mokoangelの青島日記

夫との7年間の中国留学を終え7月に帰国しました
これからの日本での生活を模索中です

瀋陽旅行

2008-10-05 00:40:00 | Weblog
先週末から学校は「国慶節」に合わせてお休み中です。
それで私たちは中国人の朋友の帰省に伴って、2泊3日の旅をして来ました。
「瀋陽」は遼寧省の省都で、古くは清王朝の都であった歴史のある町です。
また、日中戦争の発端となった事件のあった町でもあり、日本人にとっても縁のある町なのです。
1日目はお昼に到着したので、朋友(これからは李さんと呼ぶ)のご両親の招待で瀋陽一美味しいと言うお店で食事をし、午後から「昭陵」=清を建設したホンタイジの墓を訪れる。  ただただ広~い。

2日目は「九・一八事変博物館」=日中戦争勃発の地を見学。 中国人の日本に対する恨みが伝わってきました。此処で一人のろうあ者に出会いました。彼は係りの女性に何か話しかけていたのですが、その女性は迷惑そうな顔をして相手にしません。 テレビでは手話通訳が付いた番組を目にしたことはあるのですが、福祉に関してはまだまだの国のようです。

次に「瀋陽故宮博物院」=清朝初期の皇宮。中国には電柱がなく、電線等の現代を思わせる物が無い為、昔の建物が立ち並ぶ広い庭を歩いていると、昔の時代にワープしたみたいでした。
ここで、夫と李さんと貸衣装を着て記念撮影。 そこへ日本からのツアー客と思しき団体を見かけたので、「何処からいらっしゃいましか?」と尋ねると、「貴女、日本語お上手ですね!」と褒められました。中国人と間違えられみたいです。  もっと笑えたのは、貸衣装屋の女性が夫に向って「貴方はイタリア人か?」と言ったのです。  思わず大笑い!「貴女、イタリア人を見たことあるの?」夫は日本人にしては少々鼻が高いかも!それでもイタリア人はないでしょう!!

次は「張学良旧居陳列館」=「ろ溝橋事件」や張作霖を爆死させた「奉天事件」等、悲しい戦争の状況を突き付けられ、やはり「戦争は」どのような理由があろうとも起こしてはならないものだと改めて思いました。

3日目は午後からの汽車で帰る予定だったので、瀋陽で一番の繁華街を案内してもらいました。
ここでも人人人・・・・人ごみの苦手な私は人に酔ってしまいそうで・・・。
昼食をガイドブックにも載っている「老辺餃子館」と言う名店で食べられたのだけが、救いでした。

大連でも「こんな乱暴な交通状態でよく交通事故が起こらないものだ!」と、夫といつも話ていたのですが、繁華街から駅に戻る為に乗った私達のバスと乗用車が接触事故を起こしました。
暫くスッタモンダしていましたが、お巡りさんが来て、何やら話して直ぐに出発しました。  名前を控えていた様子もないし、その後どうなるのでしょうか?
此処では『当てられ損、轢かれ損』と言われていますが、本当の様です。

此処にきて初めて中国の洗礼を受けました。駅に着いて、バスから降りると私のリュックの後ろポケットのチャックが開いているのを李さんが見つけました。
見てみると、日本から持っていった携帯が盗まれていたのです。目覚ましや予定表に便利に使っていましたので、不便ですが「仕方が無い」と、諦めました。
李さんは自分の責任のように泣いて謝ってくれました。 純真な彼女の心を傷つけ返って申し訳の無い事でした。  これからは重々気を付けます!!

と言うわけで、3日間の旅行は無事?終わりました。
来年の春休みには1週間くらいの「北京旅行」を計画しています。