うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

さらば電話ボックス

2010年10月19日 23時09分43秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
今日、大学の理学部メーリングリストで、あるお知らせが配信されました。
「電話ボックス撤去のお知らせ」という件名で、理学部4号館前の電話ボックスの供用を10月26日で終了し、30日にボックスを撤去する旨が書かれていました。

上の写真の電話ボックスが、撤去対象となっているボックスです。
確かに、今は学生は皆携帯電話を持っているので、この電話機が使われている様子を見たことがありません。
しかし、いざ無くなるとなると、少し寂しさも感じます。

いつからでしょうか、公衆電話を使わなくなったのは・・。
私の幼少時代は、携帯電話はまだ車載電話の発展型程度の機能しか持っておらず、普及率は僅か3%程(93年)でした。
当時、学校や買い物先からの連絡は常に公衆電話から自宅へ電話する必要がありました。自宅に人がいないときは、親の仕事先に電話をかけなければならず、今から考えたら実に不便な生活をしていたものです。しかし、当時は不便という思いよりも、出先と家族とを結ぶ窓口として、とても有難く感じていました。


深夜の理学部電話ボックス。真っ暗な中に、ポツンと電話ボックスが立っている様は、独特の風情があります。時には暗闇を歩く人々の灯台となり、時には怪談話の舞台ともなりました。
今月末を以て、この独特な雰囲気ともお別れです。まあ私などは、帰宅が深夜になってしまったときに、「電話ボックスの中に見知らぬ女性が佇んでたりしたらどうしよう・・」などと妄想してビクビクしながら横を通り過ぎたりしていたので、ちょっと安心できるかもしれませんけどね。(大学1年の頃に先輩から聞いた、電話ボックスの怪談話が結構尾をひいているのです)