もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

DAZZLE「花ト囮」みてきました

2014-09-17 02:16:07 | お芝居
DAZZLE「花ト囮」 東京国際フォーラム ホールC 2014.09.06 14:00~

ようやくDAZZLEの公演を見に行くことができました。
それも彼らの代表作といえる「花ト囮」

DAZZLEを知ったのは・・・・というより、長谷川達也さんを知ったのは、もうずーっと前で、
2004年の直人のツアー 「Naohito Fujiki Live Tour ver6.0 ~まっしろいカンバス~」に
ダンスユニット「calamari」としてツアーに参加してくれたときからでした。

達也くんは、もう一人のターボー(岡口貴志さん)とは対照的なダンスで、
ターボーは力強いダンスなんだけど、達也くんは繊細なダンス。どちらもすごい素敵なんだけど、
どちらかというと達也くんのダンスの方が好き。

で、それからツアーのたびにいつも来てくれて、おととしのツアーでは直人と一緒に
「ホタルノヒカリ」の映画の中のダンスとかもしてくれて、よだれものだったのです・・・

そんな達也くんがDAZZLEというダンスユニットに属していて、かなりの活躍をしているらしいという話は
前々から聞いていて、さらに、独自の公演もしているとのことで、一度行ってみたいと思ってたんですが、
なかなか予定があわず・・・
普通の芝居と違って、公演期間が短いから、なかなか合わせられなくて・・・

特に、今年の2月の第八回公演「二重ノ裁ク者」は、直人もコメントを寄せたりしてたので
なんとか行きたかったけど。。。やっぱり断念(涙)

というわけで、ようやく念願かなって、見に行くことができたのでした。

この「花ト囮」は再演につぐ再演だそうで、、それだけ完成度も高い作品ってことなんですよね。

それも会場がフォーラムのホールC。けっこうなキャパですよね。
2月の公演も池袋の東京芸術劇場のプレイハウスという、野田さんの芝居をするようなキャパのとこですから。
かなり大きくなったカンパニーってことで、ちょっとわくわくしちゃいます。

席は1階の9列でしたが、通路側だったので、遮るものなくとてもよく見えました。


なんというか、DAZZLEの世界に連れて行かれたという感じでしょうか?
単にダンスの公演という次元ではなくて、でも芝居でもないし、不思議な空間でした。

ダンスだけで物語をどう紡ぐのかと思ったら、セリフが表示されるんですね。もちろん声もつくけど。
光の使い方がとてもきれいで、あと音楽も。。。

ダンスだけでなく、光や音楽、それから障子や傘などの道具も含めてのパフォーマンスなんだなって
感心しちゃいました。
でも基本はダンスだから、テンポ感がここちよいのですよ。

話のテイストは「和」ですね。
狐の嫁入りとか、蜘蛛の糸とか。。。和の要素を使って、より幻想的な話にしているなと。

ざっくりしたあらすじは・・・(抜けてるとことか違ってるとことかあったらごめんなさい)

仲のよい兄弟が、霧の屋敷に向かっている。霧の屋敷の主から呼ばれているのは弟だけ。特別な血を持つ弟だけが屋敷に奉公するので、兄弟は別れなくてはならない。
二人は道中に狐の嫁入りに出会う。古くからの言い伝えで、狐の嫁入りの行列は見てはいけないものと言われていた。捕まらないように逃げなければいけないのに、狐たちに追われて二人は逃げ回る。兄は弟の手を放してしまい、離れ離れになってしまう。屋敷に呼ばれたのが弟だけだったので、兄には嫉妬心が芽生えてつい手を放してしまったのだった。森の中に兄だけ残されてしまう。

兄が弟のかわりに霧の屋敷に行く。特別な血を持たない兄を弟と間違えた屋敷の主。兄は間違いを告げずに屋敷に奉公することになった。
屋敷には一人の息子がいる。彼は特別な力を持っているが、原因不明の病にかかっており、自分の体を動かすことができない。彼が生きていくには、特別な血を体に入れていかないといけない。そのために弟が選ばれたのだった。
自分は特別な血をもつわけではないと知りながら、主の息子(霧月)に血を分け与える兄。しかし、特別な血ではないため、霧月は弱っていく。そして兄の血が混じったことで、二人は言葉を交わすことができるようになる。兄は霧月から自分の病は蜘蛛の呪だということや、他人を犠牲にしてまで自分がいきたいとは思わないときかされる。「死にたい」のだと。

霧月が亡くなったので、特別な血を持っていないのに偽ったと、兄は牢に幽閉されてしまう。牢の中に巣を張っていた蜘蛛から、狐の嫁入りと、この霧の屋敷がある村との昔の話を聞く。昔、村が干ばつになったときに、村人が嫁入りした狐を殺して生贄にしたことから、狐は人間を憎み、狐の嫁入りと出会った人間を捕まえるようになった。
狐から逃げ出してこの屋敷に来た兄のせいで、村がいま干ばつになっているということも聞く。

そこで兄は、蜘蛛に、蜘蛛が霧月に呪をかけていた原因の人形を取り返すから、牢から出してくれと頼む。蜘蛛の糸をつたって牢から出た兄。
そして、この世界に戻り、兄は狐たちの中にいる弟の姿を見つける。必死に呼ぶが弟は反応しない。兄は、自分の嫉妬心から弟を狐の手に渡してしまったことを悔いてわび、二人は再会することができた。

兄弟がまた仲良く歩いている。弟を抱きしめる兄に弟が言った言葉は「ありがとう。僕の囮」



このね、最後の「僕の囮」
背筋がぞーっとしました。何が嘘で何がまことか。。。最後にどんでん返しですか?
弟の方が策士?自分が行けば、霧月に血を与えて死んでしまうことがわかってたから、兄にわざと行ってもらったってこと???
そういうこと?って思ったら、ぞわ~っとしました。ある意味ホラーですよね。

再演されているだけあって、よく練られたストーリーだし、

何より、随所に見られるダンスがホントにすばらしかったです。

障子を使ったダンスというか踊りというかパフォーマンスはホントにすばらしい。
誰かのテンポがずれたら、もう駄目ですからね。ホントにかっこよかった。

これ見て、達也さんが、ツイッターで「海辺のカフカ」を見たときに、あのアクリルケースが動くさまに感動されてたのがわかった気がしましたよ。
同じようなパフォーマンスですからねえ・・・あれも。

あとは、二幕の傘を使ったダンスも素敵だった。花びらが舞うんだけど、それと傘が回るのがマッチしてきれいでしたね。

群舞も圧倒的な群舞で、、、そこらへんの舞台のダンスがお子ちゃまに見えてしまうくらいの完成度ですからね。もう見入ってしまいました。

ということで、本当に素敵なわくわくする舞台でした。また、次の公演も絶対行こうと思ったのでした!!

あと、、DAZZLEのカテコは独特でした。両手を口に持っていって、ふっと息をはく感じ?
カテコの挨拶もダンスなのね~とちょっと面白かったです。

最後に、、、配られたパンフというか冊子の最後に達也さんが
「DAZZLEに気づいてくれてどうもありがとう」と書いていて。。。

なんかほろりとしてしまいました。
コメント
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