面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

1日5人が餓死する冷酷な國・日本

2020-02-11 23:23:27 | 政治
~~引用ここから~~

1日5人が餓死で亡くなるこの国

雨宮処凛 もうイスラム国に行くしかないかもしれない―。2014年秋、北大生によるイスラム国「参加志願」が報じられると、生活に困窮した人々か...

オピニオンサイト「iRONNA(いろんな)」

 


 「もうイスラム国に行くしかないかもしれない」

 2014年秋、北大生がイスラム国に接触しようとして家宅捜査を受けたことが報じられると、生活に困窮した人々――多くが非正規雇用で、働いても生活保護と変わらない程度の収入しか得られない――からそんな言葉を聞くようになった。湯川遥菜さん、後藤健二さんが人質として囚われていることが発覚する以前のことだ。

 それは多分に冗談混じりのニュアンスを含んでいたものの、「給料も出るっていうし」「どうせ日本にいてもこのまま使い捨てられるだけだし」「必要とされるし」「バカにされないし」という彼ら・彼女らの呟きは、この国に長らく蔓延する「貧困」が、確実に人の心を蝕んでいることを象徴するものに思えた。

 私自身、貧困問題にかかわるようになって今年で9年目となる。そんな9年前は、この国でちょうど格差・貧困問題が社会的に注目され始めた頃だった。

 しかし、そんな9年間で起きたことは何か。様々な言葉や問題が登場しては、あっという間に消費され、忘れられていく月日だったようにも思う。

ネットカフェ難民、北九州の餓死事件、派遣切り、年越し派遣村、偽装請負、ワーキングプア―――。

 一方、最近注目されているのは、ブラック企業、ブラックバイト、子どもの貧困、貧困ビジネス化した大学の奨学金問題などのキーワードだろうか。

 これらの問題は根底で深く繋がっているにも関わらず、ひとつのキーワードが飽きられると「なかったこと」になってしまう。しかし、そうして言葉と問題が消費されていく過程で、事態は淡々と悪化し続けている。

 例えば9年前、非正規雇用率は33%で、数にして1600〜1700万人だった。が、現在の非正規雇用率は38・2%。数にして2000万人を超えている。そんな非正規で働く人々の平均年収は168万円(国税庁)。現在、日本の貧困ライン(これ以下で暮らす人は貧困、という線)は約122万円だが、年収レベルで40万円しか上回っていない。ちなみに非正規の女性に限ると平均年収は143万円。働いていても貧困ラインと20万円しか変わらないのだ。

 一方で、生活保護受給者も増え続けている。2012年12月には受給者が215万人を突破し、「過去最高」と報じられた。95年の受給者が100万人を切っていたことを考えると「激増」と言えるだろう。が、「働けるのに怠けている」などとバッシングに晒されがちな生活保護だが、まず大前提として、この国の貧困率が16・1%という現実から見ていきたい。ざっと計算すると、2000万人近い人が「貧困ライン以下」で暮らしているのである。単純に考えても、「貧困」という定義にあてはまる人の1割程度しか生活保護を受けていないという現実があるのだ。

 もちろん、その中には貯金があったり様々な資産を持っている人も含まれるだろう。しかし、そういったことを加味して試算しても、生活保護の補足率(受けるべき人がどれだけ受けているかを示す数字)は日本の場合、2〜3割と言われている。しかし、海外に目を転じると、フランスの捕捉率は9割、スウェーデン8割、ドイツ6割といずれも日本よりずっと高い。先進国の中で、日本は貧しい人が放置されているという実態があるのだ。

 また、生活保護バッシングに多いのは「働けるのに受けている」というものだが、内訳を見ていくと「働けない」人が圧倒的に多い。「被保護者調査(平成26年2月分速報値)」によると、受給者でもっとも多いのが「高齢者世帯」で45・5%。次いで多いのが「傷病・障害世帯」で29・3%。高齢者と病気や障害で働けない人で、実に75%を占めているのだ。稼働年齢層とされる「その他世帯」は18%だが、この層の半分以上を占めているのが50代。50代で失業してしまうとなかなか次の仕事も見つからないという現実が浮かび上がる。生活保護には「若いのに働きたくなくて受けている」というバッシングもあるが、それは現実とはそぐわないのだ。また、「その他世帯」に次いで多いのが母子世帯で7・1%。

 さて、生活保護でもっとも批判されがちなことに「不正受給」の問題があるが、不正受給率はどれくらいだと思うだろう? こんな質問を投げかけると、「5割くらい?」という答えが返ってくる。生活保護を受けている人の半分くらいが「嘘をついて」「役所を騙して」受給していると思っている人が多いのだ。が、実態はというと、不正受給は額にしてわずか0・5%程度。また、不正受給件数は毎年2%程度を推移している状態が続いている。

 それでも生活保護=よくないこと、と考える人がいるかもしれない。

 しかし、この国では生活保護を受けられなくての餓死事件が続いてきた。

 06年、北九州で50代の男性が餓死しているのが発見された。電気も水道もガスも止められていた男性は2度、生活保護を申請しようとしていたものの、認められることはなかった。男性は痩せ細り、自力で歩くこともままならない状態だったという。

 その翌年には、やはり北九州市で50代の男性が餓死した状態で発見されている。男性はタクシー運転手として働いていたものの、病気で働けなくなり、生活保護を受けていた。しかし、役所は「自立」を強制し、生活保護を切ってしまったのだ。その時点で男性宅の水道、ガスは止まっていた。それから3ヶ月後、男性はミイラ化した遺体で発見される。男性は日記に「オニギリ食いたい」「25日米食ってない」などと書き残していた。

 また、2012年1月には札幌で40代の姉妹が餓死・凍死とみられる状態で発見される。妹には知的障害があり、姉は綱渡りのように非正規の職を転々としながら(短期契約の仕事が多いため)妹を支えていた。しかし、失業や体調不良が重なることで生活はあっという間に困窮してしまう。両親は既に他界。姉は3度も役所に助けを求めたが、3度とも追い返されただけだった。そうして最後に役所を訪れてから半年後、2人は変わり果てた姿で発見される。極寒の北海道、電気もガスも止まった部屋の中から発見された遺体は、衣服を何枚も重ね着していたという。

 生活保護の窓口を訪れる人々は、「申請できずに追い返されたら死ぬ確率が相当高い」人々だ。しかし、ここまで見てきてわかるように、窓口に来た人を追い返すという「水際作戦」がまかり通っている。ちなみにどういう状況だと生活保護が受けられるかというと、ものすごくざっくりだが単身の場合、全財産がだいたい6万円以下で貯金も資産もなければ受けられる。働いていたとしても、その額が国の定める最低生活費に届いていなければ差額分が支給される。住んでいるのが東京で、働いているけど月収10万円、なんて人は差額分の数万円を受け取るという形で生活保護を受けられるのだ。もしかしたらこの記事を読んでいるあなたも、自分では気づいていないだけで「生活保護の対象」かもしれない。

 最後に、悲しい数字を紹介したい。この国で、年間どれだけの人が「餓死」しているかを示す数字だ。

 2011年、「食糧の不足」で亡くなったのは45人。「栄養失調」で亡くなったのは1701人。合わせて1746人が飢えて死んでいるのだ。1日あたり、5人が亡くなっていることになる。

 誰一人飢えて死ぬことのない社会。それが21世紀になっても達成されていないことに、私たちはもっと目を向けるべきだと思うのだ。
~~引用ここまで~~


あまり全文引用はしたくないのだが(筆者も実はあまり好きではない)、少し削っても仕方ないから、全文を引用する。

日本の経済状況をまとめている。日本は東大を卒業するか、金持ちの家に生まれるか、安倍晋三のように政治家の家系に生まれるなどの「上級国民」ではない限りマトモに生活できなくなってきた。

小泉純一郎と竹中平蔵が推し進めてきたここに来て新自由主義が極まっているからだ。まだまだ私も知らないことばかりだ - 面白く、そして下らない

時給1500円年収300万円でさえ普通の人々は必死になって「努力」しなければ手に入らない。努力教の教祖はユニクロの柳井正だが、本人は特別に努力などしていない。柳井正の妄言は日本と日本人への憎悪からか - 面白く、そして下らない

非正規率は38%で非正規労働者の平均年収は168万円に過ぎない。そんな非正規労働者は2000万人を越えているとされる。

非正規労働者として体力を磨り減らして働いても、病気になっても休めず、医者にも掛かれないのであれば、生活保護を受給した方が「合理的」ではないか。

特別能力が高くなく、必死に努力することもない普通の人間が高卒で工場に就職したら年収500万円ほどを得て、結婚して子供を2人以上(少子化だから)育てられる社会が理想だ。小泉純一郎の前は、橋本龍太郎以前はそうだったのではないか。

だが國も自治体も生活保護受給者を減らしたいと考えている。自治体に生活保護申請をしても窓口で追い払われてしまうのだ。

平成18年北九州市で「おにぎり食べたい」と書き残して餓死した男性が見つかったことは衝撃だった。この事件を受けて北九州市の市長は一応代わった。しかし日本は良くなっただろうか。寧ろ悪くなっているのではないか。

生活保護受給者を「ナマポ」などと呼んで蔑む風潮があるし、不正受給の報道があると非難の大合唱だ。だが不正受給など全体の1~2%に過ぎんのだ。

米国のフードスタンプを日本でも導入した方が良いのではないか。真剣にそう思う。

1日5人が「餓死」しているとされる。北朝鮮の話ではない。戦前でも戦後の混乱期でもない。21世紀の日本の話なのだ。

トヨタの社長だった奥田碩は格差社会について次のように述べている。



(この顔だ)

「格差があるにしても、差を付けられた方が凍死したり餓死したりはしていない」

だが、1日5人が餓死しているのだ。北九州市で「おにぎり食べたい」と書き残して餓死した男性の報道は奥田社長も知らないはずがない。

「奥田社長ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」(テレビ朝日のドラマ『相棒』で杉下右京が小野田公顕官房長を「官房長ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」と叫ぶ感じで)。

これが貴方の言う格差社会の実態ですよ。

「安倍晋三ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」と叫んでも良いし、「竹中平蔵ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」と叫んでも良いが。

日本の食品ロスは毎年600万トンほどだと言われる。600万トンもの食品が無駄に捨てられ、その反対では1日5人が餓死しているわけだ。

市場原理主義者が誇らしげに語る「神の見えざる手」などどこにもありはしないのだ。

今年の冬は暖冬だったから野菜の生育がよく、農家が野菜を市場に出さず自ら潰しているという話を聞くとやりきれない。

餓死する人がいるのは新自由主義による経済格差が生む貧困のせいだけではない。

市町村合併で自治体の数が減り、一人一人に目が行き届かなくなったせいでもある。市町村合併は地方と弱者切り捨ての最低の政策だった。

自民党が自らの支持基盤である田舎を切り捨てるのだから理解できぬ話だ。もう自民党は駄目なのだ。都市部の新自由主義者に乗り換えた。田舎は切り捨てる方針だ。

実近の参議院通常選挙では東北6県の1人区では自民党の2勝4敗だったが、他の1人区も自民党に「反乱」した方が良い。このままでは殺されるだけだからだ。野党が良いわけではないのだが。

生活保護を「恥」と思わず、どんどん申請した方が良い。自治体の「水際作戦」で弾かれるかもしれないが、地方議員や弁護士を連れていくなど対策を立てたい。本当に生活保護が必要な弱者にそんな真似はできないが。

財務省が慌てるくらい生活保護費が増えてこそ、政府が貧困層を生む新自由主義を改めよう。財務省も厚生労働省も生活保護費をさらに切り下げる弱者切り捨ての方針だが。

生活保護受給者も政治には関心を持ちたい。新自由主義つまり安倍晋三が政権を握ると生活保護費を削られるからだ。

「おにぎり食べたい」と書き残して餓死した北九州市の男性は政治に参加するなんて「贅沢」は出来なかっただろうが。

日本から餓死者を根絶したい。貧困を減らしたい。きれいごとではなく。

だがそのためには国民が政治に関心を持つことが欠かせないのだ。選挙に行くことは大前提だ。

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2 コメント

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Unknown (名無し)
2020-05-01 06:20:23
もっと頑張って調査したうえで記事を書いてください
引用するものがあまりに古すぎます
せめて令和2年現在時点で生活保護を受給している知り合いでも一人作って話を聞いてください

ほんと、しっかりやって下さいよ😩
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名無しさんへ (ぬくぬく)
2020-05-01 20:19:48
はじめまして、名無しさん。コメントありがとうございます。

私は(フリー)ジャーナリストではないので、取材はできませんし、するつもりもありません。そのような金も時間もありません。

事実に基づいて論評するだけです。
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