里の家ファーム

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今日から2月。

2016年02月01日 | 自然・農業・環境問題

 

 2月といえば一番寒さを感じる月です。陽は少しづつ長くなってきていますがこの2月は雪も寒さも一番です。この月を超えれば春の足音が聞こえそうです。

2月は春に!?

 このほどEnvironmental Research Lettersは、春の訪れを示す芽吹きや開花の時期が、北米でどのように変化していくのかを調査した最新データを発表。平均的な観測日から、今後数十年でどのような違いがみられるのか。今世紀の終わりには、春の訪れが早まるとされていますが……。
 寒さ嫌いの人にとっては、地球温暖化で冬の冷え込みが和らぎ、厳しい寒さの冬が短くなっているというのは朗報に思えてしまうのではないでしょうか。夏の猛暑はたまりません。でも、温暖な気候で冬が消えるとどうなってしまうのでしょう?

 

 なんと米国西部を中心に、冬が1か月以上も短くなってしまうと予測される地域も多数出てきています。平均すると、春の訪れは23日も早まると発表されていますよ。極端なケースでは、早々と1月中に冬が終わり、一般的に2月はもう春です! そんな感覚が、これから100年以内に定着してしまうのかもしれません。

 

 こうした春の訪れの早まりは、自然界に良い影響ばかりをもたらさないとも懸念されています。例えば、まだ冬だったはずの季節に花が咲き乱れるようになっても、昆虫は同じように早期に活動を開始するわけではないかもしれません。そうなると、受粉をはじめとする自然界のサイクルに狂いが出てしまって、実らなくなる植物が増えるのでは?
 あるいは、越冬のために長距離を移動する渡り鳥にとっては、短すぎる冬がどのようなインパクトを与えるでしょうか?どうやらすでに地球温暖化の影響を受けている渡り鳥も多く、旅先の気候が変わってしまっていて、季節を前倒しにした植物の成長サイクルと渡りの時期が合わず、異常な減少傾向にある鳥たちも少なくないと報告されています。
 きっと動植物には適応能力があるので、長い年月を経ると、生態学的にも遺伝学的にも、短くなってしまった冬でも生存できる進化を遂げていることでしょう。でも、本能的に季節の変化に合わず、十分に適応できないまま、狂ってしまった自然界のサイクルに翻弄されるとしたら?ただ暑さ寒さの問題ならず、地球温暖化が世界に深刻なダメージをもたらす危機が、いまひしひしと迫ってきているのかもしれません。

 


Top image by Sundraw Photography / shutterstock

 

Ria Misra - Gizmodo US[原文](湯木進悟)