ラブミー東京アイドルズ since16.01.04

主にアイドルちゃんについて書いています

1985年の奇跡

2006年11月03日 | 本・雑誌
ブックオフで購入
1985年を舞台に、ダメ野球部が超高校級のエースを得て輝きを放つ… という、「がんばれ!ベアーズ」タイプの話。
高校があるのは吉祥寺、ストーリーには直接関係しないが、重要な役目を果たすのがおニャン子、その他当時の
流行のフレーズがあちこちに散りばめられ、主人公たちと同世代の自分は一気に引き込まれてしまった。
当時の知識がある人・当時の感覚を再体験したい人・あるいは全然知らない人、それぞれがそれぞれの視点から
楽しめるのではないかと思う。

主人公たちは、練習を早々に切り上げて「夕ニャン」を見るのが至上の楽しみなのだが、自分の記憶をさかのぼると、
'85年4月スタートの「夕ニャン」に、物語のスタート時である5月以前から注目していた者は、クラスにはあまりいなかった。
「セーラー服を~」のほうが圧倒的に知られているが、“世間”というものに本格的に認知され、盛り上がりを見せるのは、
時期としてはセカンドシングルの「およしになってTEACHER」以降だったように思う。もうちょい早かったか。
主人公たちはそれなりに早くからチェックしていたわけだ。
山本スーザン久美子という名前が早く出すぎなのではないか、など時系列的にちょっとおかしいと思える箇所があったりするが、
「なんとなくクリスタル」的に、当時の流行・風俗をカタログのようにあちこちに織り交ぜる、というのがこの作品の
目的の一つなのだろうし、読む側もそれを見つけるのが楽しいのだから、そんなことはどうでもいいのだ。
ネタバレになるのでボカして言うが、個人的にはあそこでスパッと終わったほうが、余韻が残ったのではないかなあ。

この話は野球部がテーマだったが、今ほど対ヲタに特化せず、萌えだけをターゲットにしたアニメがあったわけでもなく、
一方では「OVA」(オリジナルビデオアニメ。バンダイエモーションが作った「ダロス」は'83年、「メガゾーン23」は'85年など)
というものがいくつか生まれたりもしていた、当時のアニヲタをテーマにした物語も読んでみたいと思った。


009-1と009ノ1

2006年11月03日 | テレビ
ある意味サイボーグかも知れない釈由美子が主演している、石ノ森章太郎原作、「007」系の地味なアニメ
萌え要素はないがエロ要素はある。一緒に出ている専業声優と比べると、釈はやはり素人という感じだが、
キャラの性格があまり派手でないうえ終始ウィスパーボイス系なので、さほど違和感はない。
主題歌のサビの「ダーボーナイワー」という妙に耳に残るフレーズは、要するにタイトルのことだと気づいた。
この主題歌が、「ハードロックの体裁を持ちつつ音はチープ、メロディがマイナーキーで昭和歌謡然」という、
“往年のビーイングで一、二曲だけリリースしたがほぼ無名の、いかにも作り物めいた芸名の歌手が歌っていそう”な感じである。
久々に聞いたダサカッコいい曲だ。

そして「プレイガール」と「ジャッカー電撃隊」を足し、西野バレエ団で固めた「009ノ1」のテーマ
由美かおるもサイボーグのような気がする。奈美悦子はサイボーグ手術ミスで乳首を切られてしまった。初代天功も出ている。
モンキー役の江美さんは、その後作詞家に転向するも、元・夫に殺害されてしまった。当時ワイドショーで見た記憶がある。