mガーデンクラブ便り

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詩とメロディーの美しさに

2023年01月15日 22時17分25秒 | 日記

午後から琵琶湖ホールへ行ってきました。

 

私が好きなピアノ伴奏の河原忠之さんのお話で始まりました。今回は中田喜直と山田耕筰の作品を河原さんのピアノでびわ湖ホール声楽アンサンブル・ソロ登録メンバーのソプラノの栗原未和さん、メゾソプラノの益田早織さん、テノールの清水徹太郎さんの演奏でした。

中田喜直の前半の童謡は思わず口ずさみたくなります。後半は三木露風や寺山修司、加藤周一の詩に作曲した作品。二部は白秋や露風の詩に山田耕筰作曲の作品で日本歌曲。詩の朗読に続いて歌われて詩とメロディーの美しさに聴き入ってしまいました。日本語がそのまま曲にのっているので安心して聞いてられますね。

アンコールには三木露風の「赤とんぼ」と長崎の原爆で奥様を亡くされた永井隆博士の詩に山田耕筰が曲をつけた「南天の花」という曲で三木露と永井博士の逸話と共に紹介されました。それぞれの体験が元になった詩なので心に響くものがあるのでしょうね。

永井博士の奥様は原爆で即死されましたが、そばにあった南天は生き延びたのです。ご自分は結核の診断のためのX線レントゲン検査のための被曝で白血病になられ、余命宣告を受けられたあとも診療を続けられました。 「長崎の鐘」という著書もありますが、サトウハチロウ作詞  古関裕而作曲 藤山一郎歌の(長崎の鐘)で有名ですよね。

南天の花 咲きぬ 
ひそかに 咲きぬ  
おもかげは かなしかるもの
この花の しずけさに似て
焼跡に ふたたび生きて
南天の花は 咲きぬ


南天の花 散りぬ 
ひそかに 散りぬ
おもかげは ほのかなるもの
この花の はかなさに似て
焼跡に われのみ生きて
南天の花に 泣きぬ

 

コメント
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