ときどき晴れ

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屏風岩 雲稜ルート 8/12~13 混浴を取るか人助けか!その2

2006年08月14日 | バリエーション&アルパイン&登山
混浴ファンの皆様、こんにちは!
お楽しみの混浴編です。
今回の混浴参加者は、
ZCC女性軍は、まきーと瞳ちゃん。
ZCC男性軍は、エロ隊長のはっしー、エロ特攻隊長のいとう、そしてmot。
なんと豪華なメンバーでしょう!

その1では、雨のなか急いで懸垂降下を始めたところまででしたね。

雨が本降りになってきた中、motが懸垂していると、本日屏風岩を登っていた唯一の後続パーティとすれ違った。
すると、リーダーらしきおじさんが、中間支点にぶら下りながら声を掛けたきた。
おじさん「あの・・・・。そのロープで一緒に懸垂させてくれないでしょうか?」
mot「え?」
意味がわからない?
おじさん「実は今日は、頂上まで抜ける予定だったので、50mのシングルロープ1本しかないのです。」
「この雨でこれ以上登るのは危険なので、一緒に下ろして下さい。」
ここで、やっと意味がわかったよ。
50m1本では、1回に25mしか懸垂下降できない。
通常、下降支点は30~45mごとだから、ここで断ったこの人たちはこの雨の中上まで抜けるしかない。
しかし、4人で懸垂すると時間がかなり掛かるので、「混浴に間に合わないかもしれない・・」

いとうさんと2人だけなら幕営地点に15:30には戻れる。
そうすれば、渡渉して上高地のバスターミナルまで2時間半として、18時だ。
そこから、1時間半で新穂高だから19:30には、楽しい混浴だ!

しかし、4人で降りると1時間は、ロスするから・・・・。
19:45の最終のバスに間に合わない可能性が出てくる。
バスに間に合わないと、今日は上高地泊になってしまう。
ゆえに、混浴が「×」ということだ。
どうしよう・・・・。
大体アルパインにシングル1本で来るなんて・・・・。
う・・・・・・。
でも、これでこの人達が事故でもあったら目覚めが悪いし・・・・。
仕方ない、一緒に降りるか・・・・。
悩む・・・・。

でもこの人達、登るスピードはかなり速い人たちだったので慣れてる人だろう。
そんなに、時間をロスしないだろう。

もっち「そ、そうですか、分かりました。一緒に降りましょう。」

上にいるいとうさんに、
「後続パーティもこのロープで懸垂するそうです。」
とコールして次の支点まで降りる。

次の支点で、いとうさんに詳しく事情を説明。
雨はかなり強く降り出し、岩を滝のように流れてきた。
標高は2000mを越えているせいか、かなり寒い。

2回目の降下地点の支点は、途中にハングがありここからは見えない。
ロープを我々が支点にセットして、助けたおじさんに降りてもらう。
しかし、ハングを超えておじさんが見えなくなってから、全然動かなくなってしまった。
もしかして次の支点にロープが届かなくなってしまったのだろうか?
声を掛けても聞こえないらしい。
少し待つが、全然動きがない。
こ、混浴の時間が迫ってくる・・・・。
俺たち急いでいるのですけど・・・・。
時間は、どんどん過ぎて行く。

仕方ないので、彼たちの50mロープ借りて、支点にFIXで掛けて様子を見に行くことに。
一つの支点に2人分の加重を掛けるのでかなり怖い。
25m程降下してハングを超えたところで、おじさんを発見。
空中に止まっているではないですか!
もう少し降りて、声の聞こえる所までいったら、
「ロープの片方が岩に引っかかってしまったのです。」
右上を見たら、恐ろしいことにダブルロープの1本の末端が岩に挟まってる。
下を見るとまだ100メートル以上あるのに・・・。
上にいる、いとうさんに何とか、
「ロープが引っかかっているので、シングルの方で降りてきてロープを引っかかった外して!」と何とか伝えた。
しかし、あの雨の中よく聞こえたもんだ。
俺は、次のテラスまで降りていとうさんを待った。

いとうさんは、ハングの所で「クリフハンガー」さながらのアクロバット懸垂一撃でロープの解除に成功。
さすが、我がパートナーやる時はやるね。
ただの、エロではないね。
無事全員次のテラスまで降りてきホット一息。

我々には時間がないので、直ぐに次の懸垂に入る。
次の懸垂に入ったら、またハングがある。
ロープが届いているか見えない状態。
もし、T4のバンドまで届いていなかったら・・・・。
やめようそんな怖い事考えるのは。
30m程降りた所に少し左に人が2人やっと立てる程度の支点発見。
そこで、セルフビレーを取り、垂れ下がっているロープを引っ張ってみたらハングから直ぐにロープの末端が出てきた。
ロープは全然届いていないという事だ!
あの先に下りなくてよかった。
しかし、この支点に2人以上降りれないしどうしよう?
いとうさんに50mのシングルを持って降りてきてもらう事に。
ここからは、シングルで俺といとうさんは降りて、テラスが空いたら二人に降りてきてもらうことに。
北九州の2人が、小さいテラスでロープの掛け替えするのに要した時間は、何と30分!
もう完全に時間オーバーかも・・・。時計を見る気にもならない。
T4テラスに戻った頃には、雨もすっかり止んで青空が出ている。
何だったんだ、あの雨は・・・・。

T4テラスから4回懸垂して、幕営地に戻ったのは17時30分過ぎ。
もう最終のバスには、間に合わない。

力なく徳沢まで下山して、幕営。
今日は、下まで降りる予定だったので当然夕食は持っていない。
小屋に行ったら、そばなら出せるとの事なので月見そばを食べてビールの飲んで就寝。

ZCCの混浴ファンの皆様、このBLOGに混浴の写真を掲載出来なくて、本当に申し訳ございません。

次の日、新穂高でピックアップした瞳ちゃんの話です。
結局混浴には、はっしーとまきーと瞳ちゃんの3人で入ったそうです。
はっしーさんの一人勝ちです。
さらに、他にも若い女性が入っていてはっしーさん超ご機嫌だったそうです。
でも瞳ちゃんいわく、「はっしーさんの意外と黒くなくてきゃしゃで情けない。」
と感想を言っていました。