「ロストインヨンカーズ」見てきました

パルコ劇場40周年記念公演 パルコ・プロデュース公演「ロスト・イン・ヨンカーズ」PARCO劇場　2013.10.15　14：00～

三谷さんがニール・サイモンの作品を演出。
正直、私はニール・サイモンはよく知らないんだけど、三谷さんはとてもリスペクトしているみたいで、
「東京サンシャインボーイズ」という劇団名も、ニール・サイモンの戯曲からとったくらい・・・

キャストは中谷美紀さん、TOKIOの松岡昌宏さんや草笛光子さんらです。

まだ上演は続いているので、一応スペースを空けたいと思います。


















内容は
「1942年、第二次世界大戦中のニューヨーク州ヨンカーズを舞台に、厳格で人を寄せ付けず、そして決して笑わない母ミセス・カーニッツ。少しおつむが足りないながらも、ひとりの女性として幸せをつかみたいと願うヒロイン・ベラ。妻に先立たれ借金まみれになってしまい、愛する息子二人を母に預け、借金返済のために出稼ぎ中の長男エディ、地元のギャングから身を隠すために家に舞い戻ったベラの兄弟ルイ。「結婚」によって母の呪縛から解き放たれたが、幼少時代に母に植えつけられたトラウマのせいで、喋っているうちに過呼吸になってしまうガート。彼女に育てられた４人の兄弟たちが不器用なりに一生懸命生きる姿を、父エディの帰りを祖母ミセス・カーニッツのもとで待ち続ける二人の少年（ジェイとアーティ）の目を通して描かれる「家族の物語」です。」
（KAAT公式HPより）


休憩をはさんで、約3時間と少し。

これはあくまで私の個人的な好みなんですが、
正直、こういう感じの芝居は苦手です。退屈になっちゃうんですよね。

やっぱり、私は殺陣があるとかミュージカルとか、、、そういう動きが多い芝居が好きみたいです。
ニューヨークのある家族の日常を描いた話で、、、とは言いながらも、
ベラの結婚問題とか、ルイがギャングに追いつめられて逃げようとするとか、いろいろ事件は起きるんですけど。あくまで日常的な話なんで、なんとなく飽きちゃうというかね。
だから、私には、こういう話の内容が向いてないのだなと思ったわけです。

アメリカの家族の話って、こういう感じなんですかね。最終的には家族が再生するということで終わるんで、、、ハッピーエンドではあると思うんですけどね。
三谷作品でもあるので、クスッと笑える部分は、多々あるんですけどね。


ってことで、キャストの感想に。

中谷美紀さんは、ドラマとかでは、あんまり得意ではない女優さんなんですけど
テンションの高いベラの役は、彼女のイメージからは意外で。でも、すごく合ってたと思います。
声もずっと高いトーンで。。

松岡くんは、素のまま？ってくらい役にはまってました。チンピラ役ね。
っていうか、１幕の途中まで、まったく出てこないから。。。どうなってるんだ！！って思っちゃいました。
背が高いから、すごく舞台映えしますね。あと声がなかなかいいなと思いました。ジャニーズの人って、やっぱりレッスンとか
ちゃんとしてるからかね～けっこう上手いよね。V6の長野くんもそうだったし、あと、岡本健一さんとかさ。

それから草笛さん
この芝居は、草笛さんが主演じゃないかってくらいだった。
存在感抜群。頑固で厳格で、ある意味意地悪な母、祖母を演じてました。背筋をぴんと伸ばして品があるおばあさん。
すばらしいですね。
最後にいろんなことから解放されて、ホッとする表情がまたよかったです。

兄弟を演じた、浅利くんと入江くん
２人とも上手いんだけど、、、10代を演じるにはちょっと無理があったような・・・
浅利くんは15才で、入江くんは13才を演じてたからねえ。。。
でも、祖母や叔母に振り回される兄弟をうまく演じてました。普通の兄弟だよね。
お父さんからの手紙を楽しみにしてる少年っていうのがよかった。

小林さんは三谷作品の常連なんですが、お父さんは子供を祖母や叔母に預けて働きにいってしまうんで、
途中からは客席に現れたりと神出鬼没でした。
そのまま帰ってこないのかと思ったから、最後かえってきてよかった・・・

あと、長野さんは、でてこないんじゃないかんって、めっちゃ心配しちゃいました。
２幕の後半からですもんね。厳格なお母さんのせいで、普通にしゃべれなくなってるという役どころ。

キャストの演技はとてもよかったんですけど、話の内容がね。私には合わなかったかなあという印象でした。