ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

重国籍者 通知制度

2014-10-30 00:00:00 | 様々な話題
泣く子も黙るおそロシア連邦の移住庁より、重国籍者へ通知制度が8月4日から施行されました。受付開始は州により少し違いますが、中央は8月16日からスタートしたようです。

今ウクライナ情勢で最も大変なロストフ州に住む知人のありょんかさんに聞いたところ、8月14日から既に受付開始。仕事が速いなあと感心してました。

一方、北西の僻地ムルマンスク市の移住庁では所長から「ああ、あれ?手続は20日過ぎにおいで」と言われ、何てルーズ・・・・と落胆していました。期限は一緒なので申請期間が4日も短縮されたではないですか!


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在留邦人の皆様へ
                               平成26年8月15日
                               在ロシア日本国大使館

 重国籍者等に対する連邦移住庁(FMS)への通知制度について

 8月4日から改正ロシア連邦国籍法が施行され、重国籍者等に対する連邦移住庁(FMS)への通知制度が導入されました。手続きの方法や関連法令については、FMS及びロシア連邦大統領府のウェブサイトでご確認ください。

◆FMSウェブサイト:http://www.fms.gov.ru/russian_national/inoe_grazhdanstvo/
◆ロシア連邦大統領府ウェブサイト:http://graph.document.kremlin.ru/page.aspx?1;3635917

1 本制度は、ロシア国内に居住し、ロシア国籍とロシア以外の他国(日本を含む)の国籍、居住許可又は恒常的な居住権を証明するその他の文書を有する方に対して、重国籍となった時から2ヶ月以内に所定のフォーマットに必要事項を記載して通知することが義務づけられるものです。施行日(8月4日)以前から重国籍だった方は、施行日から60日以内(10月4日まで)に通知する必要があります。この通知制度に違反すると、最高で20万ルーブル(約56万円)もしくは最大で1年間分の給与相当額あるいは1年間分のその他収入相当額の罰金支払い、又は最高で400時間の社会奉仕活動の刑事罰に処せられると規定されております。なお、ロシア国外に恒常的に居住の方は、現時点では通知する必要はありませんが、ロシアに帰国すると通知義務が発生するようです。

2 ロシアでは、外国人管理が厳しく運用されており、数日間の不法滞在で5年間の再入国禁止処分を受ける、2回以上行政罪を受けた者に対し再入国禁止処分が課されるケースもあります。最新のロシアの各種法令等を適切に把握し法令違反となることはないよう注意してください。

以上

在ロシア日本国大使館領事部
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「社会奉仕活動」とソフトに書いてありますが、原文をgoogletranslateにかけると「強制労働」になるんですよね。
「罰金」とか「強制労働」とか、おそロシア的に納得&肯定できる表現につい身震いしてしまいました。


強制労働と言ったら・・・・

シベリア鉄道Ⅱ開設のための、あんなこととかこんなこととか想像してしまうでないか・・・・・・。
 
あるいは、クリミア半島とロシアを繋ぐ橋建設のために、中国&北朝鮮労働者の皆さんといい汗流すとか・・・・。


筆者は始め動揺のあまり目が泳ぎまともに読めてませんでしたが、9月始めにとっとと済ませてきました。

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オーロラ出現報告(2014年8月)

2014-10-15 00:00:00 | オーロラ
 2014年8月に、ムルマンスク州各地に出現したオーロラの様子です。

 フレアは中小規模、太陽風は400km/s程度で穏やかでした。磁場は1日頃、7日頃、28日頃に南向きに強くなりました。

 ムルマンスク州で今期初のオーロラを観望できたのは8月30日。白夜シーズンを大分過ぎていますので、夜半はすっかり暗いです。今期初のオーロラを撮ったのはやはりこの方、このブログでもお馴染みの写真家ジガーノフ氏の写真をご紹介します。



▲ 2014年8月30日
 イマンドラ湖畔に降り注ぐオーロラinキーロフスク市(V Djiganov)※下段左の写真が宇宙天気ニュース(2014年9月2日付)に掲載されました


ブログジャケ写真もこの方の作品に変え、ムルマンスク州のオーロラシーズン開始です。


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国際物流を研究する4人のSAMURAI 来ムル 他

2014-10-09 00:00:00 | 北極海航路
9月30日から10月2日まで、北極海航路問題に関する国際物流研究チームご一行が遥遥日本からいらっしゃいました。
食事に同席させて頂きました。温かい雰囲気の方々でした。

▲写真右から
加藤浩徳さん 東京大学工学系研究科社会基盤学専攻教授。途上国&新興国に対する国際プロジェクトや国際交通研究のエキスパート。
柴崎隆一さん 国際臨海開発研究センター国際港湾政策研究所政策研究室長。港湾交通・物流研究のエキスパート。
うさみたかしさん 東京大学学生
鳩山紀一郎さん 東京大学工学系研究科社会基盤学専攻講師。モスクワに3年滞在しモスクワ交通を研究、本を出版。また、政の名家・鳩山一族の方でもあります。
・・・と、筆者。

滞在中2日間もオーロラを堪能できたそうです。
1週間滞在しても観られないで涙する旅行者もいるのに、
滞在僅か3日間でしかも業務の合間に観られた、
このSAMURAIの方々は余程運がいい、とお見受けしました。



この他には、こんなニュースがありました。

9月14日ロシア各地で州知事選挙がありました。
ムルマンスク州ではこんなユニークな選挙広告も登場しました。何か要らない所にお金かけて、くどく思えます
  
▲バスの手すりにあった選挙広告「君が統一ロシア党を支持するか、それとも君が負けるか」(左)
▲選挙前々日の朝、気がつけばこんな選挙広告タグが各宅のドアに掛けられていました(中)。
▲よく見ると「君が選挙に行くか、それとも君が負けるか」と書いてあります。

その結果予想通り、前知事であるM・コフトゥン女史が再選を果たしました。


そうそう。10月4日、ムルマンスク市は満98歳になりましたヨ。おめでとう、ムルムル

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