コーヒーがアルコールで弱った肝臓の救世主になるかも
株式会社メディアジーン - ギズモード・ジャパン - 2016年2月23日
コーヒーを飲むと、2型糖尿病、アルツハイマー、そしてパーキンソン病などのリスクが下がるなど体にイイことがあるようです。そしてアルコールでダメージを受けた肝臓のリスクも軽減してくれるかも…とのこと。
この研究結果は、サウスサンプトン大学でこれまでの行われた肝硬変の発生とカフェイン消費を記録した9つの研究結果を統合して分析したもので、幅広い層の被験者43万2133人が貢献しました。
肝硬変によって世界中で何百万という人たちが毎年命を落としています。そして肝硬変の一番の原因が長期間のアルコール摂取によるもの。また、肝炎感染、免疫障害、肥満や糖尿病も肝硬変を起こす原因とされています。
今回の研究の結果は、コーヒーを飲むことでかなりの効果があると出ています。コーヒーを1日2杯飲むと、アルコール性肝硬変を含む肝硬変のリスクが半減するんだそうです。リスクが半減することで、死亡のリスクも半減します。コーヒーを飲めば飲むほどリスクは下がり、例えば1日に4杯で肝硬変のリスクは65%減るんです。
コーヒーは何気に複雑な化学構造をしていますから、なぜカフェインが肝臓を守るのか正確にはわかりません。そしてこれは臨床試験ではなく研究結果を集めて分析したメタ研究ですが、いろんな人々のたくさんのサンプル量であり、分析はなかなかしっかりしたものなので、信頼はできるものかも。
Source: Alimentary Pharmacology and Therapeutics 、Reuters
Chris Mills - Gizmodo US[原文](リョウコ)