森田童子 GOODBYE グッドバイ
始めて 童子さんの歌を聞いた時は その何とも言えない世界に引き込ませた
その歌は 僕が20歳の時聞いた『さよなら ぼくの ともだち』
最初は 男なの? 女なの?って本当に思ったりしていた
このころは1曲好きな歌があると EPは買わずに
即 LPを購入し聞いていた
勿論 当たりはずれはあるが このレコ-ドは前者であった
20の時は バイトしていたデパ-トの機関紙に挿絵を描いたり
学際があると 友達に絵を売ってもらったりしていた
大学時代は毎日が ロックアウト 4年間のうち真面に授業を受けたのは1年生の前期のみ
機動隊と学生のぶつかりあいの中
校内から人ひとり通れる門の隙間から逃げたり
時代と言えば 時代ですが
歌とダブらせていた所もあるのでしょう
それから『さよなら ぼくの ともだち』が高校教師の主題歌になって
どこか排他的な感じがする 詩や歌を多くの人が時代を越えて指示してくれ
また 耳にすることになった時は感激でした
長い髪をかきあげて ひげをはやした やさしい君は
ひとりぼっちで ひとごみを 歩いていたネ
さよなら ぼくの ともだち g
夏休みのキャンパス通り コーヒーショップのウィンドウの向う
君はやさしい まなざしで ぼくを呼んでいたネ
さよなら ぼくの ともだち
LPの表には 「まぶしい夏」の詩が書いてあります
どこか さよなら僕の友達に 共通する物語のような・・・
玉川上水沿いに歩くと 君の小さな アパートがあった
夏には窓に竹の葉が揺れて 太宰の好きな君は 睡眠薬飲んだ
暑い陽だまりの中 君はいつまでも 汗をかいて眠った
あじさいの花より鮮やかに 季節終わりの セミが泣いた
君から借りた太宰の本は 寂しい形見になりました
ぼくは汗ばんだ 懐かしいあの頃の 景色をよく覚えてる
1975年のヒット曲を調べてみると
1位 さくらと一郎:「昭和枯れすゝき」2位 布施明:「シクラメンのかほり」
3位 小坂恭子:「想い出まくら」4位 沢田研二:「時の過ぎゆくままに」
5位 ダウン・タウン・ブギウギ・バンド:「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」
凄い時代ですよね 演歌・フォ-ク・ロック系の曲が入り乱れている時代
是も僕の個人的な感想ですが
森田童子さんの曲は
さくらと一郎「昭和かれすすき」に似ている 哀愁がある心に残るうあた
エレジ-って言うんですかね
1972年 僕たちも虜になった 赤色エレジ-(あがた森魚)のようです
もう亡くなってしまい
新譜を聞くことは出来ませんが 僕にとっての森田童子は
このアルバムの中にいます