塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

監督と選手の間に生まれる敬愛

2016-02-25 22:32:27 | 日記
 木村元彦氏のオシムの言葉だったと記憶していますが、オシムもまた選手を先発させる際に随分思案したとのこと

 「あいつのところは子供が生まれたばかりだ」
 「子供が今度、進学するよな」

 選手は出場しなければ勝利給が得られませんし、何より選手としての価値が上昇しません。

 オシムは選手の体調、技術だけでなく、家族構成や家族の体調にまで目を凝らしていたというのです。

 グアルディオラがシティの指揮官に就任
 ペジェグリーニもすぐに今季限りでの退団を示唆

 というように、監督交代における余波は、欧州全土を飲み込みます。

 バイエルンは迅速に動いてアンチェロッティを確保しましたし、チェルシーはアントニオ・コンテを引き抜くと囁かれます。

 監督交代が新たな監督交代を生む
 そこには莫大な報酬が発生する

 Jではそこまでの金銭も余波もありません。

 でも、先ほどのチョウ監督のインタビューでは

 「僕は叱ったことはあっても怒ったことはないよ」

 という、選手への敬意が見えて、ベルマーレは良い人物と契約で来たなと思います。

 チャンピオンズ・リーグで浦和に遠征してきたシドニーFCの指揮官アーノルド氏は、ベガルタを早期解任されるも、背番号9を背負い、レッズを勝利に見出した武藤を、凄く重宝していたそうです。

 この見出し、本日のサッカー・コラムがインターネット上で掲載しているのを引用したのですが、この話を聞いてペトロビッチ監督は

 「彼がシドニーに移籍しなければよいね」

 と笑ったのです。

 確かに新しい戦術を生む、クラブにトロフィーをもたらすことは素晴らしいことです。

 しかし、このような人間が持つ敬愛も大切にしたいものです。
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他の競技から学ぶことと、サッカーーにおける公平さ

2016-02-25 22:23:09 | 日記
 僕は一時期、NFL専門誌を買って研究していた時期があります。

 それは他の競技のサラリー、選手獲得、強化方針を学ぶことで、J1を含む各国リーグと、代表を比較し米国的発想とその他の地域における違いを得たかったのです。

 サッカーでも

 1・AZが映画マネー・ボールでお馴染みビリー・ビーンを顧問に招く
 2・サイモン・クーパーによれば、ビーンはアルセーヌ・ヴェンゲルを敬愛している
 3・ニューヨーク・シティのホーム・スタジアムはヤンキー・スタジアムであり、シティとヤンキースの共同出資で誕生
 4・リバプールのオーナーは、レッドソックスのオーナーである

 というように、他競技とサッカーの接点は幾つか見られます。

 ユナイテッドも同様で、グレイザー家はタンパベイ・バッカニアーズのおーなーである、2003年にスーパー・ボウルを獲得しています。

 僕がNFLに関心を持つのは

 「この競技には必ず活躍できる場面がやってくる」
 「どんな人間にも、必ず役割が与えられる」

 という、その意義に触れたためです。

 確かにパンターやキッカーは花形ではありませんし、ドラフトで上位指名の対象にはならないでしょう。

 しかし、彼らが登場する場面が必ずくるからこそ、選手たちはほんのわずかの時間のために、汗を流します。

 日経が先日、広島の森保監督と湘南のチョウ監督の意見を掲載しました。

 特に森保さんは、初陣となった2012年の開幕戦

 「みんなを全員出場させることができず、すまない」

 と涙ながらに謝罪したと言います。

 先発は11名
 交代選手は3名まで

 ですから、どんなに練習しても先発の座を脅かさない限りベンチ入りはできず、しかし先発候補でも体調が整わないのであれば、その選手を出場させることがありません。

 だからこそ広島の選手たちは、指揮官の扱いが公平だと感じ、練習にも熱意があるのでしょうね。
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中国リーグの財力を逆手にとるという形

2016-02-25 01:43:30 | 日記
 僕、今季のチャンピオンズ・リーグはPSGが遂に優勝するのではないか、と想像しています。

 熱心なマルセイユのファンは

 「欧州王者の称号は、過去マルセイユだけが保持していたものだ」
 「パリが破れるところをみたい」

 と考えているでしょうが、少なくともラベシ売却の余波は無いと感じます。

 過去、彼らは大きな移籍劇をフランスにもたらしてきましたが、アンチェロッティが

 「交渉相手は我々がPSGというだけで、法外な移籍金を得ようとする」
 「我々はフェアな取引を目指す」

 と語っていたことを思い出します。

 もしFFPの影響がなければ、ディ・マリア加入は2014-15シーズンとなり、ブランの目指す方向性がより鮮明になっていた可能性はあるでしょう。

 今、欧州クラブは

 「困ったときに中国頼み」

 かもしれません。

 それくらい、中国クラブはラミレス、フレディ・グアリンにジャクソン・マルティネスと、有力選手を移籍させています。

 そこで思うのは

 「北京国安にしろ広州恒大にしろ、法外ともいえる金額を相手からふっかけられても、獲得するのか?」

 という疑問です。

 僕は買うと思いますね。

 ワールドカップに出場できていない今、中国リーグが世界を目指すにはチャンピオンズ・リーグの優勝とクラブ・ワールドカップになります。

 そこで優勝すれば新しいスポンサー収入、更なる有名選手の加入というサイクルが展開できますし、中国サッカーが喧伝できます。

 逆に日本の選手たちも

 「有力選手と戦える」
 「アジアでプレイするのも悪くはない」

 と考えるようになるかもしれませんしね。
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熱意、それはJの武器ではなかろうか

2016-02-25 01:32:04 | 日記
 選手にとって提示された年俸は大切に決まっています。

 ただ、一番つり合いが取れているのは、自分がプレイしたいクラブ、リーグから獲得の打診があり、それらが代理人も選手も納得のいく金額を提示、という場合になります。

 では、中国リーグは環境を含むリーグのレベルとと報酬が比例しているでしょうか?

 僕の嫉妬かもしれませんが、まだ比例にはなっていない印象を受けます。

 中国に限らず、アジアの大都市は西欧の大都市とさほど風景は変わらないものでしょう。

 でも、地方都市になればその風景は随分異なるでしょうし、長く欧州に住み慣れた選手からすれば

 「お金は確かに魅力的だ」
 「しかし、都市とクラブの環境はどうなのか」

 と自問自答しているのかもしれません。

 過去、カタールが峠を過ぎたとはいえ、マリオ・バスラー、ガブリエル・バティストュータにフェルナンド・イエロという名手を獲得し、リーグの底上げをはかりました。

 近年でも、シャビ、ラウルというスペイン代表経験者が移籍しましたね。

 確かにカタールはワールドカップの開催を控え、同時に素晴らしい報酬が提示できるリーグです。

 しかし、選手からは

 「スタジアムは閑古鳥だ」
 「特に遠征に出かけたときの、ファンの度合いが寂しいな」

 という声が聴かれました。

 J1はカタール、中国ほどの高額契約はできない反面、スタジアムの整備、女子サッカー、敵地でも熱心なファンが集うなど、負けていない部分は沢山あります。

 Jの熱意は、他国の高額報酬に負けない武器なのではないか、そんな気がします。
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