東京から株主優待券を利用して北海道へ飛ぶ予定で、まずは株主優待券を購入しなければいけなかったのですが、チケットショップの開店が10時からだったため、しばらく時間を潰すことにしました。
現在、戦前の状態への復原工事が佳境を迎えている東京駅丸の内口の工事現場を見学したり、お台場の実物大ガンダムを見に行ったりして過ごしていました。
そんな折、ふと、そういえば羽田からはスカイマークが札幌へ飛んでいることを思い出し、改めて携帯電話で運賃を検索したら、なんと22800円とのこと。株主優待券の代金+航空運賃が大体27000円ですから、それよりもかなり安いです。スカイマークは、飛行機マニアとしては安全性にちょっと疑念があったため、これまで利用したことはありませんでした。しかし、ちょっとでも安く今回の旅をこなすためには、背に腹はかえられません。
とりあえず、チケット屋には寄らず、ゆりかもめでお台場から竹芝駅まで出て、そこから徒歩で浜松町駅に向かい、東京モノレールに乗りました。
羽田空港第1ターミナルに到着後、急いでスカイマークの受付カウンターに向かいましたが、そこには「搭乗手続き」の文字が・・。「航空券発売」の文字はなく、予約なしで航空券が買えるのかどうかイマイチ分からなかったので、近くにあった公衆PCでオンライン予約し、その上で搭乗手続きをしました。(後から知りましたが、別にカウンターで直接購入できたようです・・)
結局、11時発のSKY711便に空きがあり、チケットを取れました。翼にかかる窓際席が空いていたため、その席を指定、キャリーバッグを預け、搭乗ゲートに向かいました。
24番スポットには、すでに使用機材のB737-800(JA737T)が到着していました。幸い、沖止め(バスで飛行機まで行く)ではなく、ちょっと安心。
今日は札幌到着後に北大の配属希望先研究室を訪ねる予定だったので、この間に担当の先生にメールで連絡し、訪問時間などを詰めました。
飛行機は定刻より5分ほど遅れてスポットを離れました。乗ってみると、座席は革張りで、結構上質内装で驚きました。私の横の席には、大柄なスポーツ選手らしき男性が座っていました。(多分チームで遠征先へ移動中なのでしょう)
安全に関する説明の際、今時珍しくビデオではなく、実際にデモンストレーションをしてライフジャケットの装着の説明をしていて、ちょっと懐かしかったです。(余談ですが、安全に関するしおりのイラストが、個人的にかなりウケました。特に海に着水した際の救命ボートに乗っている乗客の悲壮感あふれる表情が・・)
出発が遅れたため、かなり急いで地上を走行していましたが、離陸滑走路がスポットから最も遠く離れたランウェイ34Rで、さらに先行の離陸機が3機いたため、結局11時半頃の離陸となりました。
オーディオサービスも、ドリンクサービスも機長からの案内放送もないため、飛行中は実に暇でしたが、その分機窓風景をゆっくり眺められました。
実は羽田から飛行機で出発したのは初めて(初の到着は6月に沖縄から羽田へ飛んだとき)で、目的地の新千歳空港も飛行機では初めて利用します。大学生活も終わりに近づいて、未経験の航空会社、路線を利用して、新鮮でした。
飛行中、機内誌を見ていたら、「スカイメイトの対象年齢拡大」という宣伝が目に入りました。よく見ると、「26歳未満の人なら、当日空席待ちで8800円で東京~新千歳・旭川線を利用できます」との説明で、私でも利用できるため、北海道からの帰りはこれを利用しようと心に決めました。
それほど大きな揺れもなく、順調な飛行が続き、離陸から1時間を過ぎた頃、一瞬陸地が見えたと思ったら、まもなく着陸態勢に入りました。
高度を下げると雲が多く、なかなか地上の様子が見えませんでしたが、高度500mほどまで下がり、ようやく雲を抜けました。下には、延々と森が広がっています。どうやら今日は北側からの着陸のようで、陸上自衛隊東千歳駐屯地の広大な敷地が目に入った直後、ランウェイ19Lに無事に着陸しました。
てっきりターミナルビルに着くと思っていたのですが、何故かサハリン航空が泊まっている隣りのオープンスポットで機体は停止し、タラップ車での降機となりました。多分タラップ車での降機はちょうど10年ぶりです。(前回は99年に北京で中国国際航空のB747-400を降りたとき)
バスでターミナルビルに到着すると、意外にすぐに預けていた荷物もターンテーブルから流れてきて、到着ロビーに出られました。
時間がない(研究室訪問の予定時刻は午後3時半)ので、すぐさまJRのホームへ走りました。
JR北海道では、札幌近郊区間で「キタカ」というICカードが利用できるのですが、これがなかなか可愛いデザインで、改札で早速それを購入し、札幌方面行き快速エアポートに乗車しました。
午後2時半に札幌駅に到着。前回の北海道旅行から2年半ぶりの札幌です。
とりあえず、午後3時から今日泊まるホテルのチェックインが可能なので、一度ホテルに向かい、荷物を置いて、服を着替えてから北大に向かうことにしました。
地下鉄南北線で札幌から10分ほど南へ向かった、中島公園駅の近くにホテルはありました。札幌オリエンタルホテルです。今日はネット予約で3500円での宿泊です。
そういえば、以前宮崎でもオリエンタルホテルという格安ホテルに泊まったなあなどと思い出しつつ、チェックインを済まして部屋に入ると、予想以上に広い部屋でした。バス・トイレも付いており、ベッドの寝心地も良好で、並みのチェーンビジネスホテルよりは快適そうです。
ほっと一息つく間も無く、すぐさま着替えて、カメラバッグに必要な書類だけを詰め込んで北大へ出発しました。
訪問先の、北海道大学理学院は中島公園から地下鉄南北線で15分ほどの、北12条駅が最寄で、なかなか便利でした。
北大へは北13条門から入り、理学院の建物までずんずん歩いて行ったのですが、さすがに北大、構内に入ってからが長く、事前に理学院の事務から貰っていた案内では、駅から徒歩10分と書いてありましたが、実際には1キロ以上あり、慣れない革靴なので、15分ほどかかりました。
そうして理学院の建物に到着、その後約2時間、希望先の研究室の教授、准教授と研究についての打ち合わせをしたり、研究室設備の紹介などをしてもらい、受験前にかなり濃厚な時間を味わえました。
(詳細は割愛いたします)
研究室訪問後、革靴を履きつづけていた足が悲鳴を上げていたので、北大生協南店に立ち寄り、サンダルを購入、履き替えました。
その後は、地下鉄でホテルに戻り、ようやく一息つけました。