蕎麦のポリフェノール、ルチンは毛細血管壁を強化します。ルチンは黒い「田舎そば」(殻を取り除き、甘皮も挽き込んだ全層粉を使用)に多く含まれています。
高血圧、糖尿病、認知症などの予防や疲労回復効果があるビタミンB類、老化を予防するビタミンEも多く含みます。さらに、便秘を予防し、整腸作用がある食物繊維は、白米の2.5倍、カルシウム・カリウム・鉄などのミネラルも豊富に含まれています。
ただし、そば粉の栄養素の多くは水溶性のため、ゆで汁に流れ出てしまいます。ですから、ゆで湯(そば湯)を飲む習慣は理に適っているといえます。
「そば」表示
乾麺は、そば粉が4割入っていれば「そば」と表示してよいと定められています。生麵は3割。そば粉より小麦粉が多くても「そば」と表示されますので成分表示を確認しましょう。そば粉100㌫の10割そばのそば湯は栄養満点。他の料理にもお使いください。
(栄養管理士 小倉希)