塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

伝統と革新のはざまで動く心情

2019-09-17 01:16:35 | 日記
 僕は背広とブレザーほど、男を美しく見せる服はないと思いますが、多くの方は堅苦しいと感じるようです。

 恐らくその理由の中には、ポロシャツとセーターと違って動きにくい、背広を選ぶ方法がよくわからないなど、

 「着用にも購入にも慣れていない」

 という面が多いように感じます。

 一方で羊毛だけで作られていた背広も、現在では化学繊維で織られることが多く、耐久性や撥水性、動きやすさを追求した形が注目されています。

 スポーツ・ブランドでもアンブロを含むデサント、ミズノが商品展開をしていますし、過去にはアディダスも手掛けていた記憶があります。

 でも、僕はスーツというのは

 「胸を張って歩ける素材」
 「仕立てやマーチャントが手掛ける素材の良さを感じながら着用するもの」

 と思うんですがね。

 ここにある種の「革新か、伝統か」というテーゼがあるように思います。

 日本代表がダンヒル、イタリア代表がアルマーニというように、最高級の素材を用いた美しい構築でスーツを手掛ける一方で、店頭では別の角度からのスーツが多くなっていますしね。

 サッカー・ジャージも現在は、デザイナーがある種の革新を狙っています。

 その代表格がインテルとナイキ、ユヴェントスとアディダス、バルセロナとナイキのように感じます。

 インテルは通常の縦じまを、胸の部分のみを斜めにデザイン
 バルセロナは格子を取り入れる
 ユヴェントスに至っては、縦じまそのものを無くす

 というように、オールド・ファンの嘆きが聞こえてきそうな気配です。

 しかし、この考えを「英断」とするならば、新しい潮流を生み出す要因ともなるかもしれないわけです。

 昔はここまでジャージがリニューアルされないために、デザイナーがデザインのアイディアに枯渇することが無かった、という点も大きいと思います。

 それだけ今は、優れたデザインを短期で生み出すことが求められています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本田圭祐、ニュース・ゼロに登場する

2019-09-17 00:55:47 | 日記
 芥子色の上下を着用し、本田圭佑がニュース・ゼロに登場しました。

 有働由美子さんから様々な質問が投げかけられましたが、興味深い発言として

 「引退した選手に教えてもらってもしょうがないでしょう」
 「恰好の良いうちに教えたかったですから」

 というものがあり、この点はなるほどと思えました。

 また、サッカーの世界ではオーバーエイジはあるものの、年齢制限がある五輪出場を欧州諸国は軽視しています。

 しかし、本田の感覚では五輪もワールドカップも、世界一を決めるという形では同じ感覚なのですね。

 彼自身は現在無所属と言う形なのですが、不思議と契約先を必死に見つけようとする焦りがまったく見られず、この構えていられる度量が、カンボジア代表を率いる姿に投影されているように思えます。

 もし僕がインタビュアーならば

 「ミズノ以外から契約の打診はありませんか」
 「他社がてがける靴ひもなしやニット・アッパーのスパイクをどうみますか」

 と尋ねたかもしれません。

 僕はミズノが手掛ける丁寧な靴づくりは、日本人選手がサッカーの本場、欧州でプレイすることで大きな反響を呼ぶと思っています。

 つまり、最先端技術も大事ですが

 「昔ながらの職人芸を味わえるスパイク」
 「本革という伝統の息吹」

 を生産し続ける心意気を感じたい、そう考える欧州の選手がきっと存在するであろうためです。

 ちなみに久保建英はマジョルカではなく、レアルBでプレイすべきだったという本田の見解に、かつて中田英寿とフィオレンティーナで同僚だったポルティージョの姿を思い浮かべました。

 確かにレンタルでビッククラブを離れると、戻ってこれない危険性は高まりますが、戻ってこれたなら「本物」と言えるのでしょうが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする