経常収支の黒字は必ずしも良いこととは言い切れない

日本は「貿易立国」と言われる。しかしもうその呼び名は正しくない。もはや貿易収支は黒字ではなく赤字かトントンくらいだからだ。

しかし別に嘆く必要はない。貿易黒字が儲けており、貿易赤字が損をしているというわけではないからだ。米国は貿易赤字が凄まじいが世界一の経済で順調に経済成長している。

基軸通貨のおかげだと思う人もいるだろう。しかしカナダも経常収支は赤字だが順調に経済は成長している。

米国以外の國は外貨が枯渇しては困るが輸入により国内経済を成長させることができるので、輸入をどんどん増やした方が良いのである。経常収支の黒字赤字よりも国内のGDPが成長するかどうかが大切なのだ。

日本は貿易収支はトントンだが、所得収支が大幅な黒字でもはや「貿易立国」ではなく「投資立国」と言って良い。

しかし所得収支が大幅な黒字であることは必ずしも良いこととは言い切れない。投資で稼いでいるから良いと思えるが、裏返せば国内に投資する場所がないということだからだ。

国内に企業が工場を作れば労働者に雇用を提供できるし、企業と労働者から税を徴収することも出来る。GDPも成長する。もちろん環境に悪影響を与える工場もあるだろうが。

また莫大な所得黒字をもて余してしまう。国内に持ち帰るには円に交換しなくてはならないのでそれは当然円高を呼ぶ。持ち帰らず現地通貨で現地に再投資すれば円高にはならないが、日本の富は増えない。

日本企業が相手国に投資すればその國は経済が成長するので日本の安全保障上脅威である國には投資させるべきではないのだ。支那、ロシア、韓国、北朝鮮が該当する。北朝鮮に投資する企業はないだろうし、制裁で禁じられているが。

だからとくに支那に投資させてはならないし、政府が国策で支那に投資した企業を日本に呼び戻さねばならない。そのためには国内に投資できる環境を作る必要があり、それには法人税減税ではなく消費税減税（廃止）が最良だ。

国内の消費が活性化してこそ企業は国内に投資するからだ。


（参考サイト）

日本は投資国家だった　輸出の数倍の海外投資利益 : 世界のニュース　トトメス5世

貿易が赤字でも膨大な所得収支で黒字になっている引用：http://www.mof.go.jp/international_policy/re...

世界のニュース　トトメス5世

 

「貿易赤字」のほうが日本の利益　国内経済好調な国は貿易赤字なる : 世界のニュース　トトメス5世

金属を自動車にして輸出するのも、牛肉を牛丼にして売るのも、同じ経済活動で輸出が偉いことは無い。引用：http://tk.ismcdn.jp/...

世界のニュース　トトメス5世

 

カテゴリー変更。