから氣比神宮に夜、お参りした。境内は神仏混... -
「奥の細道」物書て扇引さく余波哉 (福井県永平寺)
(2024年09月13日 | 旅と文学(奥の細道))
金沢から門弟の北枝が半月間同行した。松岡まで来て、そこで北枝と別れることになった... -
「奥の細道」今日よりや書付消さん笠の露 (山中温泉)
(2024年09月13日 | 旅と文学(奥の細道))
江戸を出てからずっと一緒だった芭蕉と曾良は、曾良の病のため山中温泉で別れた。以後... -
「奥の細道」行ゝてたふれ伏とも萩の原 (山中温泉)
(2024年09月12日 | 旅と文学(奥の細道))
曾良は腹を病んでいた。温泉療養のかいなく、芭蕉と別れることになった。 芭蕉・曾... -
「奥の細道」山中や菊はたおらぬ湯の匂 (山中温泉)
(2024年09月11日 | 旅と文学(奥の細道))
北陸本線『加賀温泉駅』には、三つの温泉地が大きく観光表示されている。それが「片山... -
「奥の細道」石山の石より白し秋の風 (石川県那谷寺)
(2024年09月10日 | 旅と文学(奥の細道))
芭蕉は那谷寺(なたでら)を訪れ、句に那谷でなく石山寺を詠み、いっそう那谷寺をひき... -
「奥の細道」むざんやな甲の下のきりぎりす (石川県小松市)
(2024年09月08日 | 旅と文学(奥の細道))
源平時代に幾多の合戦で、勇猛で名を馳せた斎藤実盛。最晩年は白髪を黒く染めて出陣し... -
「奥の細道」しほらしき名や小松吹萩すゝき (石川県小松市)
(2024年09月08日 | 旅と文学(奥の細道))
小松市は古い歴史の町だが、現在は地上にブルドーザー工場、空に戦闘機が飛び交う自衛... -
「奥の細道」あかあかと日は難面もあきの風 (石川県金沢市)
(2024年09月07日 | 旅と文学(奥の細道))
金沢で、弟子や縁者に囲まれ、すっかりくつろいだ芭蕉の様子が句にあらあれている。 ... -
「奥の細道」秋涼し手毎にむけや瓜茄子 (石川県金沢市)
(2024年09月06日 | 旅と文学(奥の細道))
ナスビは江戸時代に急速に普及し、戦前まで果菜類のなかで最も生産量が多かった。庶民... -
「奥の細道」塚も動け我泣声は秋の風 (石川県金沢市)
(2024年09月05日 | 旅と文学(奥の細道))
芭蕉は新潟県、富山県を歩き、やっと門弟の多い加賀百万石の城下町金沢に着いた。届い... -
「奥の細道」わせの香や分入右は有磯海 (富山県那古の浦)
(2024年09月04日 | 旅と文学(奥の細道))
市振を発った芭蕉は加賀百万石の城下町金沢に向かった。越中の黒部川、庄川、小部川を... -
「奥の細道」一家に遊女もねたり萩と月 (新潟県市振)
(2024年09月02日 | 旅と文学(奥の細道))
新潟県糸魚川の駅前から歩いて、通りを日本海に向かうと左手に北アルプスの北端が見え... -
「奥の細道」荒海や佐渡によこたふ天河 (越後路)
(2024年09月01日 | 旅と文学(奥の細道))
日本でもっとも有名な俳句のひとつ、「荒海や佐渡によこたふ天河」。深い意味も、学者... -
「奥の細道」文月や六日も常の夜には似ず (越後路)
(2024年08月31日 | 旅と文学(奥の細道))
文月(ふみづき)は七月七日に七夕の月で、七夕の日には和歌を読む(文を読む)ので... -
「奥の細道」波こえぬ契りありてやみさごの巣 (秋田県象潟)
(2024年08月30日 | 旅と文学(奥の細道))
みさごの夫婦愛のような句。 芭蕉と曾良の旅は、酒田と象潟で佳境を超えた。以後も... -
「奥の細道」蜑の家や戸板を敷きて夕涼 (秋田県象潟)
(2024年08月30日 | 旅と文学(奥の細道))
古代から昭和40年頃までの日本の夏は、国民ほぼ全員が夕涼みを楽しんでいた。子ども... -
「奥の細道」象潟や料理何くふ神祭 (秋田県象潟)
(2024年08月29日 | 旅と文学(奥の細道))
高校生の時、古文の授業の「奥の細道」で、【象潟】を初めて知った。地図をひろげると... -
「奥の細道」汐越や鶴はぎぬれて海涼し (秋田県象潟)
(2024年08月28日 | 旅と文学(奥の細道))
汐越は浅瀬、象潟は潟湖。鶴が海を見ている風景を詠んだ句だが、涼しさがつたわってく... -
「奥の細道」象潟や雨に西施がねぶの花 (秋田県象潟)
(2024年08月27日 | 旅と文学(奥の細道))
----ひそみにならう---- 「小説十八史略」 陳舜臣 毎日新...