川淵三郎氏、会長就任要請を辞退の意向 森氏の後任巡り
朝日新聞デジタル2021年2月12日
東京オリンピック（五輪）・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長（83）=元首相=から後任として会長就任を要請されていた元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏（84）が12日、要請を辞退する意向を固めた。
川淵氏は11日には「もし選ばれれば、森さんの期待に沿うべく、ベストを尽くしたい」と受け入れる意向を示していた。しかし、退任する森会長自らが後継を指名することに「密室で決まっている」などの批判の声が高まっていた。
組織委の会長は指名で決定するものではなく、川淵氏が会長に就任するには、まず理事に就任したうえ、理事会の互選を経る必要があった。
川淵氏は12日、「起用見送りの意見が出ていますが？」との問いかけに、「そういうことが出ているなら、従わないといけないんじゃないの」と述べた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
森会長の「密室」後継指名に疑問の声 「＃川淵氏の会長就任に反対します」にツイート7万件超
「東京新聞」2021年2月12日
女性蔑視発言を受けて辞任の意思を固めた東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長（８３）が１１日に自らの後任として日本サッカー協会元会長の川淵三郎氏（８４）を指名し、「密室」で後継人事が決まろうとしているとして、インターネット上では批判の声が上がっている。ツイッターでは「#川淵氏の会長就任に反対します」のハッシュタグを付けたツイートが１２日午後１時までに７万５千件を超えた。
【関連記事】橋本聖子氏が五輪組織委の会長候補に浮上 川淵三郎氏は一転受諾せず
タレントのラサール石井さんは、１１日午後１０時５７分にこのハッシュタグを付けて投稿。「なぜ問題を起こした当の本人が会議にもはからず一人で後任を決められるのか」と指摘した。
さらに「その後任は若返りもせぬ同年代の男性。しかもやめる当人を『気の毒だ』と公言し、『相談役として残す』と言う。これでいったい何が変わるのか。森続投と全く変わらない。断固納得できぬ」とした。
ほかの人からも、「辞任を決めた森会長は、（川淵氏に）後任を要請したらしいけど、なんで問題起こしてやめる森さんが勝手に後任決めてんだよって話。後任はもっとオープンに決めるべきだと思います」などの選考方法への疑問が出た。
また「森氏の指名は無効と宣言し、理事会で正規の手続きに則って新会長選出を！」と求めるツイートもあった。
当たり前の話である。「民主主義」のないところで起こるべくして起きた「差別発言」。今回の「後継」問題にしても然りである。しかも、森氏とはほとんど同じ考え方、思想をもったかたである。おまけに、森氏より年上だ。若い者が育たない非民主的機構なのだろう。
