もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「修道女たち」見てきました

2018-11-21 00:08:46 | お芝居
KERA・MAP #008 「修道女たち」 本多劇場 2018.11.07 19:00~

ケラさんのお芝居は、大体見るようにしてます。面白いんだもん。
今年の夏、実家の母が入院したので、「睾丸」を見に行けなかったのは残念でした。

なので、久々のケラさんの芝居のような気がしてます(実際はそんなことないんだけど)

今回は鈴木杏ちゃん主演。キャストも個性的だし、楽しみな芝居です。

話の内容は。。。タイトルのとおり、修道女たちのお話です。






オープニングは6人の修道女の讃美歌。
全員顔が白塗りのため、誰?と思いましたが、よくよく見ると、
イヌコさんだ~とか、高橋ひとみさんだ~とかわかってきました。

場所は修道院。
でも、彼女たちはここを出て、巡礼の旅にでるために、支度をしているところ。
この宗教は架空のもの・・・キリスト教とかではありません。

会話から、去年はもっとたくさんの修道女がいたこと
高橋ひとみさんと伊藤梨沙子さんの親子は、最近、この宗教に入信したよう。
修道院長(伊勢志摩さん)よりもイヌコさん演じるシスター・ノイが実験を握っている実態。
また、この宗教は国王によって迫害されていることもわかってくる。

さて、巡礼で訪れる山荘では、鈴木杏ちゃん演じるオーネジーという信者が一行が着くのを待っている。
オーネジーは緒川たまきさん演じるシスター・ニンニのことは大好きで、彼女が来るのを心待ちにしている。
そこへオーネジーの幼馴染のテオという男性(鈴木浩介さん)がやってくる。テオはオーネジーを好き好き
オーラを出しているが、オーネジーには全然伝わっていない。

以前に亡くなった修道女の持ち物だった箱をオーネジーが開けると、その中に亡くなった修道女の霊が
閉じ込められていたようで、飾られていた神の像が落ちたりと、よからぬことが起きる。

この山荘の管理人(みのすけさん)だが、国王の命令で山荘を閉鎖させようとしたのを、オーネジーによって
壁の中に閉じ込められてしまっていたようだ。それを見つけたのはテオ。テオは事態を知って、
オーネジーをかばうために、管理人を殺して雪の中に埋めてしまう

その後、村人が山荘を襲撃しにやってくるが、結局大丈夫で、翌朝になり
管理人の弟の保安官がやってくる。村人たちも本当は好意的に思っていて、国王に隠れて
山荘にかくまうのは大丈夫といい、イチジク入りのパンを置いていく。
しかし、イチジク入りのパンを食べたネズミたちが死んでしまったことから、毒が入っているかもと
教えてくれた保安官は、今度はワインを置いていく。

ところで、テオは、戦地で負傷した腕から枝が生えてきていたが、とうとう腕が木になってしまっていた。

修道女たちを殺さないと村全体を焼き払うと言われていると明かしたオーネジー
そのため、ここを出ていこうと決めた修道女たち。シスター・ノイはワインを飲もうと思うと話す。
毒が入っているに違いないという修道院長。
毒が入っていることはわかっているが、自分たちが死なないと村が焼かれてしまう

結局、修道女たちはみんなで、オーネジーも含めてワインを飲み干す。
ここで暗転・・・なので、幕!かと思いきや、
彼女たちは荷物をもって出発していった。

山荘は閉鎖され、その準備が始まったところに、とうとう全身が木になってしまったテオがやってくる。
そこに、オーネジーが駆け込んでくる。修道女たちがみんな血を吐いて倒れたという。

山荘の外には、天国に行くための電車が現れ、そこに修道女たちは乗っていて、微笑んでいる。
オーネジーも電車に乗り込む。テオは止めようとするが、もう全身木になっていて声も出ない。
オーネジーも乗り込んだ電車は、天国に向かって出発し。。幕。


そんな話でした。

正直、良くつかめないところもありました。
悲劇的な話ではあるけど、でも、途中途中の、ちょっとズレた会話が(ケラさんの舞台らしい)
ふふふっと笑える感じで、全体を通した雰囲気は、やんわりした感じでした。

ただ、その会話に笑っていると、急に怖くなったり、
あんまりないような、不思議な舞台でもありました。

テオが木になってしまったのは、人の孤独を食べる虫にやられてしまったのが原因のようで、
テオはオーネジーに会いたくて、戦地から逃げ帰ってきたのだが、それも味方を殺して帰ってきた。
なぜかといえば、翌日に敵によって全滅させられるのがわかっていたから、自分は死にたくない。
オーネジーに会いたいと思って、周りの味方を殺して逃げたと・・・
でも、オーネジーにはその気持ちは伝わらず、彼女は天国に行ってしまったし、
自分は木になって止めることもできないって・・・すごく切なくて。

私は、修道女たちよりも、けっこうテオを中心に見てしまってたなって、
終演後に思ったりしました。ほんとにテオは切ないです。

あとは。。。たびたび出てくるセリフの
「悔い改めます」ですかね。ついつい笑ってしまいました。
言ってるだけなんだもん。心がないし(笑い)



キャストの感想

オーネジーの鈴木杏ちゃん
すごくよかったです。天真爛漫なオーネジー。ちょっとオツムが・・・という感もあるけど、
でも、明るく生き生きした役が似合ってました。
そうかと思えば、宝箱をあけたときの、幽霊に取りつかれたときは、怖いくらいの演技力でした。

ニンニの緒川たまきさん
どっかズレた感じがはまってました。
白塗りでもきれいでした。スッとしてて・・・

ノイのイヌコさん
とぼけ方が秀逸。修道院長との伊勢志摩さんとの会話がとてもよかったです。

修道院長の伊勢志摩さん
イヌコさんに振り回される、ちょっと抜けた感がぴったりでした。

テオの鈴木浩介さん
木になっちゃうんだもんな~切ないけど。
素晴らしかった・・・上にも書いたけど、感情移入しちゃってました。


また、来年もケラさんの舞台は発表されてるし、見に行かなくては!!と思ったのでした。

コメント
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