里の家ファーム

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デジタルから紙とペンに(ノートの売り上げ増加)

2016年02月15日 | なんだかんだ。

ライフハッカー[日本版]] - 2016年2月10日

Inc.:アメリカのデンバーでカバンや財布の製造・販売を手がけるWinter Session社では、社員は手作業で多くの製品を作るだけでなく、製造プロセスを手書きで残すことを推奨されています。同社の共同創設者であるTanya Fleisher氏によれば、「手で書き出すと、直観的に頭の中にその情報が取り込まれ、処理の助けとなる」ので、結果として製造品質が高くなるのだそうです。

  PCを使った場合と紙を使った場合では、人間の脳の働きが違うことを実証する研究があり、学生はノートパソコンよりも紙を使ってノートを取ったほうがテストの結果が良くなり、子供が字を覚えるときはタイプするより手で書いたほうがよく覚えられることがわかっています。また、紙でなくコンピューターを使って仕事をすると、集中力と意志力が損なわれることを示す研究もあります。作家でありジョージタウン大学教授でもあるCal Newport氏は、最近の自著『Deep Work』で、1つの作業に極力集中することが生産性を高める鍵であり、それには紙を使って仕事をすることだと論じています(彼は自分の研究中の数学的定理もノートに手書きしています)。

 コンピューターより紙を使ったほうが生産性が優れていることを、計量的に示す科学的根拠はありませんが、ワークフローに紙を取り入れている会社は、たとえばミーティングの数が減り、考え抜かれた優れたアイデアが増えるなどの、ポジティブな結果を出していることが報告されています。紙を使うことがブームになっているのはこのせいかもしれません。ミズーリ州カンザスシティのノート会社、Doane Paper社によれば、2015年の売り上げは2014年に比べて30%も増えました。Word Notebooks社創設者のTim Jacobsen氏は昨年同期に比べて844%の売り上げ増加を報告しています。手書きの利点を支持する会社経営者たちは、社員に紙の力を活用してもらうコツを共有しています。

1. 楽しみながらやる

 社員に手書きを推奨するときは、「話題の新製品」という切り口で攻める手があります。「私はノートを買って、できる限り社員に配っています」と言うのは、音楽アプリ開発を手がけるKeezy社共同創設者のPasquale D'Silva氏です。「紙を使って仕事をすると、社員の『集中力が高まります』。コンピューターを使って問題解決をしようとすると、自分のアイデアに固執してしまうことがありますが、紙に描くと、ハイファイならぬローファイのプロトタイプができます。紙の上なら何でもアリです」。D'Silva氏は、社員が紙を使って考えたアイデアは、コンピューターを使ったときより、よく練られたアイデアになることが多いと指摘しています。

 2. 最初は小さな一歩から

  プログラミング学習サイト「Codecademy」の共同創設者Zach Sims氏も、社員にもっと紙を使うことを推奨しています。理由は、テクノロジーは集中力を削ぐ可能性があると感じているからです。Sims氏は、会議ではノートパソコンの代わりに紙を使うよう社員に要請しています。その結果、会議の時間が短縮されました。「紙を使うと、会議室にいる人たちと自分の考えに集中せざるを得なくなるせいです」とSims氏。「気が散らなければ、しっかり取り組んで早く終われるのです」

 3. 忍耐強くなる

  健康アプリ『Fitbit』のデザインに参画したサンフランシスコの企業NewDeal¬Design社の主任デザイナー兼オーナーのGadi Amit氏によれば、紙を使うようにさせた社員は忍耐力がつくようです。「若手のデザイナーは、コンピューターは万能だという考えを植え付けられています」とAmit氏。彼は社員に、少なくとも日に一度は紙を使って仕事をさせています。手書きのごちゃごちゃ感がデザイナーの先入観を打ち砕くからです。あるとき、社員がウェアラブルのヘルスケア・デバイスのデザインをスケッチしているのを見ていたAmit氏は、スケッチブックのすみに描かれた落書きに気づきました。Fabitのデザインを生んだのは、まさにその落書きでした。