もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「笑の大学」 見てきました

2023-03-12 01:31:23 | お芝居


PARCO劇場開場50周年記念シリーズ 「笑の大学」PARCO劇場 2023.02.23 13:30~

やっぱり三谷さんの芝居は、面白いです。
なので、この芝居も絶対見たいと思って、チケットゲットしました。
初演、再演は見ていません。映画も見ていないです。なので、初見。
内野聖陽さんと瀬戸康史さんの二人芝居。キャスティング的にも、めっちゃ楽しみでした。

内容は 
「時は戦時色濃厚な昭和15年。
登場人物は、警視庁検閲係・向坂睦男(さきさかむつお)と劇団「笑の大学」座付作家・椿一(つばきはじめ)。
非常時に喜劇など断じて許さないとする向坂は、上演中止に追い込もうと執拗なまでの注文を繰り返す。しかしなんとか上演許可をもらいたい椿は、向坂が要求する無理難題を逆手に取りながら、あくまで真正面からの書き直しに挑戦する。
警視庁の取調室を舞台に、相対する男二人のドラマが始まる。」
(公式より)


舞台は、警視庁の取調室。登場人物は二人のみ
警視庁の検閲係の向坂と、劇団「笑いの大学」の座付き作家の椿。
椿が、劇団で上演する舞台の脚本を、向坂に検閲してもらい、上演許可をもらおうとするという話だが、
向坂はあれこれと注文をつけて、その都度椿は書き直しをさせられる。

題目は「ロミオとジュリエット」のパロディなのに、
向坂は舞台を日本に置き換え、登場人物を日本人にしろという注文を出す。

椿は翌日、貫一とお宮にして書き直してくる。神父はお坊さんになっていて、さらに面白くなっている
向坂は台本の中に「お国のため」というセリフを入れろと注文

翌日・・・お国ちゃんという女性を登場させ「お国のため」というセリフを
入れた脚本を持ってくる。しかし、向坂はお国がそこだけにしか登場しないのではと
文句をつけ、椿は「お肉のため」と変更する。
また、接吻をするのはこのご時世けしからんと文句をつける

その翌日、二人が接吻しようとすると酔っ払いがきて邪魔が入るという内容に
書き直してくるが。。。
向坂は、警察署長の希望で、署長を出してほしいという注文をつける

さらに翌日、署長が酔っ払いの代わりに二人の接吻を邪魔する役で登場するように
書き直してきたが、向坂が唐突に署長が出てくるのはどうかと言いだし、
二人で演じてみた結果、泥棒を追っかけてきた警察官が、、、という設定になる

向坂は劇団の芝居を見に行ってみるが、、、椿が上演許可が出ないことを
他の劇団員に責められているのを見てしまう

翌日出来上がった脚本を、上演許可を出す向坂。
しかし椿は、向坂のおかげで面白い台本になったとお礼を言う
このご時世の権力に対する戦いだったとも。。。
それを聞いた向坂は怒って、一切笑いのない喜劇を書いて来いという

その翌日、椿が書いてきた脚本を読んだ向坂は面白すぎると笑いながら問い詰める。
椿は黙って赤紙を出す。
向坂は「間に合わなかったか」と。椿の召集令状の差し止め指令を出していたのだった。
「お国のために立派に戦って死んでくる」という椿に「必ず生きて戻ってこい」と向坂は言う。

二人の距離がだんだんと脚本の書き直しのたびに縮まってくるのには、
向坂の家に飛び込んできたカラスをどうやって飼うかや、
飼っているインコの話とかで、打ち解けていくところも描かれていて、
脚本の話と相まって面白い。
途中からは、二人でエチュードのように、台本を考えていくところもあって
向坂がだんだんと変わっていく様も描かれる。
ホントに向坂は笑いが一切わからなかったんだろうかとも思えた。
向坂の注文にこたえて書き直すたびに、脚本が面白くなっていくんだから
向坂にも笑いのセンスがあったのでは?なんて。
まあ、それにこたえる椿のすごさかな…まるで三谷さん、自分のこと?

ワンシチュエーションの会話劇なのに、まったく飽きなかったのは、
話の構成や内容もそうだけど、セリフに無駄がなく、間合いやリズムがすごくよかったからだと感じた。さすが三谷さん・・・

それにしても、、、ラストの展開は・・・
このタイミングで椿に赤紙が来て、実は向坂は赤紙を止めようとしてたなんて。
警察の検閲官という国家権力でありながら、「必ず戻ってこい」という向坂
この作品の反戦のメッセージをすごく感じました。


劇場のロビーには舞台セットの模型が飾られていましたが、、、シンプルで素敵でした

 

キャストの感想

まず、、、この二人でなければ、この空気感は出せなかっただろうなと思いました。
そのくらい素晴らしかったです。

向坂の内野聖陽さん
真面目で堅物な検閲官がぴったりな風貌だったけど、
実は笑いのセンスもあって・・・本人は気づいていなくて、お茶目な感じもよかったです。
脚本を直すために、実際に演じてみたりして、、、楽しくてしかたがないという姿が
魅力的で素敵でした。
ラストの脚本を読んで爆笑するシーンもよかったなあ。。。

 
椿の瀬戸康史さん
一生懸命な若い脚本家。彼もまた真面目なんですよね~
明るくてひたむき。瀬戸君の若さってすごいなって感じました。
トキューサで見せたような、ちょっと抜けた感もあって
この役にあってるなって思いました。


それにしても、とってもいい芝居を観たな~って思いました。

また、キャストを変えての上演も見てみたいかな。。。なんて思いました。

 

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