面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

テレビのネット同時放送

2020-02-03 23:36:48 | マスコミ
~~引用ここから~~

民放キー5局 今秋ネット同時配信へ 若者のテレビ離れ対応

 民放キー局五局が今秋以降、テレビ番組を放送と同時にインターネットに流す同時配信を始める方向で準備していることが分かった。

東京新聞 TOKYO Web

 


 民放キー局五局が今秋以降、テレビ番組を放送と同時にインターネットに流す同時配信を始める方向で準備していることが分かった。テレビ離れが進んでいるとされる若者層を中心に、スマートフォンなどで広く番組を見てもらうのが狙い。民放は採算が合わないと慎重だったが、三月から同時配信を始めるNHKに追随。放送と通信の融合が本格化する。

 各局の関係者によると、同時配信は需要がある時間帯に限定する。日本テレビは十月開始を目指し、ゴールデンタイム(午後七~十時)やプライムタイム(同七~十一時)で検討。テレビ朝日やTBS、フジテレビなども準備を進めており、若者の視聴者が多いとされる深夜帯のドラマやバラエティー番組の配信可能性を探っている局もある。

 各局は夏の東京五輪・パラリンピック中継は同時配信する見通し。あるキー局社員は「五輪で視聴者に認知してもらい、その流れでレギュラー番組の同時配信を利用してもらえると理想的」とし、開始時期は各局の足並みがそろう可能性もある。

 各局とも同時配信の視聴可能地域を制限しない方針。関東限定で放送している番組もネット上では全国で見られるようになるため、系列局の反発が予想され、本格的な調整が必要だ。

 ネット上ではテレビで放送するCMはカットし、視聴者の属性に合わせたターゲット広告を導入する。一部の番組は出演者らの許諾が得られず配信できないことも想定され、該当する映像を隠す「蓋(ふた)かぶせ」で対応。放送後の番組の見逃し配信サイト「TVer(ティーバー)」などで視聴できるようにしたい考え。

 NHKは三月一日から同時配信を試験的に実施し、四月一日午前六時からは一日十八時間程度の本格運用を始める。

<インターネット同時配信> 放送をネット上で同時に楽しめるサービス。英国BBCが2008年からテレビの同時配信を始めるなど、海外での普及が進んでいる。日本では、NHKが今年3月1日から総合テレビとEテレの番組で試験運用を始める。テレビの受信契約を結んでいる世帯の人が対象で、追加料金なしで視聴可能。日本のラジオは民放が10年、NHKが11年から実施している。
~~引用ここまで~~


子供の頃両親に連れられて田舎に家族旅行に行ったことが何度かある。そこでテレビをつけて驚いた。普段見ている番組が映らないのだ。

何歳だったかは覚えていないが、確か小学生だった、私は日本全国津々浦々で同じ時間に同じ番組が流れて映ると思っていた。両親に尋ねて驚いたものだ。田舎はチャンネルが少ないのだ。

その当時はネットが全く普及しておらず、娯楽と言えばテレビしかなかった。私自身毎日夢中でアニメを見たものだ。今ではテレビには嫌悪感さえ抱くほどなのだが。

しかし田舎の人はキー局の系列局がない限り見れないのだ。系列局があっても何日遅れで放送されることもざらにある。

GHQの方針と田中角栄郵政相(当時)がそれを決めたのだ。

テレビ広告の面からはある種の合理性があるだろう。極端な話北海道の企業が沖縄県に広告を出しても意味がない。しかし県域で免許を与えるのはキー局の番組が見れない地方の人には不合理だろう。

とくに昔は娯楽がテレビしかなかったのだ。田舎はとくにそうではないか。あとは酒とパチンコだろうか。

自民党議員に陳情する人はいなかったのだろうか。中選挙区時代の自民党議員は陳情を聞くことが仕事の面があった。自分達の県でもキー局の番組を見れるようにして欲しいとの陳情は当然あったと思うのだが。

それがネットの普及でテレビ離れが起きてからネットでも同時放送する。今更の気がしてならない。今時の若者がスマホでわざわざ地上波を見るだろうか。そうは思えない。スマホには充電が必要で動画はもっとも電池を消費するのだ。

またネットに疎い高齢者がスマホで地上波を見ることも考えにくい。テレビを見ることにはリモコンで操作する程度の手間しか掛けられないだろう。

「テレビ離れ」も実際には「地上波離れ」に過ぎないという説もある。

「テレビを見なくなった」という嘘、地上派以外は全て視聴者増加 : 世界のニュース トトメス5世

地上派テレビ局だけを見ると減少している引用:決算資料でテレビ局経営を大解剖 〜 視聴率編 – アゴラhttp://agora-web.jp/...

世界のニュース トトメス5世

 


衛星放送、ケーブル、ネット配信の視聴者、経済規模は増えていて、とくにネット配信は爆発的といっても良いほどの成長ぶりだ。「放送」と「通信」の垣根はもう無いのだろう。私自身はネット動画さえ面倒でほとんど見ないのだが。

ワールド・ベースボール・クラシックでイチローが鮮やかなセンター前ヒットを打って韓国との決勝戦を優勝に導いたあの試合を青森県の人は見られなかったそうだ。気の毒なことだ。あの頃はまだテレビを見ていた。TBS系列の放送だったらしいが、それはよく覚えてはいない。

NHKが不祥事によるテレビ不信を受けて民放のお偉いさんやテレビ関連の識者を呼んだ検証番組でそれを知った。視聴者によるテレビ局のお偉いさんの吊し上げだったので見ていて気分が良かったが。

だが、民放のお偉いさんには最悪のものだったのだろう。それ以来検証番組はない。ズルズル地上波の視聴率が落ちていくだけだ。

私の結論としては県域放送免許制度を止めて、地上波6局(NHKと民放5局、テレビ東京は要らないかもしれないが)を日本のどこでもテレビで見れるようにしたら良いと思うということだ。

関西や東海のいわゆる準キー局には番組を創る能力があるかもしれないが、地方の系列局はキー局の番組を流すのが精一杯だろう。むしろキー局に買収させて完全に一体のグループにしてはどうかとすら思うのだ。

マスコミさえ東京一極支配になるのは好ましくないかもしれないが、田舎の系列局が完全にキー局のグループに入る程度では問題ないと考える。今のキー局に系列局がない県に新しく開局する金などないだろうが。

私が子供の頃思い込んでいたように、地上波6局が日本全国津々浦々どこでも見れるようになれば良いのではないか。ネットではなく、テレビで。もはや地上波離れは止めようがないかもしれないが。

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2 コメント

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Unknown (象が転んだ)
2020-02-04 07:07:33
青森の件は知らんかったです。
酷い話ですよね。
地上波もですが、BSも最近はTVショップばかりで
DLifeも中止になりそうで。
無料で見れたTV放送が亡くなるかもです。
TV自体が冬の時代なんですかね。
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象が転んださんへ (ぬくぬく)
2020-02-04 21:19:18
コメントありがとうございます。

地方の人はチャンネルが少ないということを知ったときは驚きました。私達が当たり前に見ている番組を見れないのですから。私はもう10年ほどろくにテレビは見ていませんが。

衛星放送は予算が少ないから通販番組と再放送ばかりみたいですね。父は再放送を喜んで見ていますが。

DLifeは知りませんでした。視聴者は増えていそうな気がしますが、採算が取れなかったんでしょうか。

特権に胡座をかいていた「地上波」が沈みつつありますから、時代が変わりつつあるのでしょう。ネット配信は面白い動画があるようです。

ネット配信は有料かもしれませんが、無料のテレビも最終的には商品とサービスに価格が転嫁されて我々が支払っているわけですから。
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