2/20、メロン記念日レビュー&ライブ9デイズ最終日の昼公演(13:30)を観る。レビュー部のゲストになっち。
30分程度のレビュー(寸劇)があり、5分の休憩をはさんだのちにメロンのライブ、トータルで2時間ほどという構成。
アミケット(オリコンウイークリーの主催によるアイドル同人誌即売会)が、青年館の上のフロアで行われたことが
'90年代前半に数回あったのだが、この会場に行くのはそれ以来… と感慨に浸るも、考えてみたらタンポポの
イベントで数年前に来たことがあったのを思い出す。駅や街の喧噪から適度な距離があり、ステージと客席が
遠すぎないこの会場は、アイドル系のコンサートをやるには最も適した場所のひとつなのではないだろうか。
そして、大メジャーもしくはドマイナーに二極化されたアイドル歌手業界にあって、メジャー側ではありつつも、
たたずまいはマイナー側に近いメロンのライブは、俺がかつて観てきた「アイドルのコンサート」の熱をそのまま
現在に再現していた。まとまった形で彼女たちを観るのは初めてだが、まずは何よりも会場にみなぎるパワーが
すごかった。最終日だというのもあるのだろうが、言うなればカラメルのようなドロッとした濃さだ。
レビューは、メロンの4人+なっちによるダンススクールのチームが、ダンスコンテストに向けてひと騒動…
というストーリー。今回のショーのタイトルが「むらたさ~ん、ごきっ?」というものなだけに、ボケやオチは
たいてい村田に収束する形になっている。特にドラマチックな盛り上がりやお約束展開もなく普通に終わる(笑)。
セラミュを知っている人なら、第一部の冒頭の、話がまだ進んでいない段階でのドタバタ劇、といえばわかって
もらえると思う。ボケやオチは村田が持っていくものの、ストーリーの主役はどう見てもなっち。すぐヘラヘラ・
チャラチャラする方向に流れがちなメロンの役に対し、説教したり諭したりする役目。逆もまた真なりということか。
「出てくるだけ」だと思っていたのでちょっと意外。なっちは、アドリブなど機転を必要とするものに関する適性は低いが、
与えられたものをこなす・再現することに関しては能力が高いと思う。観客の側もさしたる期待をしていないであろう
レビューとはいえ、もうちょいストーリーを練ったほうが良かった。発注の際に「愛・地球博」に関するネタを
入れてくれというのがあったのか、無理矢理エコロジーという語が登場したりしていたが、ああいうのはいらないと思う。
客が、「(擬音としての)こんこん」というセリフに対し、「(紺野あさ美の得意フレーズの)完璧でーす」
という声を飛ばしていたが、こういう無粋なのはダメだろう。全員集合の客の子供が「志村うしろー」と叫んでも、
志村はそれを参考にして危機を回避してはいけないのである。斉藤のローライズから見える肌にとても萌えた。
休憩時間。それまで静かにステージを見守っていた客席がやおらざわめき出す。緑色のサイリウム。腕まくり。
俺の周辺では、おもむろに屈伸運動など始める者も多数。
場内が暗転し、怒声に近いトーンの歓声が満ちるとライブ開始。はっきり言って怖い(笑)。
何も起きないし何もされないのはわかっているのだが、頑丈なオリの向こうにいてもライオンはやはり猛獣である、
ってのと同様の怖さ。怖いのだがこの感じは悪くない。これがモーニング娘。本体やWだったら、客席には適度に
家族客や小中学生の姿も見え、なんとなくソフトなのだろうが、見る限り客の大半は歴戦の勇士系男ヲタ。
そのヲタの群れが、メンバー名をコールしたり、曲中にあるお決まりフレーズを大合唱したりするのである。
そりゃものすごい迫力だ。メロンのメンバーも場数を踏んでいるだけに、こういう連中を御す術を心得ているのが
心強い。ライブ部分は1時間半ほど。MCはちょくちょく入るが、全力疾走感あふれる内容。俺はメロンの曲は
シングルしか知らないのだが、それでも十分楽しめた。「ああこの元ネタはあれなんだろうな」と気付きやすい
のが目立つメロンの曲(わざとやっているのだろう)を、深く聞き込んでいればさらに楽しかっただろう。
大谷の声が結構キレイだというのに気付いたのは収穫。
さすがにライブハウスだとフィジカル的にキツい(俺は小さいので質量で圧倒的に不利)ので、きちんと座席のある
会場で、次はコンサートオンリーのメロン記念日を観てみたい、と思わせるには十分過ぎるショーだった。
モーニング娘。には新日本プロレス臭があるが、メロンはゼロワン系の匂いがする。
当人たち的にどうかはわからないが、傍から見ているぶんには、「やりたいことを、やりたかったような形で、
のびのびとできている(ように思える)」という点に関しては、ハロプロではこのメロンが随一なのではないだろうか。
30分程度のレビュー(寸劇)があり、5分の休憩をはさんだのちにメロンのライブ、トータルで2時間ほどという構成。
アミケット(オリコンウイークリーの主催によるアイドル同人誌即売会)が、青年館の上のフロアで行われたことが
'90年代前半に数回あったのだが、この会場に行くのはそれ以来… と感慨に浸るも、考えてみたらタンポポの
イベントで数年前に来たことがあったのを思い出す。駅や街の喧噪から適度な距離があり、ステージと客席が
遠すぎないこの会場は、アイドル系のコンサートをやるには最も適した場所のひとつなのではないだろうか。
そして、大メジャーもしくはドマイナーに二極化されたアイドル歌手業界にあって、メジャー側ではありつつも、
たたずまいはマイナー側に近いメロンのライブは、俺がかつて観てきた「アイドルのコンサート」の熱をそのまま
現在に再現していた。まとまった形で彼女たちを観るのは初めてだが、まずは何よりも会場にみなぎるパワーが
すごかった。最終日だというのもあるのだろうが、言うなればカラメルのようなドロッとした濃さだ。
レビューは、メロンの4人+なっちによるダンススクールのチームが、ダンスコンテストに向けてひと騒動…
というストーリー。今回のショーのタイトルが「むらたさ~ん、ごきっ?」というものなだけに、ボケやオチは
たいてい村田に収束する形になっている。特にドラマチックな盛り上がりやお約束展開もなく普通に終わる(笑)。
セラミュを知っている人なら、第一部の冒頭の、話がまだ進んでいない段階でのドタバタ劇、といえばわかって
もらえると思う。ボケやオチは村田が持っていくものの、ストーリーの主役はどう見てもなっち。すぐヘラヘラ・
チャラチャラする方向に流れがちなメロンの役に対し、説教したり諭したりする役目。逆もまた真なりということか。
「出てくるだけ」だと思っていたのでちょっと意外。なっちは、アドリブなど機転を必要とするものに関する適性は低いが、
与えられたものをこなす・再現することに関しては能力が高いと思う。観客の側もさしたる期待をしていないであろう
レビューとはいえ、もうちょいストーリーを練ったほうが良かった。発注の際に「愛・地球博」に関するネタを
入れてくれというのがあったのか、無理矢理エコロジーという語が登場したりしていたが、ああいうのはいらないと思う。
客が、「(擬音としての)こんこん」というセリフに対し、「(紺野あさ美の得意フレーズの)完璧でーす」
という声を飛ばしていたが、こういう無粋なのはダメだろう。全員集合の客の子供が「志村うしろー」と叫んでも、
志村はそれを参考にして危機を回避してはいけないのである。斉藤のローライズから見える肌にとても萌えた。
休憩時間。それまで静かにステージを見守っていた客席がやおらざわめき出す。緑色のサイリウム。腕まくり。
俺の周辺では、おもむろに屈伸運動など始める者も多数。
場内が暗転し、怒声に近いトーンの歓声が満ちるとライブ開始。はっきり言って怖い(笑)。
何も起きないし何もされないのはわかっているのだが、頑丈なオリの向こうにいてもライオンはやはり猛獣である、
ってのと同様の怖さ。怖いのだがこの感じは悪くない。これがモーニング娘。本体やWだったら、客席には適度に
家族客や小中学生の姿も見え、なんとなくソフトなのだろうが、見る限り客の大半は歴戦の勇士系男ヲタ。
そのヲタの群れが、メンバー名をコールしたり、曲中にあるお決まりフレーズを大合唱したりするのである。
そりゃものすごい迫力だ。メロンのメンバーも場数を踏んでいるだけに、こういう連中を御す術を心得ているのが
心強い。ライブ部分は1時間半ほど。MCはちょくちょく入るが、全力疾走感あふれる内容。俺はメロンの曲は
シングルしか知らないのだが、それでも十分楽しめた。「ああこの元ネタはあれなんだろうな」と気付きやすい
のが目立つメロンの曲(わざとやっているのだろう)を、深く聞き込んでいればさらに楽しかっただろう。
大谷の声が結構キレイだというのに気付いたのは収穫。
さすがにライブハウスだとフィジカル的にキツい(俺は小さいので質量で圧倒的に不利)ので、きちんと座席のある
会場で、次はコンサートオンリーのメロン記念日を観てみたい、と思わせるには十分過ぎるショーだった。
モーニング娘。には新日本プロレス臭があるが、メロンはゼロワン系の匂いがする。
当人たち的にどうかはわからないが、傍から見ているぶんには、「やりたいことを、やりたかったような形で、
のびのびとできている(ように思える)」という点に関しては、ハロプロではこのメロンが随一なのではないだろうか。
いけないどころか、寧ろそれも微笑ましく良いなと。
話に聞いている為か、画がありありと浮かびますね。
一度は参加してみたいな、とは思うのですけれどね。
5月、6月はいよいよ師匠に連れていかれそうです。
遅くなりましたが、レポート(というか感想)を書いてみました。
新しいのに懐かしい、そんな風味のするメロンでした。
未体験の読者でも楽しみながら、
当日の様子を喚起&歓喜できる、
良い感想文の好例だと思います。
拝読して思わずニヤリとさせられたり、
頷かされる箇所が満載で楽しめました。
何より感心させられたのが分析力と比喩。
実に秀逸で味のある文章だと思いますね。
素敵な感想文をありがとうございました。