マックス・ウェーバーの「支配の三類型」ではない。支配「者」の三類型だ。どこかで聞いたことがあるような話のまとめだ。もしかしたら誰かのパクリかもしれない。
市民革命によりそれまでの伝統的支配層から市民、国民、大衆に権力は移行したとされる。しかし実際には支配者が存在して被支配者を支配しているのだ。その支配者は三つに分類できるのでそれぞれ説明したい。
まずは武人階級。伝統的支配層もこの層から出ている。国王、皇帝、貴族などは皆武装していた。日本の平安貴族などは武器を手放してしまうのだが。古代では天皇も武装していた武人階級だ。
天皇や貴族が武器を手放すようになると武人の地位は止めどなく下がった。武士は穢れた存在でしかなかった。だがその武士に政権を奪われおよそ700年武人階級による支配が続くのだ。江戸時代の武士はサラリーマン化していたりするのだが。
現代では軍人だ。日本は軍人の地位が極めて低い。というより軍人がいない。自衛官(自衛隊員)でしかない。敗戦により軍隊を解散させられたので軍隊がなく軍人がいないのである。自衛官はようやく市民権を得てきたが。
タイやエジプトは軍事政権だし、ミャンマーもクーデターで軍事政権になった。すぐ倒れるかもしれないが。米国のような民主主義国家でも軍人の地位は高いし、軍人から大統領になったりする。最近はないが。
その次は富裕層階級。つまりは金持ちである。現代では大企業の社長だったり、大株主だったりする。現代では彼らこそが最大の支配層かもしれない。米国大統領選には2000億円も選挙費用が掛かるとされる。その選挙費用を負担するのが富裕層だからだ。大統領も連邦議員も配慮せざるを得ない。
日本でも財界の存在感は大きい。彼らは自民党に圧力を掛けて自分達に都合の良い政策を実現しようとする。自民党は国民政党だったのだが、小選挙区制導入前後から財界の顔色ばかり窺うようになってしまった。それだけ存在感、影響力が強いのだ。
近代以前は権力を得ることこそ金持ちへの特急券であったが、現代では政治家や軍人になっても金持ちにはなれない。いやそれなりには金持ちになれるが、民主主義国家では起業するか、投資、投機を当てるか、大企業の役員になるかだろう。共産主義国家や独裁国家では権力はまだまだ金持ちへの特急券だが。
最後は知識人階級。宗教の指導者、政治家、官僚もこれに含まれよう。古代や中世では宗教が人々を支配した。天皇は武人階級と書いたが、日本人の祭司のトップでもある。「日本教」とか「天皇教」などと呼んだりする人もいる。
日本では宗教の力は弱いが、イスラム圏では宗教がまだまだ強い。公平な選挙で指導者を選ぶとイスラム勢力が権力を握ってしまうのだ。米国でもキリスト教の影響力は強いだろう。
日本では財務省の官僚の力は物凄い。彼らこそが日本の支配者だろう。米国を除けば、だが。若手官僚は精神的に病むほど働かされて尊敬されない。財務官僚の統治が失敗していると国民が考えているからだ。
疲弊する官僚 - 面白く、そして下らない
大学教授なども知識人として政府に加わることは多い。財務官僚のスピーカーとしてプロパガンダばかりしている輩も多いのだが。
財務省御用学者を曝し上げよ - 面白く、そして下らない
プロパガンダといえばマスコミもそうだ。マスコミも知識人階級といえる。大東亜戦争を煽ったのもマスコミだし、戦後日本では凄まじい影響力を持ったが、ネットでその支配力を崩されている。
武人階級、富裕層階級、知識人階級の支配「者」の三類型が時代や國によってバランスを取りながらそうでない人々を支配しているのだ。
だからどうというわけではない。支配者になりたくば時代や國によっての違いを見極めながら上を目指せ、というわけでは無論ない。ただその構図を説明したかっただけだ。誰もが薄々は感づいていることだが。
支配者の構図を知ったからといってすぐにどうにかなるわけではない。ただ国民に手厚い政治を行うようどこに働き掛ければ良いか、どこに力を込めれば良いかの手掛かりになるかもしれない。役には立たずともまとめたかったというのが本音かもしれない。
市民革命によりそれまでの伝統的支配層から市民、国民、大衆に権力は移行したとされる。しかし実際には支配者が存在して被支配者を支配しているのだ。その支配者は三つに分類できるのでそれぞれ説明したい。
まずは武人階級。伝統的支配層もこの層から出ている。国王、皇帝、貴族などは皆武装していた。日本の平安貴族などは武器を手放してしまうのだが。古代では天皇も武装していた武人階級だ。
天皇や貴族が武器を手放すようになると武人の地位は止めどなく下がった。武士は穢れた存在でしかなかった。だがその武士に政権を奪われおよそ700年武人階級による支配が続くのだ。江戸時代の武士はサラリーマン化していたりするのだが。
現代では軍人だ。日本は軍人の地位が極めて低い。というより軍人がいない。自衛官(自衛隊員)でしかない。敗戦により軍隊を解散させられたので軍隊がなく軍人がいないのである。自衛官はようやく市民権を得てきたが。
タイやエジプトは軍事政権だし、ミャンマーもクーデターで軍事政権になった。すぐ倒れるかもしれないが。米国のような民主主義国家でも軍人の地位は高いし、軍人から大統領になったりする。最近はないが。
その次は富裕層階級。つまりは金持ちである。現代では大企業の社長だったり、大株主だったりする。現代では彼らこそが最大の支配層かもしれない。米国大統領選には2000億円も選挙費用が掛かるとされる。その選挙費用を負担するのが富裕層だからだ。大統領も連邦議員も配慮せざるを得ない。
日本でも財界の存在感は大きい。彼らは自民党に圧力を掛けて自分達に都合の良い政策を実現しようとする。自民党は国民政党だったのだが、小選挙区制導入前後から財界の顔色ばかり窺うようになってしまった。それだけ存在感、影響力が強いのだ。
近代以前は権力を得ることこそ金持ちへの特急券であったが、現代では政治家や軍人になっても金持ちにはなれない。いやそれなりには金持ちになれるが、民主主義国家では起業するか、投資、投機を当てるか、大企業の役員になるかだろう。共産主義国家や独裁国家では権力はまだまだ金持ちへの特急券だが。
最後は知識人階級。宗教の指導者、政治家、官僚もこれに含まれよう。古代や中世では宗教が人々を支配した。天皇は武人階級と書いたが、日本人の祭司のトップでもある。「日本教」とか「天皇教」などと呼んだりする人もいる。
日本では宗教の力は弱いが、イスラム圏では宗教がまだまだ強い。公平な選挙で指導者を選ぶとイスラム勢力が権力を握ってしまうのだ。米国でもキリスト教の影響力は強いだろう。
日本では財務省の官僚の力は物凄い。彼らこそが日本の支配者だろう。米国を除けば、だが。若手官僚は精神的に病むほど働かされて尊敬されない。財務官僚の統治が失敗していると国民が考えているからだ。
疲弊する官僚 - 面白く、そして下らない
大学教授なども知識人として政府に加わることは多い。財務官僚のスピーカーとしてプロパガンダばかりしている輩も多いのだが。
財務省御用学者を曝し上げよ - 面白く、そして下らない
プロパガンダといえばマスコミもそうだ。マスコミも知識人階級といえる。大東亜戦争を煽ったのもマスコミだし、戦後日本では凄まじい影響力を持ったが、ネットでその支配力を崩されている。
武人階級、富裕層階級、知識人階級の支配「者」の三類型が時代や國によってバランスを取りながらそうでない人々を支配しているのだ。
だからどうというわけではない。支配者になりたくば時代や國によっての違いを見極めながら上を目指せ、というわけでは無論ない。ただその構図を説明したかっただけだ。誰もが薄々は感づいていることだが。
支配者の構図を知ったからといってすぐにどうにかなるわけではない。ただ国民に手厚い政治を行うようどこに働き掛ければ良いか、どこに力を込めれば良いかの手掛かりになるかもしれない。役には立たずともまとめたかったというのが本音かもしれない。
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