「不幸な認知症、幸せな認知症」・日本医科大学、高齢者専門医、上田 諭医師の
本を再読してみました。病院の待合時間に読んでいますので、最後まではまだです。
夫が認知症となり、認知症の言葉はよく聞いていても、「実態は知らない」が正直
なところでしたので、読んでみた次第です。
「怒りっぽい」のも症状のひとつですが、現在は張り薬で、進行を抑えています。
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認知症は今のところ根治治療がなく、治らない病気であり、誰がいつかかっても
おかしくありません。遺伝的要因があるかどうかも定かではない。
ご家族の方は物忘れを指摘しないでください。ご本人の行いで議論しないでください。
怒らないでくださいーと。
介護保険のディーサービスはご本人の楽しみや、張り合いにつながるので、是非
利用してくださいと勧めます。
認知症は治らない脳の病気、認知症の約7割はアルツハイマー病で脳が変質して
しまう病気で原因は今のところ不明です。
最初の兆候から周囲の人がおかしいと感じるまでが半年から一年くらい、そこから
重度になるまでには10年から15年かかり、とてもゆっくり進行するのです。
認知症は早期発見で治る病気でなく、予防も出来ません。
認知症は治ることがありません。
周囲が治そうとすればするほど、本人の負担は増えていく。今のままで構わない、
治らなくていいと思うことで、心が穏やかになるのだと、あるとき気づいたのです。
*** 本文より抜粋にて ***
言ったことは忘れて覚えていない、最近は「この前言ったでしょう」という言葉は
使わないようにしています。電気の消し忘れも黙って消す。
私もやっと怒らせないで過ごすやり方が分かって、「私が我慢する」これが唯一の
方法です。先生に「直そうと思っては絶対いけない」と言われました。
症状がひどくならないようにと、願うのみです。
参考になさってください。
枝垂れ桜です・・・まだ蕾の方が多いようです。