もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「不信 ~彼女が嘘をつく理由」見てきました

2017-05-14 01:22:38 | お芝居
「不信 ~彼女が嘘をつく理由」 東京芸術劇場シアターイースト 2017.03.11 14:00~&04.16 14:00~

三谷さんの芝居。最近、三谷さんの芝居なかなかチケット取れないんだけど。
今回も、ハコが小さいので、なかなか激戦でした。

でも、何とか2公演取れていってきました。
1公演は実家の母と。。三谷さんのお芝居なら、見やすいはずだからと、誘ってみましたが、
楽しかったようです。


あらすじというか・・・
公式HPに載っていたイントロダクション

「嘘…。きっと誰もが人生の中でついてしまうもの。
今回の三谷幸喜が描く新作は「嘘」からはじまるサスペンス。

ひとつの小さな嘘が、さらなる嘘を引き起こす。
坂道を転がるように暴走を始めてしまう嘘。
その結末は、誰も予想できない。

狂言、虚言が巻き起こす悲喜劇。
人はなぜ、嘘をついてしまうのか。自分のため?ひとのため?それとも…。

これはコメディかサスペンスか、不条理劇か、不条理サスペンスコメディか?三谷幸喜の最新作!」


まず、舞台の形が変則的。舞台の両側に客席が。両側とも10列くらいだったかな。

話の内容は・・・思ったより三谷さんぽくなかった。
ただ、じわじわくるようなサスペンスでした。
心理的な話ですからね。嘘に嘘が重なり、、、でも、大騒動とかになるわけではなく、
なんか釈然としない終わり方だったしね。


二組の夫婦のお話。
段田安則、優香夫妻が引っ越してきて、隣の栗原英雄、戸田恵子夫婦のところに挨拶に行き、
両家の近所づきあいが始まります。隣の家は、年寄りの犬を飼っていて、その匂いがしみついていて
、段田夫は耐えきれない状況。

ある日、優香妻ががスーパーで買い物をしている時に、隣の妻が万引きをしているところ
を見てしまう。それを夫に話すと、夫はかかわらない方がいいというが、結局は隣の夫に話すことになる。
それも、段田夫が・・
隣の夫は信じないのだが、後日段田夫の職場に来て、妻の万引き癖のことは知っているという。
黙っていてほしいと段田は200万円の口止め料を受け取ってしまい、それを妻には内緒にしておく。

その後も、近所付き合いは続けるのだが、隣の妻が遊びにくるたびに、ものがなくなり、
そのことをしっかり確かめようと、二人は、隣の家が旅行に行っているときに、隣の家に忍び込み確かめるが・・・
年寄りの犬が具合が悪くなったので、籠ごと犬を連れて自宅に戻ったり、その犬が家の中で逃げ出したりとバタバタ。

やはり段田家のものが盗まれていたことがわかり、二人は警察に盗難届を出しに行く・・・・
と、担当の警察官として出てきたのは、隣の夫だった。確かに公務員と言っていたが、警察官だったのだ。
隣の夫は職場に妻の盗み癖がばれてしまい、警察をやめることになったが、そのことを妻には隠しておく。

隣の老犬は死んでしまい、そのあと隣の妻が来て、犬のぬいぐるみをプレゼントするが、そこには盗聴器がしかけてあった。それに気づき、段田夫は、怒りと今までのことを盗聴器に向かってぶちまける。
隣の妻は、それで夫が警察をやめたことを知る。そして優香妻に、段田夫の200万円の話と、浮気をしていることを伝える。

それから、隣の夫が庭に穴を掘るところを目撃し、優香妻は妻を殺して埋めようとしているといいだし、隣の家を訪ねるが、妻は病気で寝ていただけだった。
しかし、これがきっかけで隣の夫は、自分が妻を殺しても仕方がないくらい追い込まれていると気づき、本当に妻の首を絞めてしまう・・・

ここで終わりではなく・・・
段田家の会話が最後に続く。
夫は、妻がどうして隣町のスーパーに行ってたか、その高級スーパーで買った食材を食べたことがない・・・などと、妻の不倫を問うが、妻も200万円のことを持ち出し・・・
しかし、最後は夫が「おいしいものでも食べに行こう」と普通の会話で終わる。


最後の最後まで目が離せない展開で・・・
ラストのシーンの。。。段田&優香夫妻が怖かったというか。
お互いの嘘と裏切りを知りつつも、何もなかったかのようにふるまう二人・・・怖いわ~
お互いを「不信」ってことだよね。

最初から、ほとんど終盤までは、隣の夫婦…特に妻に、迷惑をかけられっぱなしの段田夫妻の側に
たってみてたけど、でも、最後の最後・・隣の夫婦の方が実はお互いを思い合う二人で、
それを壊していたのは、段田夫妻の方で。
それも無自覚なのか計算なのかわからないくらい、あっけらかんと引っ掻き回す優香妻が恐ろしいわ~

だけど優香ちゃん、めっちゃかわいいから、なんか許せちゃう雰囲気なんだよね。それがさらに怖い。


最後の終わり方が終わり方だから、なんとなくスッキリしないといえばそうなんだけど、
でも、キャストの4人がすばらしいから、不条理サスペンスとして納得かな。

キャストの中では、戸田さんが素晴らしかった。
クレプトマニアという盗み癖を持つ、危うい女性の役なんだけど。。。
だんだん壊れていく終盤の甲高い声でのしゃべり方とか。。。
引き込まれしまいました。

段田さんは、オタオタした感じがいいですね。
年下の優香妻に振り回されてる感じがぴったりでした。

優香ちゃんは、ホントにかわいい。ワンピースが似合ってたし。。。
あのかわいい感じで、いうことやること怖いよね。

栗原さんは初めてだったんですが、声が素敵だったな。
あとダンディーな感じがとかったです。

舞台のセットはシンプルで、黒いスツールがおかれていて、それが左右に動いて場面転換だったり、どちらの家にいるかを表現していました。
あのスツール。。。どうやって動かしてるのかめっちゃ気になりました。


このくらい小さな劇場でのお芝居。。。すごく贅沢な気がしてよかったです。
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