幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく
(備後・備中の国境、二本松峠)
自分の記憶が正しければ・・・の話だけど、
高校の授業で「幾山河は」は、県北の備中・備後の境付近で詠まれたと国語の先生は言っていた。
いつの間にか、備中・備後の県北であることに間違いはないが、
岡山県哲西町の二本松峠の茶店「熊谷屋」での作品と断定されたようだ。
あの付近であれば、どこだっていいんだけど、そうでない人や
どうしても決めたい人や、調べたい人や、それによって郷土自慢したい人もいる。
今日は「牧水歌碑祭り」。
市長さんや県議さんも出席して、牧水先生をしのんだ。
牧水先生にちなみ、郷土では短歌が盛んで、中学生や高校生や一般に分かれて作品表彰された。
その後で、歌碑にお酒をそそいだ。
牧水は酒と旅を愛した歌人。
歌碑にお酒を飲ますように流した。
その後でアトラクションが始まった。
まず哲西町の婦人コーラスによる「幾山河」の合唱。
次に太鼓で「幾山河太鼓」、
とにかく「幾山河」のお祭り。
牧水が旅したり、歌を詠んだ場所ではいろんな行事が今もあり
あの世から牧水先生も愛されっぷりに満足しているに違いない。
見た日・2024年11月4日
昔、文芸春秋の随筆で金田一京助氏が「牧水といえば、親の仇」といわれるほど牧水は金田一家へ借金に行ったようです。