「東京新聞」2021年4月15日 12時00分
ノーベル平和賞授賞式などで広島での被爆体験を語り、核兵器廃絶を訴えてきたカナダ在住のサーロー節子さん(89)のドキュメンタリー映画が17日、東京都渋谷区や横浜市などで公開される。プロデューサーを務めた米ニューヨーク在住で被爆2世の竹内道みちさんは「核は地球と共存できない。アクションを起こすきっかけになれば」と訴える。初日は両名がオンラインであいさつを行う予定。(杉戸祐子)
映画名は「ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに」。原爆投下から70年となる2015年、国連本部で開かれた核拡散防止条約(NPT)会議から約4年間の活動を撮影した。
13歳で被爆した体験を世界各国で詳細に語り続けてきたサーローさんの半生を振り返り、17年に核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞した際の授賞式で、被爆者代表としてスピーチした時の映像で結んでいる。
10年にNGOの活動を通じ、中学・高校の先輩に当たるサーローさんと知り合った竹内さんは「勤勉で使命に燃える生き方と活動を記録し、核の恐ろしさを伝えなければという気持ちで撮り始めた」と話す。
作品はサーローさんの歩みと並行する形で、竹内さんが、広島赤十字病院(当時)の院長として被爆・負傷しながら陣頭指揮を執った祖父の取り組みや、被爆体験を語らなかった母親の思いをたどる。
高校卒業後に渡米し、「被爆2世という認識はなかった」というが、核廃絶運動が国際的に広まる中、「被爆者の家族としての責任を感じるようになった」と明かす。
映画は19年に完成したが、今年1月22日の核兵器禁止条約発効を受け、2分間弱のエピローグ映像を追加で製作した。「最終目標である核廃絶まで条約批准国は増え続ける」と力を込めるサーローさんの言葉とともに、条約に署名した86の国・地域の名が映し出される。
上映は東京都渋谷区の「ユーロスペース」、横浜市中区の「横浜シネマリン」などで行われ、詳細はホームページ(作品名で検索)。問い合わせはユーロスペース=電03(3461)0211、シネマリン=電045(341)3180=へ。
今朝も強い霜が降りた。気温も氷点下。週間天気予報から氷点下が消えました。いや、復活するかもしれませんが。気持ち的には凄く楽になります。今朝もいい天気でしたので気持ちが焦り、スマホを持たずに出てしまいました。8時前に到着、30℃超えでした。これからだんだんと早くなります。明日は雨の予報ですので一息付けます。