里の家ファーム

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墓よりだんご

2016年03月20日 | 日記・エッセイ・コラム

 春分の日、これからどんどん日が長くなっていきます。いよいよ春を実感する季節です。雪がなくなった道端にはフキノトウが出始めています。もう少しです。ワクワクしてきます。母が作ってくれたぼたもちを懐かしく思い出します。
  
   qufour(クフール)より

 「彼岸(ひがん)」は春と秋の年2回、各7日間、年14日間あります。昼と夜の長さが同じになる「春分の日」と「秋分の日」を中日とした前後3日ずつです。もともとは仏教用語から来ていて、悟りを開いて至る浄土を彼岸、対するこちら側の煩悩の世界を此岸(しがん)と呼び、浄土は西にあるという考え方がありました。太陽が真西に沈むこの春分と秋分は、太陽が浄土の方向を示すことから、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考えられていました。そのため日本の寺院では、彼岸の期間中に彼岸会(ひがんえ)という法要を行い、信者が詣で先祖のお墓参りをする風習が古くから行われていきたのです。

  「暑さも寒さも彼岸まで」とは、「冬の寒さは春分の頃までで、その後はだんだんと暖かくなる」、「夏の暑さは秋分の頃まででその後は過ごしやすい気候になる」という意味です。昼と夜の長さはほぼ同じになりますが、春分と秋分の気温が同じになるわけではありません。春分の日の東京の平均気温は10℃前後、秋分の日は20℃ほどになります。寒さ暑さが和らいでいるのが分かりますね。

  お彼岸のお菓子として知られている「おはぎ」の名前の由来は諸説あります。そのうち有名なものは、秋に食べるのは秋に咲く「萩」の花から名付けられた「おはぎ(御萩)」で、春に食べるのは「おはぎ」ではなくこの時期に咲く「牡丹」から名付けられた「ぼたもち(牡丹餅)」だという説です。季節の花の名前が付いているのは説得力がありますね。そのほか、もち米を主とするものが「ぼたもち」で、うるち米を主とするものが「おはぎ」という説や、つぶあんが「おはぎ」で、こしあんが「ぼたもち」という説、小豆あんを用いたものが「ぼたもち」で、きな粉を用いたものが「おはぎ」だという説などがあり、今となっては由来は定かではありません。現代では通年通して「おはぎ」と呼ばれることが多くなってきています。

  おはぎは、もち米とうるち米を混ぜて蒸してから、米粒が残る程度につぶして丸め、あんで包んだお菓子です。昔は小豆や砂糖が貴重だったので、無病息災や五穀豊穣の願う行事、法事といった行事で食べる特別な料理でした。特に小豆の赤い色は、魔除けの色で縁起もいいことも関係あるでしょう。現代では、そのバリエーションが増えていて、小豆あん以外に、きな粉、青海苔、ゴマ、ずんだ豆を用いたもの、またもち米で小豆あんをくるんだものもあります。

  北海道では、まだまだお墓も雪の下です。せめてぼたもちを食べて先祖を想い、五穀豊穣や無病息災を願う、日本の伝統的な食習慣も残し、伝えたいものです。


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