このタイムテーブルでいうと、Stand-Up!Hearts~放課後プリンセスまでを見る。
妄想キャリブレーションのライブ後に物販に参加したので、アフィリアは見られなかった。
できれば全編くまなく見たいほうなので、全公演終了後物販ではない場合、これがジレンマ。
おそらく、じぇるの!までの18時台が15分ずつ、それ以降は20分ずつの枠。
*Stand-Up!Hearts
見たのは二度目。前回いいと感じたこれを今回も確かやっていて、
また、いいなーと感じた。
アニソン・声ソン的だと思うけれど、そこまで振り切っておらずアイドルヲタにもとっつきやすい範疇。
槍ぶすまや鉄砲隊のような、厚みのあるユニゾンパワーが良い(ハモりもある)。
*じぇるの!
こちらも二度目。AJアイドルの共有財産とでも言うべき曲を公式にカバーできるのは大きい。
1曲目の「ギュッとSTAR!!」で心をつかまれた。こちらも多人数による厚みが武器なのだが、
制服系衣装(直前のStand-Up! HeartsはTシャツ衣装)であるために、よりがっちりした印象。
目まぐるしく入れ替わるフォーメーション。見ていると自然なので流してしまうが、
アレは渋谷のスクランブル交差点を難なく歩くセンスをさらに磨いた賜物なのだろう。
*Luce Twinkle Wink
リリースイベントでも用いているSEを使わずに登場。アレはそれなりに尺があるので、
それをカットしてパフォーマンスを凝縮する戦術だと理解。
強烈な個はいない代わりに、全体のバランスの良さを強く感じる。
このグループは本格音楽女子祭の常連でもあるので、見るたびに同じような印象
(センチメンタル、生真面目、青い情熱etc)を抱くのだが、退屈どころかそれが素晴らしい。
MCでは宇佐美さんが、「どう聞こえるか」を意識したであろう、間とテンポで話していたのも良かった。
「言いたい情報をとりあえず言う」ことだけに意識が向いているグループが多いので余計に。
溜めに溜めて放ったラストの「刹那ハレーション」は必殺技のカタルシス。
*愛乙女★DOLL
AJアイドル怒涛の三連発の最後を飾った。
これまた毎回同じような感想でアレなのだが(それを期待して見ている)、AJアイドルは
単体やファミリーだけで集まってのライブは正直少し物足りない反面、
対バンライブに出たときの「やってやるぜ!」感がとても心強い。
殺伐としていないし脂ぎっているわけでもないが、「対バンという場」を楽しんでいるのが伝わるのだ。
プロレスの団体対抗戦で光る選手というのがいるが、その感じ。
今回歌った、元メン都築さんメインの「青い空を望むなら」では、
彼女に集中していた要素を現メンバーに振り分けることで、曲の魅力を別の角度から引き出していた。
新メンバーの太田さんが、ボーカルでのサブ主役的なポジションになっていくのだろうか?
*アップアップガールズ(仮)
佐藤さんが腰を痛めていて激しいダンスには参加していなかったが、ステージの磁場には
自然に溶け込んでおり、言われなければまったく気づかないほどだった。
前回のこのイベントではSEをセットリスト本編に混ぜ込む構成だったが、今回はSEをSEとして
使うオーソドックス構成。ノンストップ部分も織り交ぜつつ、MCで緩急もつけていた。
古川さんの「むやみやたら」な感じが、残像として焼き付いている。
スカの新曲「アッパーレー」のカッコよさは今回も圧巻。
*STARMARIE
本格音楽女子祭シリーズでは、流れをいったんリセットする役目になることが多い。
今回はふだん使っているSEを使わずいきなり登場、
「TVシリーズ全52話の中に何話かあるちょっと異色な話」といった雰囲気。
このグループのダンスのイメージは、「互い違いに立ったりしゃがんだりする」と
「反復横跳び的なサイドステップ」なのだが、まさにそれを満喫できた。動きが結構速いので侮れない。
ダークイメージを標榜するアーティストは、衣装なり設定でデコラティブに行きがちな気がするが、
ここは地味な衣装と個の設定のなさに、世界観そのものを描く姿勢の強さを感じてそこが良い。
*妄想キャリブレーション
全国ツアーを控えている彼女たち。対バンライブ出演も多くて大変だろうが、
想像する限り、こういう実戦をやればやるほど高みに行けるビジョンがあるのだと思う。
本格音楽女子祭に出ているアイドルちゃんは どこもかしこも練度が高いが、
妄キャリも例外ではない。別にスキルフル売り系ではないのだが、
「自分たちがやっている音楽を、存分に表現するために必要な技術」のアップを今回強く感じた。
悲しみキャリブレーション→いつだって世界に~→魔法のジュース~Youをちぇっくします
終演後、物販・特典会に行ったため、アフィリア・サーガは見られなかった。
*カラーポワント
改めて調べたら色々なイベントに出ているようで、でも自分とは接点がなかった4人組。
今回が初見。1曲目の途中あたりから見る。
バレエモチーフで、ビジュアルの作りこみの完成度が高くて驚く。
おそらくダーク系、ファンタジー系と相性良さげなのだが、ここは陰陽でいうと明らかに陽。
全体像としては、シアトリカルな世界がまずあって、ダンスが流れを作っていて、
客と対話するための言語として歌がある、という印象。
このタイプで陽性は珍しく、これまでに見たことのないタイプで新鮮だった。
Aphroditeや Hauptharmonieと一緒に見てみたい。
*放課後プリンセス
前回に続いてのトリ。
「もう遅いし、人減っちゃったなあ」と思っていたら、物販からの復帰なのか、
フロアはまた人で埋まり始めた。
もちろんここ目当ての人が多いのだが、トリ特有のノーサイド感、
「最後だからパーッと楽しんで行こう」という雰囲気が客の側から強く感じられて楽しかった。
全体像の華やかさが目を引くタイプのグループだが、メインボーカル・お姉さん委員長舞花さんの、
作り声の枷から解かれるような力強いボーカルが印象に残っている。
安心感+これまで知らなかったアイドルを知る喜びが揃っているこのイベント、
これからも楽しみにしている。