もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

ミュージカル「おとこたち」見てきました。

2023-05-02 02:14:42 | お芝居

とっくにアップした気になってましたが、アップし忘れてました。

ちょっと時間がたってしまいましたが・・感想をば

 

PARCO劇場開場50周年記念シリーズ ミュージカル「おとこたち」 PARCO劇場 2023.03.30 18:30~

ハイバイの岩井さんの作品「おとこたち」をミュージカル化。音楽は前野健太さん。
「ハイバイ」の公演は見てませんが、橋本さとしさんとかのキャストに惹かれ、チケットゲットして
見てきました~

あらすじは
「山田、鈴木、森田、津川の4人は昔からの友人。山田は大学卒業後、就職して必死に働くも、両目があらぬ方向を見ていたために仕事を辞める。鈴木は一番優秀で、製薬会社の営業として順調に出世コースを歩み、可愛い妻もいた。森田は大学卒業後、バイト暮らしながらも良子と結婚したが、今では別居中でバイト仲間の純子の部屋に通っており、森田の知らないところで純子と良子は連絡を取り合っていた。戦隊もので人気を博した津川は酒で失敗し、宗教に走った挙句、30代で亡くなる。それと時同じくして鈴木に長男が生まれる。思春期を迎えた太郎は鈴木に反抗し、暴力を振るうようになる。やがて山田と鈴木は定年を迎え、ゲームセンターに行くようになるが、鈴木が若者たちに殴られて死んでしまう。山田は葬式の日も喪服も着ないで面倒くさそうにしていた太郎に説教をするが、鈴木の本当の姿を知らされる――。」(公式より)


まず、ユースケさんが登場。雑談ぽく話を始め、、、会場の温度をあたためていく。
そして、ユースケさんが、山田となり、、、老人ホームにいるところから、芝居は始まる。

山田と鈴木(吉原さん)、森田(さとしさん)、津川(藤井隆さん)は、学生時代からの仲間。
山田は卒業後一般企業に就職したが、なかなかうまくいかず、転職してコールセンターのクレーム対応係をしている。
津川は戦隊ものテレビで人気者になるが、有名な女優との共演のときに、二日酔いで撮影に行き、女優に向かって吐いてしまい、クビになる。
森田は結婚し家庭を持っていたが、アルバイト先の女性と不倫をするようになる。森田は妻は知らないと思っていたが、実は妻はその不倫相手と
連絡をとっていた。森田の妻は、怒りが頂点に達し、森田の不倫をなじり、しばらく家に帰ってこないで頭を冷やすように言う。
一方、鈴木は、大手製薬会社に就職。営業成績がよくどんどん出世。大学時代からつきあっていた女性と結婚、息子も生まれ、他の3人とは違い、順風満帆な人生を送っていた。

鈴木は息子の太郎に手品を教えるが、まだ子供だし、種がわかってしまうが、そこを完璧にさせようと何度も教える。妻の花子は手品ができたことを
褒め、鈴木とケンカになってしまう。
津川は事故を起こしてケガをするが、その後スピリチュアルな思想に興味をもち、どんどんはまっていく。
森田の妻はガンになってしまい、森田も妻のところに通うようになる。

鈴木の息子は思春期になり、父親を疎ましく思うようになる。妻にも嫌われて、家に居場所がなくなった鈴木はエリート社員の面影もなくなっていき、
山田とパチンコに行くようになる。
そしてその帰り、ヤクザの若者とケンカになり、、、そんなこともあって、鈴木は自殺してしまうのだった。

鈴木の葬儀に山田と森田は参列するが、息子の太郎は喪服も着ずに参列していた。山田たちはその姿を見て太郎を叱る。
すると、太郎は自分が手品ができなくて叱ってた父親の様子を録音していた音声を聞かせるのだった。

森田の妻はがんの治療を続けていたが、地域のバレーボール部に入り、そこでパワフルな友達と活動して元気になっており、森田は驚く、
山田はだいぶ認知症が進むようになり、詐欺にひっかかっているようだったが、気にしていなかった。
そんな山田はとうとう老人ホームに入り、、、、最初の場面へとつながっていく


そういう4人の男性の大学から老後の生活までの話だった。

一幕は正直ちょっと退屈な感じがしたんだけど、二幕からはテンポも上がって面白くなり、
あっという間に話が進んでいく感じだった。
今回の主人公の男性たち4人の、人生におけるできごとのテンポが、大学卒業してすぐの若い頃よりも
年齢が進んだ中年以降にあれこれ起こるという話だったから、余計二幕が面白かったのかも。
でも、実際の人生においても、中年以降に、転換期が起きることも多いわけで、
すごいリアルな話だなと思った。
「おとこたち」の話ではあるけど、自分も大学卒業してから働いて、もういい年でもあるわけで
なんか自分事のように身につまされて、なんかゾワゾワした感じがしちゃったです。

エリート街道を走っていた鈴木があんな感じで転落していく姿を見るのは、けっこうしんどくて。
他の3人もけっして順調とは言えない人生で、特に津川なんて・・・
でも、山田のような人生って、ある意味幸せだよな~とも思ったり。。。
もうホームに入って、認知症でわからなくなっちゃったら、最後カラオケで楽しそうだし、それもありだななんてね。
と、いろんなことを考えさせられた話でした。

 

キャストの感想ですがかなりの豪華キャストでした!

まず。。。一番すごいなと思ったのが、男性陣ではなく女性陣

鈴木の妻の花子や、森田の不倫相手などを演じた大原櫻子ちゃん
二人の女性の演じ分けもすばらしかったし、あと歌もすばらしくて(いつものことだけど)
最高によかったです。光ってましたね。
若き不倫相手の女性とかかわいかったと思えば、もう気持ちもずれてしまった鈴木の妻とか
櫻子ちゃんもこういう役やるんだね~なんて、思っちゃいました。
あと、バレー部員とかいろんな役もやってたけど、その都度インパクト大でした。

森田の妻などを演じた川上友里さん
彼女もいろいろな役を演じていたけど、相変わらずの怪演で
存在感たっぷりでした。ぶっ飛んだ役とかも普通にこなしているのがさすがでしたね。
森田の妻がちょっと抑えた感じの演技だったので、余計そう思っちゃいました。


鈴木の吉原光夫さん
歌はね、、、もちろん上手いから聞き入っちゃいました。
鈴木だけがエリートで順風満帆な人生に見えたけど、そうなるには努力もしていただろうし、
だからこそ、妻にも息子にもそれを求めてしまう、、、上からものをいってしまう。
その反動で嫌われてしまう。結局は悲しい人生だなと。
そんなエリートの姿と、終盤のモノローグでの悲しい姿の演じ分けもすごいなと思いました。


津山と鈴木の息子太郎の藤井隆さん
藤井さんはホントに上手いよね~いろんな芝居で見てるけど、毎回そう思う。
特に息子役はリアリティがあるというか、藤井さんでなければ、あの感じは出ないだろうなと。
ずっとエリートの父親に上から言われ続けて。。。いつしか爆発してしまった息子。
同情してしまってみてました。
わりとコメディタッチの役を多く見てきたから、よけい今回の役が沁みました。

森田のさとしさん
さとしさんは、今回はダメ男でしたね~妻と不倫相手が結託してるのにも気付かない
残念な役。強面のさとしさんが演じるからちょっと笑えたりして。
もっと歌うたってほしかったな~って、美声がもっと聞きたかったです。

山田のユースケさん
最初の「前説」のような下りから、ユースケワールド全開で。。。笑わせてくれたかと思ったら
ふっと山田になって一瞬で舞台に誘導してくれるのが、秀逸でした。さすがカタカナの人。
山田の人生って切ない感じなんだけど、ユースケさんが演じているから、なんか温かさが感じられて、
ちょっと笑える感じになるのがホッとしました。
老人ホームでの山田の姿は似合ってたなあ(笑い)

キャストの皆さん、歌もホントにお上手だったから、聴きごたえもあるミュージカルでしたね。
やっぱり生バンドはいいな~

舞台セットの模型もありましたよん。こんな感じでした。

 

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