先日、父の名代で葬儀に行くことになり、車のタイヤを交換する踏ん切りがついたと書いたが、こんな時でも
無いと親戚と顔を合わせる機会など無く、久し振りに会う従兄弟の顔なんかお互いとうに忘れていて
名前を確認して、ああやっぱり、てな具合。
その連れ合いや甥っ子になると元々殆ど面識が無く、精々子供は二人だった筈、程度の記憶しかなく、名前も
定かじゃないから会ったって分からないのは当然で、家系図的自己紹介から始まる事になる。
葬儀の空き時間に世間話やお互いの近況なども多少は話すが、比較的年齢が近い従兄弟とは、ここの裏に
昔ヤギがいたとか、昔は土葬で墓地に穴を掘って埋葬したとか、墓地まで行列をつくって歩いたとかそんな
話が当たり障りが無くて良い。
そういえばここの菩提寺は満行寺(真言宗)で、祖父の法事が有った時に行った事もあるのだが、後で一寸
気になることがあり調べていたら、満行寺より北にある長源寺(曹洞宗)に数百年前に同性の先祖?が
寄留したとかいう話があり、何故その先祖由来の長源寺ではなく、満行寺の檀家になったのか分からないが
多分ウチの先祖は傍系のそのまた傍系のようなもので、この地に留まったものの、地図上の位置関係で
満行寺の方が長源寺よりもかなり近いから満行寺の方が何かと便利だったのかもしれないなどと思ったりして。
この満行寺のご住職、お焼香で抹香をつまむ回数は一回だけでいいですよと繰り返していた。最初は参列者の
人数が多いから時間短縮かと思ったが、その後親族だけの時も同じことを言っていたからまんざら時間の問題
でも無さそうだ。宗派や地域性でも異なるのだろうが(興味があれば参照)、私は以前からお焼香で
抹香をつまむのは心を込めて一回と決めているので、妙に得心した次第。
抹香の原料は丁子をベースに色々な香料をブレンドし、市販品だけではなく、お寺によってはオリジナルブレンドを
作って使うところもあるようだが、余り煙が多いのと、においが強いのは好みでは無いなぁ~
お焼香は思いを込めて故人を送ることが大事です
から回数ではないかと・・・