以前は粗食という言葉を聞きましたが、現在は粗食よりも飽食という言葉を
よく聞き、、食べものが有り余っている感じを受けます。
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年をとると食事の量を減らしたり、肉類を控えている人がいて、このような
食生活を続けていると、「低栄養」になって免疫力や筋力が落ち、健康状態が
悪くなりかねない。
名古屋大の葛谷(葛谷)雅文教授(老年医学)は「「自宅で自立した生活を
送っている高齢者の中にも、低栄養の人は1割程度いる」と話す。
葛谷さんによると、低栄養とは必要なカロリーや栄養率が不足し、病気や
けがを起こしやすくなった状態。例えば、免疫力が低下して肺炎などの感染症
にかかりやすくなったり、たんぱく質のふそくで筋肉量が減って、転倒や骨折を
しやすくなったりする。
カルシウム不足は骨粗鬆症のリスクを高め、皮下脂肪の減少が
床ずれの原因になる。身の回りのことを自分でできていた高齢者が、
介護されるようになることもある。
「年をとったら粗食を心がけ、肉を減らした方がいいと思いこんでいる人が多い」
と葛谷さん。筋肉や臓器など、体のもとになるたんぱく質は「年をとっても必要な
量は若いころとほとんど変わらない」という。一方、加齢とともにたんぱく質を合成
する能力が落ちるため、若い頃よりもたんぱく質の摂取量を減らすべきではないと。
高齢者が低栄養に陥る原因は、ほかにもある。食事の準備が面倒で、回数や品数
が減ってしまう場合だ。また、いつも一人で食事をしていると食欲が落ちやすい。
食品のとり方も重要で、たんぱく質は一日一回のまとめてとるよりも、3回に分けた
ほうが効率よく筋肉などがつくられると、人間総合科学大学の熊谷修教授。
また、熊谷さんは食べる品数の多さも重視する。肉類、卵、牛乳、油脂類、魚介類、
大豆、大豆製品、緑黄色野菜、芋類、果物、海藻類の10食品群について「少量でも
気にせず、一日一回摂取すれば栄養状態を高められる」と話す。
*** 朝日新聞・体とこころの通信簿より抜粋にて ***
食事の大切さですが、年をとると食事を作るのも大変になるかもしれませんが、
何にしようか、買う物なども考えたりと、頭のためにもなりますので、
面倒くさくならないように・・・心がけたいと思っています。
フラワーパーク、フラワードーム内の極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)です。